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<コラム③「双玉」と「単玉」> |
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・・・コロナ禍で自宅にいる時間が増え、詰将棋の解図だけでなく、創作にも精を出すようになったのですが、どうも新しい構想が浮かばず、ふと思いついたのが、今まで何となく敬遠していた双玉でした。 |
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するとこれが、面白いほど次々と構想が生まれます。 |
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単玉ではありえないアクロバティックな手順や、自玉を移動しての王手、王手に対する逆王手、そして、単玉では修正不可能な余詰順も、双玉であれば簡単に消すことができるのも驚きでした。 ・・・ |
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双玉問題は、逆王手やマニアックな手順が多く、 一般的には ”大道詰将棋”や”詰将棋パラダイス” の世界を連想してしまいます。 |
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「よいこは 近づかないほうがいいですよ?!」 |
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谷川先生 沼にハマってます!! |
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<あとがき> |
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月刊「文藝春秋」に詰将棋の連載を始めたのは、2010年のことでした。 |
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「文藝春秋」の詰将棋欄自体は1950年代からあり、木村義雄十四世名人が20年以上、塚田正夫名誉十段が数年担当された後、二上達也九段が30年以上にわたり、務められたとのことでした。 |
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歴史と格調ある月刊誌に、一時代を築かれた大先輩お三方の後を継いで、ということで、依頼を頂いたときは身の引き締まる思いでした。 ・・・ |
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詰将棋は高度な知的パズルで、藤井聡太竜王が詰将棋で終盤力を磨いた、ということで話題になり、さらには昨今の将棋ブームも加わり、脚光を浴びていると言えるでしょう。 |
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「文藝春秋」の詰将棋欄といえば、二上先生です。 |
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1970年代後半から担当といえば、自分が初めて「文藝春秋」を手にしたころと一致するので当然ということになります。 |
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木村名人、詰将棋上手の塚田名誉十段、詰将棋第一人者の二上九段の後を継いでの谷川さん、人選もさすがの”文藝春秋”です。 |
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早速の伊藤匠七段の動き、今日は 第9期叡王戦五番勝負 にハマります!! |
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