私は20代後半に、オーストラリアとニュージーランドにワーキングホリデーで滞在しました。
その時私は、毎日自分が直観で心がワクワクすることをやっていました。(働いてもいました)
海にいったり、ケバブを食べたり、パブにいったり、散歩したり。
そんな中で、特に私の変わった趣味の一つも頻繁にやっていました。
それは、郊外のショッピングモール巡りです。
私の場合は、実際にそこでショッピングすることが目的ではなく、そこに集っている人達の、生活を観察するのが大目的でした。
バスや電車はどの方面に、何時くらいに出ているのか?どんな年齢層の人が、どんな服装をして、いるのか?そんなことをただ、自分もその日はその郊外の町の住人になったつもりで、居る、観るといった感じです。
え??意味がわかります?
なんかね、この趣味わかりずらくて、説明できないし、一緒に行かない?って、人を誘いずらいんですよ(笑)
当時住んでいた、シドニー郊外のショッピングモールはやがて網羅しました。
メルボルン、ブリスベンなど他の都市の、人々の生活スタイルはどんなものなんだろう??と興味がわいてきました。
そこで元々、旅行好きだった私は、ラウンドと呼ばれる大陸一周を決意しました。
女性は、結構2人でラウンドをやってる人も多かったので、私も仲間をと思いましたが、私の先ほどの変わった趣味をラウンド中も遂行したいと思い、一人で行くことにしました。
基本は長距離バスで移動です。
シドニーの旅行代理店で、大陸一周チケットを購入して約4か月のバックパッカーの旅に出かけました。
行く先々の都市で、ローカルの1デイやウィークリーパスを駆使して色んなショッピングモールへ出かけました。
もちろん、おしゃれな街へもファッションチェックにも必ず行きました。
そして、そのお洒落な町の生活スタイルと、郊外のショッピングモールの、それの違いを比較したりしました。
新しい都市につくと、胸が高鳴り明日はどこのショッピングモールに行って、ローカルの人の生活を覗こうか?と興奮して夜眠れないほどでした。
だって、お洒落で有名な街はネットやガイドブックですでに紹介されており、行かずともある程度の情報が入るんです。でも郊外の一見なんの変哲もないショッピングモールは、紹介されていたとしても、さらっと1行でおしまい。
この時間の電車にはこんな人たちが乗っていて、モールではこんなものを食べていて、こんなものを買っている。
モールに行けば、その辺に住む人たちの傾向がわかったりもしました。
それらは大手が経営しているので、店舗も似たりよったりにはなるのは否めませんが、そこに集う人をみれば、違いがあります。
これを、ニュージーランドでも、その後住んだり旅行で出かけた、ドバイや、イギリス、アメリカなど色んな国で、続けました。
この私の一言で伝えにくい趣味を、何か形にできないのかな??人生のなんの役にも立たない趣味だなとずっと思っていました。だから、私の趣味として公言することもなかったんです。
言葉で伝えにくいような内容を形にするって、人に伝えるって難しいな。。と。
現在、パーソナルスタイリストというお仕事をさせてもらうようになって1年半経ちます。
お申込みいただく方のほどんどが、「栄子さんのセンスに惹かれて」とありがたいことにおっしゃってくださいます。
リピータ率もありがたいことに高いです。
このセンスって、私の趣味に起因している部分は多大にあるなと最近気づいたんです。
私は、お客様の現状と、未来をヒアリングして、実際ご本人を見て感覚でコーディネートを提案しています。
その感覚は、見える感じです。
でもそれは服だけが見えるのではなく、その方が未来なりたいイメージの生活が見える感じです。
その方がその服を着て、どんな場所へ行き、どんな食事をして、どんなものに囲まれて、どんな人たちと過ごすのか。
そこからコーディネートを提案しています。
恐らくだからこそ、言葉にはなっていないけれど、生活を含めたそのコーディネートの世界観を皆さんがどこかで感じ取ってくださって、私のセンスに惹かれるといってくださっているんだと、思っています。
そして、その世界観が浮かんでくるのも、私が今まで趣味で世界各国の都市のショッピングモール巡りをしたからだと思っています。
もちろん有名な、おしゃれな街のショップ巡りも欠かしてはいませんが、それだけだと現実からかけ離れた提案ばかりになってしまう可能性もある。
私は、その両方のデータを元に、クライアントの3歩先行く生活をファッションやメイクでご提案しているわけです。
このことが自分でわかって、嬉しい。
そして、皆さんにはこれからもファッションだけではなく、その方の理想のライフスタイルを丸ごと提案、実現できるようなサービスを提供していきます。
色んな人のライフスタイルをセンスあるものに変えていくのが私の使命の一つだと今は思っています!