令和2年12月17日定例月議会 一般質問の内容です。

 

鉛筆小池質問

今年度、タブレット端末がすべての子どもたちに配備されることになります。そうなると宿題をはじめ予習・復習などの家庭学習はどのようになるのでしょうか。現時点、中学校3年生から小学校6年生までタブレット端末が配備済ですが、家庭学習は、具体的にどのように変わっていますか。また、タブレットが入ったことによる学習効果について、どのような形で効果検証していくお考えでしょうか。お伺いします。

 

マイク学校教育部長答弁

 タブレット端末を活用した家庭学習に関しましては、学習支援ソフトを活用して自分が学んだことや苦手なことを復習するだけでなく、家庭において学校で出された課題について様々なことを調べ、プレゼンテーション資料を作成したうえで、授業において議論すること等へつなげています。タブレット端末配備後は、オンライン上で教室をつくり、学校で出された課題を受け取り、提出するなど、家庭学習の幅が広がっています。学習効果については、タブレット通信時間や学習支援ソフトの活用状況を把握することで、家庭学習の状況を確認し、児童生徒の学力の定着を図る支援を行っております。また、タブレット端末を活用した学習活動に対する満足度等を把握するために、定期的に全児童・生徒に対するアンケートを行うこととしております。このアンケートについても、1人1台のタブレット端末を利用することで、迅速かつ的確な集計ができることから、集計結果をもとに効果検証を行い、タブレット端末の有効的な活用に向けた改善や実践を進めてまいります。

 

 

鉛筆小池質問

予習・復習をはじめとする家庭学習がタブレット端末中心に取り組めて、自分の進度に合わせた個別最適化された学習に変わっていくことはわかりました。そうすると、家庭学習で要るのはたくさんの教科書・ノートではなく、タブレット端末一つあればよいということになると思います。  

かねてより教科書・ノートをはじめ体操服等を持ち帰った場合、小学校低学年には重すぎると感じており、周りのお母さん方からもそのような声がよく聞かれます。

平成30年9月に文部科学省から「児童生徒の携帯品に係る配慮について」の周知依頼を受けて、本市でも同趣旨の通知をされた経過がありましたが、その後、どのようになっているのでしょうか。また、タブレット端末単体で0.4キロ、カバーをつけると1キロあるとお聞きしています。1キロあるタブレット端末が小学校低学年にも配備されることを受け、携帯品に係る配慮と同時に、活用方法についてどのような対応を取っていくのか、お伺いします。

 

マイク学校教育部長答弁

 現在、市内小中学校におきましては、持ち帰る教科書等を精選することを、職員会議等を通して共有し、組織的に取り組んでおります。

タブレット端末につきましては、子どもたちの学びをより充実したものにするため持ち帰り、効果的に活用できるよう家庭学習を工夫することを、校長会にて指示しています。その際、家庭学習で使用する教科書等を明確にし、使用する予定のない教科書等については、学校に置いて帰ることを認めることや、荷物の量に応じて、リュックサックや手提げかばんを使用する等、登下校時の児童生徒の負担軽減に向けた柔軟な対応を引き続きとるよう、合わせて指示しています。

教育委員会といたしましては、改めて校長会等の場をとらえて、学校に周知をはかってまいります。

 また、特に低学年に対するタブレット端末の活用については、保護者や児童が不安や負担を感じることがないよう、活用マニュアルを紙媒体及び動画で作成し、来年1月中に学校を通じて配付する予定であります。

 

 

鉛筆小池要望

教育委員会としては、平成30年度から、いわゆる置き勉といわれる持ち帰る教科書等の精査やランドセルではなく、リュックサックでの登下校も柔軟な対応ができるよう指示をされてきているとのことですが、保護者等や子ども達には伝わっていない現状があると思います。修了式にはリュックでも可能です、との通知がかなりの学校でされており、そうすると通常時はランドセルでないとダメだと認識している保護者がとても多いです。教育委員会としてタブレット端末の配備を期に、是非とも家庭学習に必要な教科書等を精選することや、携帯品の量や重さに応じて、ランドセルにこだわることなく機能的なリュック等での登校も可能であることの周知をもって、児童生徒の負担軽減に務めて頂くよう、お願いいたします。