AC長野と山雅の決定的違いは何か?
それは戦術や技術力と言う側面以上に、
自分たちの弱さを認め、相手をリスペクトしながら、
積極果敢に勝負に挑んでいたか否かに尽きるのではないでしょうか。
サッカーでリスペクトという言葉をよく使います、
リスペクトとは?相手を「尊敬し、敬意を表す」時に使う言葉で、
リスペクトのもとの意味は、他の人の人間性や行いなどを気高いと認めて、
敬意を払い、後をついて行きたくなるような心情になることです。
リーグ戦前にAC長野のシュタルフ 悠紀監督は次のコメントを残した。
「山雅は上のカテゴリーで戦ってきたチームであり、我々は常に挑戦者の気持ちで戦いに挑むだけです」
要するに、他の人を自分より能力があると認知し、それに合った振る舞いをすることです。
サッカー人として、そして生きていくうえで必要なこととは何かとの問いに対して
『自信』と『謙虚さ』さえあれば、強いチームになれるし、結果として良い人生が送れる。
しかし『おごり』と『卑屈』があるチームは成長が止まり、良い人生を送ることが出来ない。
現在チームの立ち位置、そしてよきライバルとしてお互いに切磋琢磨できる環境に感謝できるか否か
それは常に相手チーム、そして審判やサッカーにかかわる全ての人にリスペクトする気持ち、感謝の気持ちがあるかどうか。
これから大きく成長できるか否かは、素直に自分たちの弱さを認め、そして相手をリスペクトする気持ち。
その中から自分たちの欠けているものを取り入れる努力をしていくこと。
それらの行為がなければ決してチームとしての成長は無いのだ。
だから勝った時ですら、自分たちに足りなかったものを見つけ出し、
今後のトレーニングに取り入れていかなければならない。
勝利したAC長野のシュタルフ監督も、
「サポーター一人一人の応援やチームを信じてくれた人たちのパワーに感謝したい。
松本山雅にほとんどチャンスを与えないゲームができたと思う。
ただ、攻撃では数え切れない決定機があった中で、シュートがクロスバーに当たったり、
ラストパスがずれた場面もあり、もっと攻撃に磨きをかけなければいけない。
まだまだ、われわれは弱い。地に足をつけて戦っていきたい」
素直に未だ自分たちの弱さを認め、更に上を目指す決意を新たにしている、シュタルフ監督に敬意を表す・・・
単に勝利に浮かれることなく、
自分たちの足りないものを見つけ、
更に上を目指す決意を新たにしているのです。
我々も見習いたいものです。