今節対戦するFC岐阜は、前節対戦した奈良クラブよりも選手の経験値や能力が高い相手となる。
松本山雅にとって新チームの真価と進化が問われる戦いとなる。
開幕戦での2得点はPKとカウンターからの得点であり、流れの中で相手守備を崩しきる形が少なく、シュートも7本と物足りなかった。
前節で強烈に印象に残っているプレーは両SBの藤谷選手と下川選手が高い位置を取り、積極的に攻撃参加したこと。
そしてサイドから何度かクロスを供給するも、なかなか中の選手には合わなかった。
更には、左サイドの下川選手と榎本選手、そして右サイドウィングに入った滝選手と藤谷選手のコンビネーションプレーで打開を図ったりと構築してきた攻撃を出そうとするプレーは随処に見られた。
今節のFC岐阜戦でのポイントは、攻撃の精度を高めながらフニッシュの回数を増やし、先手を取ってほしい。
前節の試合で、相手のファールにより得られた16本もの直接FKがあったものの、それを得点チャンスに活かすことができなかった。
FKのキッカーは菊井選手と住田選手となるのであるが、キックの精度を高め、ただ放り込むだけではなく、直接ゴールを狙うとか、もう少し工夫を付けた方がよかったのではないでしょうか。
どうしても得点が欲しい時には、セットプレーのチャンスを生かせるか否かにもかかっている。
先発は開幕戦と同じメンバーになるでしょうか。
今節のFC岐阜に対して主導権を握って攻撃的な守備ができるか否かは、中盤を支えるボランチの働きに掛かっている。
前節はパウリーニョ選手と住田選手が担ってくれた。
一方の岐阜は、中盤のかじ取り役としてはエース番号を担う庄司悦大選手(#10)が存在し、前節も得点に繋がる決定的スルーパスをンドカ・チャールス選手(#45)に供給した。
また同じく中盤には、FC東京の下部組織で育ち、筑波大からFC岐阜に入団して3年目となる生地慶充選手(#14)が入り、攻守のつなぎ役となっている。
この二人の選手を自由にさせてはならないのであり、そのためには小松選手や菊井選手が高い位置から強度の高いアグレッシブな守備を心掛けて主導権を握らせないようにしたい。
このように攻撃的守備から連動した攻撃を繰り広げることができるか否か?
チームとして共有してきた攻守の狙いを結果につなげることができれば、必ずや勝利に結びつくはずだ。
前節は途中出場で結果を残してくれた村越選手。
そして若手ながら、その存在感を示すことができた田中想来選手や稲福選手の活躍も楽しみだ。
また前節はベンチ入りしなかった、攻撃的選手とすると国友選手やルーカス選手。
そしてサイドには龍平選手や濵名選手、ボランチに喜山選手などの出場はあるのか。
彼らも公式戦出場に向けてトレーニングを繰り返し、意欲を燃やしていることでしょう。
様々な期待を込めて試合を待ちましょうか。