こだま けいこです
Bhūsūktam
大地のマントラ
先日、全文の音を習い終わり、
その意味を習い始めた。
どのマントラでも感じるのは
意味が詩的で、哲学的で難しいのと同時に
古代の人たちがどんな風に生きて
何を大切にしていたのか
どんな風に神を捉えていたのか
垣間見えるのがおもしろい。
Bhūsūktamは
一言一句の細かい訳を追求するより
一連のストーリーとしてみるといいよ
とのことだったので眺めてみた。
そうしたら、詩的で哲学的だからなのか
ストーリーが脈絡がないように
感じられるところが出てきた。
聖なる火によって与えられる食べ物は
捧げものだよと言っておいて
突然、太陽の話に入るのはなんでや？
太陽と大地の話をしておいて
突然、儀式の火を絶やしてはダメと
言い出すのはなんでや？
あれ？どゆこと？とちんぷんかんぷん。笑
ここからGoogle先生の出番です。
(便利な世の中ですね)
インドにおいて
太陽はどんな位置づけなのかググるが
いまいちヒットせず。
もう一度、マントラを眺めて
もしや、、と思い
アグニ(火の神、聖なる火)と太陽の
繋がりをググる。
あ、出てきた！出てきた！
ぞわぞわしてしまった。
アグニagniとは
天空地の三界に出現する火の神
天上においては太陽として輝き
空中においては雷電として閃き
地上では祭火として燃える。
アグニは水から生まれる。
古代において
地上と天界の間で
人間と神を繋ぐ祭火の役割はとても大きく、
すべての供物は祭火に捧げられ、
その神アグニを通じて、それらは
天界に運ばれると考えられていた。
火は目でみることができる
肌で感じることができる
だから人間にとって一番身近で
親しまれてきた存在がアグニなのだ。
アグニは太陽でもあった。
古代の人たちが
儀式をとても大切にしていたことが
マントラを学ぶと見えてくるし
儀式が特別なものではなく
日常の中に当たり前のものとして
根づいていたことが感じられる。
さまざまな神がマントラには
出てくるけれど
その神々は遠い存在ではなく
身近に在るものとして親しまれ
暮らしの中で
より深く人間と神は繋がっていたのだろう。
神も人間も自然も
ひとつで繋がっていて
巡っている。
だから、自然の営み…
太陽が大地から昇り、大地に沈むことや
呼吸をするように
大地は太陽の光を吸い込み
夜には大地から吐き出されるものがあること
これらは決して途絶えることがないように
わたし達も
儀式の火を絶やしてはいけない。
内側にある神聖さを
失うことがないように。
ほんとうの導きから
それることのないように。
その儀式や、神聖な火は
なにも特別なものではなく
当たり前の、ささやかな暮らしの中で
胸の内であっても燃やし続けることができる。
そして、アグニは天と地を繋ぐだけでなく
わたし達の体の中にもある。
消化の火だ。
食べ物を捧げものとして
燃やしてくれている。
わたし達人間はどう在るべきか？
その在り方を
教えてもらっている気がして
言葉にならない感覚が出てきて
おもむろに紙とペンを出してきて
一気に描いたのがこれ。
アグニだ。
自動書記かってぐらい
湧いてくるままに描いたら
我ながら、
すんごいエネルギーを纏っている。
自然の循環の中で生きていることを
忘れないでいたい。
・
すべてに感謝🌈
ありがとう。
・
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