monochrome 219「午後6時15分」ボクの工場は午後5時に終業のベルが鳴った しかし それで帰れる日は数えるしかなかった早く行かないとツマミが売り切れてしまうので 気が気ではなかっただから定時で退社出来たときは嬉しかった 暖簾をくぐって「今日は中落ちある?」が第一声それから午後7時くらいまでが至福の時間だったそれ以上長居すると店のおばちゃんから「今夜はもうこれくらいにしなさい」と 愛のムチが入ったあの頃の路地裏の一杯飲み屋には そんな人情があった。