オリンピック予選の最終戦、今回もなでしこジャパンは苦戦するだろうな・・・
それでも何とか先制点を挙げて、北朝鮮が前がかりになったところでカウンター攻撃で追加点が取れれば申し分ないのだが。
そんな予想を思い描いていたのであるが、見事に予想通りの展開で何とか勝利を飾り、オリンピック出場権を手に入れたんだ。
最初から「手に汗に握る展開」そして「ハラハラドキドキ」が止まらない。
サッカーの試合では最後の最後まで何が起るか分からない、ミスから失点することだって想定できる。
失点シーンだって、GK山下選手とDF高橋選手が交錯して相手に仕留められた失点だった。
それにしても・・
これだけのプレッシャーのなかで、何度も、冷や汗のミスを犯しながらも・・
しっかりと味方のミスを、カバーし合った池田太監督率いるナデシコの各選手たちに対して、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。
彼女たちが、何処までのプレッシャーを感じていたのかは、計り知れないものがあるでしょう。
それは試合終了後、キャプテン熊谷選手の涙が語っています。
それでも、彼女たちが放散しつづけた、「勝ちたい、勝たなければ」という強い気持ちが、今回の勝利に結びついたんだ。
この試合は、前回とは違い熊谷紗希選手をセンターに据える、スリーバックで臨んだ。
結果的にはその采配が、相手の攻撃を抑え込むことに成功したのではないでしょうか。
北朝鮮は前線にスピードある選手を配置して、ロングボールを放り込んでくるだけじゃなく、何度もタテへの突破を試みていたんです。
更に、タテパスから、スピーディーなカウンター攻撃、そしてサイドからは突進ドリブルを繰り広げる。
それでも、日本の3バックが、相手の攻撃をその度跳ね返してました。
いやいや、単純に蹴り返したって、すぐにまた攻め込まれちゃうのがオチですよね。
だからこそ、熊谷選手の、経験に裏打ちされた落ち着いたゲームメイクと、リーダーシップがこの試合では光ってました。
更には、長谷川唯選手を中心にしたミッドフィールダーたちの、相手選手への寄せによるボール奪取でのガンバリが、効いてました。
もちろん、中央を固める、熊谷選手を中心にする堅牢なスリーバックも含めて。
それでも、後半になって疲れから、寄せの勢いは、明らかにダウンした。
後半31分、ペースを取り戻した日本は相手のクリアミスを拾った流れからショートカウンターを展開し清水選手の股抜きからPA内右からクロスを上げる。
それを20歳の藤野あおば選手がドンピシャのヘディングシュートを放ち値千金の2点目をゲット。
しかし、安心したのも束の間、その5分後に失点し再びリードは1点となった。
特に、かなり危ない雰囲気に支配されていた最後の数分間は、観ている自分も冷や汗をかく場面が散見されたのです。
最後まで手に汗握る展開に、何とか1点のリードを守り切った、なでしこジャパン。
とにかく、勝てて良かった。
久し振りにサッカーの醍醐味を味わった試合内容に、
興奮が冷めやらない・・・
とにかく肩に力が入って疲れたの一言。
それでも素晴らしい戦いを繰り広げてくれた、
なでしこジャパンの各選手たちには、
ありがとうの言葉を贈ります。