下條スポーツダイレクターは就任2年目となり、チームの戦い方を語ってくれたので紹介します。
<スポーツダイレクターとして2年目となった手応えは?>
1月の始動からキャンプを通してチームに帯同し視察している。
クオリティーにこだわったサッカーをやりたいと思っており、選手のマインドが変わってきたのが分かる。
新加入を含め、ベテランが増えた。
J1を経験した選手もいる。サッカーは判断のスポーツ。
高いレベルで経験を積んできた選手は的確にプレーできる。
模範となる選手を入れてチーム内の競争を激しくした結果
日々の練習の質が上がり、判断の速さも加わってアイデアが豊富な選手が増えた。
<判断の質は昨年からの課題か?>
霜田監督の1年目は、主体的にボールを動かし、アグレッシブに攻めるスタイルをすり込んだ。
その仕組みのベースは出来上がっている。今年も方向性は大きくは変わらないが、何よりも不用意な失点を減らしたい。
ミスは必ず出るものだが、判断を変えることもできる。
〝試合の流れを感じ取る〟ことを意識し共有することで、スピードを変えたり視野を広げたりし、的確な判断でプレーできれば、大きく崩れない。
うまくいかない時に忍耐強く、しぶとく戦うには頭が回っていることが大事だ。
<選手間の意識をどう共有する?>
霜田監督は「ユニット」という言葉を使い、縦や横、グループの関係を強調している。
人の出入りや、ボールのつながりの連動性を上げたい。
監督はボール奪取のタイミングで「トリガー(引き金)」という言葉もよく使う。
ユニットで感じて準備ができれば、守備の連動性が高まる。
「クオリティの高いサッカー」と言っても、おしゃれで細かいパスをつなぐということではない。
やってはいけないファウルをしない、逃げの守備で簡単に相手CKにしない、決定機を決めきる…。
そういうことを含め、やりたいことの精度にこだわりたい。
クオリティの変化が見る人に伝わり、魅力となる。そして、結果につなげる。
キャンプでは本当に、選手がよくしゃべるようになった。
主体性を持ってピッチの中で指摘し合い、連動する大人のチームを披露したい。
「クオリティの高いサッカー」とは
⇒「観ていてワクワクするサッカー」
⇒「クリーンに最後まで諦めずに闘うサッカー」
⇒「そして勝利に繋がるサッカー」
⇒「また山雅の試合を観たいと思わせるサッカー」
という事でしょうか・・・そんなサッカーを望みます