第2話「ワクワクの入学式」
ひろき「ひゃっほうっ!」
朝俺は勢い良く自転車をこいでいた。
いよいよ今日から高校生活。
もう楽しみでたまらない。
学校に近づくにつれウチの学園の制服姿がちらほら目立つ
新しい学校。新しい制服。新しい部活。新しい出会い。
新しい担任。新しい友達。新しい場所。新しい雰囲気。
何もかもが新鮮だ。
中学に入学するときとは桁違いにワクワクする。
学園の駐輪場は早くも自転車通学の学生で一杯になっていた。
おおお!!!かわいい子発見!
うほっwwwwwwあっちにもwwwwww
うはwwwwwwどうしよwwwwwwww教室いかなきゃっwwww
そんなことを思いつつ
名残惜しく、自転車を止め教室に向かう。
俺のクラスは1-Bか。
教室が近づくにつれドキドキ感がさらに増す。
教室に入ったらまずなんだ。挨拶か?
そんなことしなくていいのか?
深い知り合いはどうせいないしな・・・。
まぁ、なるようになるっしょ。
そう思い教室のドアを開けた!
が、別になんら変わった雰囲気でも無かった。
女子はもう溶け込みあってるらしく話し声も聞こえる。
男子はあまりそういうのは苦手なのか
しゃべってる奴は少なく、
机にうつぶせに寝てるフリをしてる奴もちらほら。
別に授業中でもあるまいに・・・。
黒板に書いてある席順を確認する。
ウチの先生は律儀なのか出席番号とだけでなく
名前までフルネームで書かれている。
ちょ、、ちょっと恥ずかしいなあれ・・・。
俺の席はー・・・一番後ろか。
一番後ろの席は最初はいい。
注目されることが少ないからだ。
ここは目立たないように慎重に行動していこう。
しばらくボーとしていると校内アナウンスが入った。
入学式か・・・
教室から体育館へ向かう。
???「やっべwwww体育館シューズわすれたwwwwwwww」
列の後ろからそんな声が聞こえる。
いるんだよなぁ・・そういう奴ってw
式が始まり誰かなんか演壇で色々しゃべりだす。
もちろん興味があるわけでもなく、
しかし喋り相手もいないので適当に聞いてるフリをする。
総代の発表になり、
何故か男と女の名前が呼ばれる。
どんな奴かぐらいは見ておきたいと思い背筋を伸ばす俺。
そこに見えたのはいかにも頭がいいです!って感じの男
しかも結構ルックスもイケてるではないか・・・
おっと、俺としたことが男なんかに見とれてしまった。
女子は女子はっと・・・
うお?
うっほwwwwwwww
うはwwうぁウあhっはあwwwwwwwやっべwwwwwちょwwwwおまwww
演壇に向かって歩く女子を見た途端、俺は信じられない光景を目にした!
ひろき「ちょwwwwwあの子wwwww右手と右足同時にでてwwwwでてるwwww」
あまりの面白さについ沈黙を保てず小声で吹き出しながら言ってしまった。
俺の周りの席の奴らが背筋を伸ばしてみようとする。
必死に笑いを堪えようとする俺。
笑ってはいけない!いけないんだ!
右足と右手を同時に出しながら歩くってなかなか難しいんだぞ!
もう周りも含め新入生の何人かはそれに気づいたらしく、
ざわざわと聞こえてくる押し殺した笑い声。
可哀想! あれはあまりに気の毒だ。
しかし彼女は本物だな
あんな芸当、俺にもできない。
式が一通り終わり、教室に戻る。
俺の頭の中はあの女の子の歩き方がツボでまだ笑いを堪えていた。
教室に戻ると担任が自己紹介をする。
担任「担任の田代幸久だ。私も新任で同じ入学といった形になるが、一緒に頑張っていこう。」
なかなか見た目も男前であり、女子ウケはかなり良いほうだろう。
ん?まて。
田代先生?
ちょwwwww趣味は覗きと麻薬ですかwwwwwwせんせっwww
そんな心の中の突っ込みもしばしば。
簡単なHRも終わるろうかとしているとき
担任がみんなに自己紹介をしてほしいと言う。
もちろんだ。
やってもらわないと困る。
クラスの中からちらほら必要性を問う声が上がる。
一番後ろの席からしたら
クラスの女子の顔が見えないんだよ!
そんなことを思いつつ、
担任の職権乱用で自己紹介が強制的にはじまる。
ナイス田代。
自己紹介はやっぱりインパクトが大事だ!と思い。
自分の番になるまでに色々ネタを考える。
田代「じゃ次の人」
順番もいよいよ俺の前の奴が終わり俺の番となる。
俺は黙って立ち上がると
あえて右足と右手を一緒に出して歩いて教壇に向かう。
爆笑する男子生徒。笑いを押し殺しつつ笑う女子生徒。
ふっ。なかなか掴みはいいようだ。
ひろき「瀬尾ひろきです。趣味は政治経済とお笑いです。以後よろしく」
そう済ませ、また右手と右足を同時に出しながら自分の机へ戻る。
最初はこれでいい。これで十分だ。
まだ笑いが残る教室の中、
次へと自己紹介が渡っていく。
男子は別にいいんだよ!女子見せろ女子!!
色々個性的なパフォーマンスをしてくれた奴もいたが
そんなものは省略してしまえっ
ようやく男子の順番も終え、女子の自己紹介が始まる。
やっとか。
一人ずつかわいい子から微妙な子まで自己紹介をしてくれる。
いつも思うのだが、あんまりかわいく無い子に限って
一生懸命自己紹介で笑いを取ろうとしたりする。
謎で仕方が無い。。
ふと次の番号を呼ばれた女の子が目についた。
あれ?確か総代の?
あれを思い出しついつい笑ってしまう。
他に笑いを堪えてる奴もしばしば。
やっぱり彼女だ!同じクラスだったのか。
水野「はじめまして。水野さやかです。中学では学級委員長をやってました。よろしくお願いします。」
おおおおうおうおうおうー!w
間近で見るとかなりかわいいじゃないか!!ww
しかも中学では学級委員ってwwwwwwおまwwwwwwwww
高校でも学級委員に選んでくださいって言いたいのかwwwwwwwwちょwwww勇気あるなw
あなどれん水野さやかw
机に戻るときも教卓に向かうときも終始歩き方は普通だった。
ま、そりゃそうだわなw
しかし面白いな。。。惚れた! 惚れたよさやか!!wwwww
認めるよwwww キミの笑いのセンスといい、美貌といい、頭のよさといいw
最高じゃないかwwwwww
高校っておもしれーーーーーーーー!!wwwww
そう思いつつ、最後の自己紹介が終わるまで
ずっと俺は熱い視線を彼女に向け続けるのだった。