令和2年12月17日定例月議会 一般質問の内容です。

鉛筆小池質問

里親制度の推進についてお伺いします。

里親制度については、社会的養護の子どもたちが家庭的養育環境のもと、子どもたちが健やかに育つことができるよう、さらに取り組みを進めていただきたいという趣旨で、これまでも質問をさせていただいております。前回は昨年の12月定例月議会で質問をさせていただきましたが、過去5年間の養子縁組の成立数及び直近1年間の里親の登録数について、まずお聞きします。

 

マイク子育ち支援監答弁

里親制度についてお答えします。

枚方市内における養子縁組の成立数につきましては平成27年度から令和元年度までの5年間で6組でした。

また、里親の登録数につきましては、令和元年12月時点では養子縁組を希望する里親が2世帯、一定期間子どもを預かる「はぐくみホーム」が5世帯、本年12月現在では、養子縁組を希望する里親が3世帯、はぐくみホームが6世帯となっております。

 

 

鉛筆小池質問

養子縁組の成立数が5年で6組、また1年前と比較すると、養子縁組を希望する世帯とはぐくみホーム共に1世帯増えています。里親になるには、子どもを安全・安心な環境で迎え入れることができるよう、研修や実習などの過程を経て準備する必要があり、1年近く時間がかかることは理解していますので、そういった中でも世帯数が増えたことはこれまでの取組みの成果だと思います。

ただ、世帯数が増えたとしても、多くの人に里親を知ってもらうための取り組みは引き続き必要だと思います。

今年の10月から、特別養子縁組を軸として、家族の在り方などについて、人の絆を描いた「朝が来る」という映画が公開され、話題となっています。

メディアでも多数取り上げられ、里親制度や養子縁組について目にすることが多くなっていました。
そういった流れの中、今年度の市政運営方針において、里親制度のさらなる普及啓発に取り組むと述べられていますが、この間、どのような取り組みを進めてこられたのか伺います。

 

マイク子育ち支援監答弁

本年4月から、子どもの育ち見守りセンターに担当職員を配置し、里親支援機関との共催による個別相談会を各地域で実施しています。また、10月の里親月間にあわせて広報ひらかたで啓発記事を掲載したことに加えまして、PTA協議会を通じて中学校の各家庭にチラシを配布したほか、包括連携協定を結んでいる枚方信用金庫や市内の各郵便局にもチラシを設置するなど、里親制度の普及啓発に取り組んでいるところです。

 

 

鉛筆小池質問

里親制度の中には、長期に渡って預かる養育里親の他にも、週末のみ預かる週末里親や夏休み等一定の期間のみ預かる季節里親などのいろんな制度があります。私のまわりでも数日の預かりからスタートする季節里親や週末里親になってくれる知り合いの人たちが随分増えました。特別養子縁組や長期間の養育里親だけでなく、季節里親になった方からは季節里親でしたら、夏休みの二日間だけの里親もあると知って、子どもを預かることへのハードルが下がったとの事です。そしてその二日間こそが、社会的養護の子どもの人生においての貴重な経験値となり、その成長に関わることで、里親になって本当に良かったという声を聴いています。
国は、子育て短期支援事業、いわゆるショートステイ里親を普及しようとしていますが、枚方市ではこのショートステイ里親の普及について、どのようにお考えなのか、お聞きします。

 

マイク子育ち支援監答弁

ショートステイの受け入れ先として、里親に委託する権限は大阪府にあります。大阪府は、全国の中でもとりわけ里親の数が少ないため、里親の活用は厳しい状況であると認識していますが、議員ご指摘の観点も含め、ショートステイ里親の活用について、今後大阪府と協議を行ってまいります。

 

 

鉛筆小池要望

よろしくお願いします。

枚方に里親支援機関ができたのは大変喜ばしいことで、今も共催で啓発や相談会に取り組んでいただいているということです。
今後も一層連携を深め、より多くの子どもが普通の日常生活を送り、出来る限り、家庭的養育の環境下で成長することができるよう、さまざまな制度の周知啓発もしていただきたいと思います。そのことによって、里親制度の正しい理解が広がり、枚方市で里親として担い手が増える取り組みを一層進めていただくよう、要望いたします。