前回の2回目の尿路感染から少し経った頃の話。
今思い返すと心臓の手術以降、1ヶ月に1回は何かあったの嫌すぎる。
↓前回
嫌な兆し
尿路感染の入院が明けてすぐ、9月中旬頃だったろうか。
パキッ。
なんだか嫌な音がした。
気のせいにも思えたが、なんとなく気になった。
ただこのときはまだ何の音がどこからしたのかはっきり分からなかった。
そして9月下旬のある夜、寝かしつけているときのこと。
パキッ。
明らかに金魚から聞こえた。
夜で、暗い部屋で、私と金魚の他には誰もいない。
音を立てるようなものは他に何もない。
もしやと思って金魚の胸に触れると、なんだか段差があるような感じがした。
別室にいた旦那を呼んで見てもらうと確かにそんな気がすると同意を得た。
段差というのは、心臓の手術をした際に正中切開した胸骨に感じた。
胸骨はワイヤーで何ヵ所も留めてあり、手術から約4ヶ月経っていたその頃にはくっついているはずだった。(骨がくっつくのには大人で3ヶ月、小児では2ヶ月程度と聞いた気がする)
特に金魚が転ぶなどして胸を打ったこともなく、寝かしつけているときにパキッと鳴ったのだ。
急にワイヤーがとれたり、骨がずれたりするものだろうか。
病院へ
急を要するのか分からず病院に連れていくべきか逡巡したが、不安が拭えず、夜分なので病院にまず電話した。
事情を伝えて当直の先生に繋いでもらうと、心臓の手術後に長引いた乳び胸のときに担当してくれた医師だった。
ちょくちょく入院していたのもあってか金魚のことは覚えてもらえていた。
事情を再びお話しすると仮に胸骨がズレるなどしても緊急性はない可能性が高いと言われた。
夜間のため大きな検査は行えないが、不安なら来院すれば触診、レントゲン、エコー程度はしてもらえるとのことだった。
翌日に行くという選択肢もあったが、今なら旦那もいるし受付などを通らなくてよいので待たずに診てもらえる。
メリットを瞬時に判断してその電話口で今から行くと伝えた。
病院に着いたのは23時頃だった。
簡単な検査、触診の結果、ワイヤーが外れている様子ではないが、やはり胸骨に左右差が出ていると言われた。
ただし骨に動揺はなく、金魚本人も痛がる様子はないため過形成であろうとのことだった。
小児が心臓の手術などで開胸すると骨が過形成することは往々にして見られるようだ。
骨がずれているかということはCTを撮らないとはっきりとは分からないそうだ。
いずれにしろ緊急性を要するようではなく、経過観察でよかろうと言われた。
不安は残るものの、ひとまず明確に骨がずれていて内臓を傷つけるおそれがあったりするわけではないのは分かった。
心臓の定期検診で病院には約2週間後にまた来る予定だったので、慎重に毎日胸部を観察して通院の際に報告の上確認してもらおうということになった。
それから
その2週間の間、気になり始めると胸骨の左右差を感じて仕方なかった。
パキッという音はそれ以来聞かなかったが、代わりにポコンポコンという音がするようになった。
これは絶対ずれていると確信していた。
10月中旬頃、心臓の定期検診で通院した際に主治医にも診てもらった。
確実に左右差があり、外科で改めて診察してもらった方がよいとのことだった。(心臓自体には問題なし)
残念ながらその日は手術があり、外科の先生方の手が空いておらず後日診察の予約を入れてもらった。
外科の診察
数日後、心臓の手術をした際の執刀医が診てくれた。
医師「あー、ずれてますね、手術しましょう」
触診して開口一番。
え、そんな感じ?????
あんまりにさらっというので先日の深夜の通院はなんだったのだろうかと……
医師「早い方がいいですよね?ちょっとオペの日にち確認してみますね」
緊急性があるわけではないが、どこかで手術をしなければならないとのことだった。
現状、胸骨がなんらかの原因によって外れている状態なので放置すると肺などの臓器にダメージを与える可能性がある(とか言われた気がする)
そんなわけで再び開胸し、胸骨を留めているはずのワイヤーを巻き直す手術をすることになった。
長くなったので続きは次回。