J2昇格争いは依然団子状態となっている。
その集団の後方につける山雅は勝ち点5差で単独2位の沼津との直接対決。
2試合連続となる勝利をつかみ、上位浮上のためには負けられない試合となる。
対戦相手の沼津は前節の岐阜戦で大量5得点を奪っての完勝だった。
その試合をダイジェストで視聴したので少し。
岐阜も沼津もボールポゼッションを重視して、狭い空間でもしっかりとボールをつないで攻めるスタイルを貫くチーム通しの対戦。
前半はそれぞれがボールを保持しながら攻め込む展開となり、ともにチャンスを作りながらもゴールを割ることはできなかった。
後半、試合を動かしたのは岐阜。54分、流れるようなパスワークから川上選手のクロスを田口裕也選手がヘディングシュート。
沼津のGK武者大夢選手がはじいたところに荒木選手が詰めて先制点を奪った。
61分、岐阜のビルドアップのミスを突き、津久井選手のクロスを徳永晃太郎選手が流し込み同点に追い付く。
さらに84分には鈴木拳士郎選手が左サイドを突破して折り返しのクロスを入れるとファーサイドにフリーとなっていた津久井選手が難なく押し込んで逆転ゴールを決める。
90分にはロングボールの落としから柳町選手が抜け出し相手GKを交わして無人のゴールに流し込む。
アディッショナルタイムに入った2分後、右サイドからのロングフィードに胸トラップした津久井選手が反転からPA内へ侵入して右足を振り抜いて2点目となるゴール。
更に3分後には中央からのスルーパスに反応した川俣選手がそのまま抜け出しGKとの1対1を冷静に決めてこの日5点を奪っての大勝。
終盤岐阜は集中力を欠いて沼津はアディッショナルタイムの5分間で3得点を奪って魅せた。
特に終盤交代選手に力のある選手が揃っており、最後まで集中して守り切らないと厳しい展開が待っている。
またこの対戦で沼津は自陣でボールを回しながらロングフィードからの速攻で3得点を奪っているのであり、そこを意識して守らないといけない。
何れの得点も速攻からの仕掛けによるものであり、攻撃時もリスクを考えながら守備と攻撃のバランスを保つことが必要となる。
相手沼津のフォーメーションもFW3枚で攻め込んでくるのであり、両サイドバックが上がった隙を狙われると数的不利な状況となる。
逆に言えばそのような状況は山雅にとってもチャンスとなるので、
薄くなったサイドからの突破を図りながら数的優位な状況を作り出せるか否かに掛かっている。
前節の4得点がフェイクではなかったことを証明するためにも、
ここで山雅の真価を発揮して、
今季2度目となる連勝を飾ってくださいな。