好転反応・めんげんで混乱しないために。 | 壱義流気功 創設者「小池義孝」公式ブログ

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治療家、作家です。異常反応の解体、愛05、固着した悪意の解体、先天的な左右の生命力差の解消など、世界で初の治療法を開発。著書は「ねこ背は治る!」(22万部)を始め、「知るだけで防げるうつの本」、「はじめての気功」など多数。台湾、韓国での翻訳版も。

 小池義孝です。「許し方」は、世界で初めて、許すとは何か? 許せないとは何か? 許すにはどうすれば良いのか? を解き明かしています。普遍的な内容です。

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 好転反応・めんげんという概念も、かなりメジャーになってきました。僕が一義流気功を開いた当初と今とでは、明らかに違います。

 治療後に発熱や痛みなどの症状が出た時、以前であれば、「○○という症状があります。治療を受けて良くなるはずなのに、悪化しています。何故でしょうか?」といった問い合わせ(クレーム?)が多かったのですが、今では「○○という症状があります。好転反応でしょうか?」といった問い合わせの方が多くなっています。

 ただメージャーになってきたとは言え、好転反応の判別は難しい部分があります。症状に対して、悪くなっているのか、良くなる過程の出来事なのか、確信が持てないのです。


 また治療者側の情報発信もまちまちで、一貫性がありません。全ての症状が好転反応だとする立場から、好転反応などそもそも存在しないという完全否定派までおり、あとの人達はその間のどこかに位置するイメージです。

 ある人は、「好転反応の症状は重く長く続くケースがある」と言い、またある人は「1週間を超える症状は好転反応ではない」「好転反応の症状は、軽く留まるものだ」と言います。


 プロ側でこんな調子なのですから、治療を受ける側は、何を信じれば良いのやら…… でしょう。


 好転反応の出方は、人それぞれです。元の状態、受けた治療の種類、日常生活の送り方などで、大きく変わります。

 異常反応数値との兼ね合いで言えば、やはり30%以上の大量に抱え込んできた方は、強い症状が長く続く傾向があります。溜め込んできた課題が大きければ大きいほど、好転反応は強く、そして長くなるのは仕方ありません。症状が強烈に出ても、放っておいて通り過ぎさせれば、一皮むけたように改善しています。

 もしもこの症状が単なる悪化に過ぎなければ、後の改善も訪れない訳です。ですからこうした多くの事例そのものが、強い好転反応の存在を示すものだと考えられます。


 しかしだからと言って、「好転反応は存在しない」「強い症状は好転反応ではない」という先生方が、嘘を吐いている訳ではないと思います。

 治療の世界には、先生によって異なるローカルルールがあります。原理原則の大前提となる法則は変わりようがありませんが、それ以外のものであれば、複数の選択肢から任意に法則性を定められるのです。とは言っても、これは半ば無意識に行っているものです。

 ですから、目立った好転反応の出ない世界も作れるし、強烈な好転反応が常になる世界だって作れます。それぞれの先生は、自分の世界の法則性を見て、情報を発信しているのです。であれば、言っている内容がバラバラになっても仕方ありません。


 僕の法則性のキーワードは、「最善」です。改善するという最高の価値に沿って、あらゆる選択肢を許容しています。

 好転反応が強く出るのが最善であれば、それを躊躇しません。本人が潰されてしまっては本末転倒ですから、そのラインは守ります。ですからここで起こる好転反応というものは、耐えきれるギリギリは攻められても、その最後の最後のラインは超えないようになっています。(但し、状態があまりに深刻でギャンブルのような好転反応が必要な場合には、それを選択するかもしれません)

 ただ無暗に好転反応を奨励する訳ではありませんから、これといって目立ったものは出ずに、改善されるケースもあります。


 こうした見方をしていくと、好転反応への否定は、改善への選択肢を自ら狭めているもののようにも考えられます。

 しかしそれはそれで、成立しているのかもしれません。潜在意識の世界では、出会っていない人間同士でも交流が可能です。自分の世界観に合う人だけを呼び寄せていれば、選択肢の狭さに実害は出ないのが理屈です。


 僕にも、好転反応ではない他の何かで、改善への選択肢を狭めている認識やイメージの誤りが残されていると思います。

 それが適正な認識に修正された時に、対応できるケースが拡大されていきます。
 
 


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