彼は左右のSBを務めながら、今までプロサッカー選手としてガイナーレ鳥取、ツエーゲン、徳島、広島、フロンターレ、湘南、大宮、浦和と8つの異なるチームを渡り歩いてきた。
その各チームで学んだ経験と自信を胸に32歳となった今季、山雅に加入してくれて、初年度で副キャプテンに指名された。
彼の名前は馬渡和彰選手(#7)である。
サッカーはチーム活動であり団体活動ですから、チームの目標があります。
この目標を達成するためには、チームのメンバーの考え方や意識を同じ方向に向けるということが必要です。
チームを統率する、まとめるためには、チームの目標や方向性を明確に理解して、
チーム全体、チームのメンバーひとりひとりをよく観察し、チームの目標や方向性に向かっているかどうかを判断する。
練習および試合における、チームの状況を判断することを求められます。
彼の長いJリーグでの経験を活かして、チームを統率し、まとめることが求められているのです。
そして彼はいわゆるユーティリティプレイヤーとして、左右どちらもできる選手であり
彼の一番の特徴は、状況に応じて攻撃と守備の両方に回ることが可能な選手である。
昨季までは両サイドでのプレーが可能なユーティリティプレヤーであった下川選手が存在したのであるが、彼の退団に伴って馬渡選手が加入してくれた。
4バックにおけるサイドバックの役割は多岐にわたり、そのサイドバックの働き次第でゲームを支配し試合を決めることが出来るポジションとなる。
従来サイドバックは守備を主に行い、時にクロスを上げるというシンプルな役割のポジションでした。
しかし、現在では守備やクロスはもちろん、攻撃の組み立てやフニッシャーとなるなど、より多彩な役割が求められています。
得点につながるプレーに関わることも珍しくなく、試合における重要なポジションの1つだと言えるでしょう。
霜田監督になってから山雅のフォーメーションは4バックを採用して、そしてその両サイドバックが高い位置を取ることによって攻撃の活性化を図ることがチームコンセプトとなっていた。
そして昨季はこの両サイドバックが得点に絡む活躍をして、それが勝利に結びつくことができるようになってきた。
彼は周囲との連動性を活かした攻撃志向のサイドバックであり、両サイドでのプレーが可能であり、
またキック精度が高くフリーキックからの得点やコーナーキックからのアシストも期待できる。
サイドバックは攻撃の起点となり、ゲームメーカーとしての自覚を持ち合わせている。
SBは守備から攻撃へと切り替える際にサイドを全速力で駆け上がり、攻撃から守備へと切り替わると、すぐに自陣に戻ることが必要となる。
サイドバックの選手は幾度となく上下動を繰り返すスプリント能力と体力が求められるのです。
馬渡選手ですが昨年はJ1レッズでは途中出場3試合に限られたなかでの山雅への入団となりました。
彼は21年シーズン大宮アルディージャでフル出場を果たしており、監督だった霜田さん繋がりで入団となったようですね。
J2大宮で指導を受けた霜田監督との繋がりは強く、監督の戦術や戦い方の特徴は誰よりもよく理解している選手となる。
【彼のコメント】
「松本山雅のためになるなら、これまで自身がしてきたたくさんの経験を、
このチームに還元していきたいと思います。
優勝、昇格に向けて一体感持ってチーム全体で戦っていきますので、
ファン、サポーターの方々にはどんな時も一緒に戦っていただきたいです。
よろしくお願いします」と決意を語ってくれた。