今節対戦する相手はFC岐阜となる。
FC岐阜であるが昨年は、10勝7分け17敗の勝ち点37の14位に沈んだ。
昨年は6年ぶりのJ2昇格に向けて有名ベテラン選手などを多数入団させて上位進出を狙ったのであるが結果は下位に甘んじた。
昨年の岐阜は、浦和から柏木選手、同じく宇賀神選手、そしてV神戸からは田中順也選手などJ1で実績十分な選手が入団し、山雅と共に昇格争いをするのではないかと予想したチームです。
昨年の得点はリーグ10位の43に対し、失点はリーグワースト3位の53で、J3降格後ワーストとなる、18チーム中14位でシーズンを終えた。
それでも昨年の山雅との対戦成績は山雅の2勝で終わったのです。
昨シーズン終了後、横山監督は監督を退任し、また、本田拓也選手、そして元山雅の服部康平選手が現役を引退した。
そして今季、2022年まで日本代表コーチを務めた上野優作氏が監督に就任した。
上野監督は現役時代にFWの選手として福岡、広島、京都と渡り歩き、2001年京都では10得点を挙げてJ1昇格に貢献した。
更に2003年J2新潟では反町監督のもと、41試合に出場し13得点を奪ってJ1昇格の功労者として反町さんと共に新潟サポーターからは愛されている。
現役引退後は栃木SCのコーチに就任した。2018年には浦和のトップチームコーチに就任し、2021年には日本代表森保監督のもとコーチに就任し、カタールW杯を共に戦った。
上野監督の筑波大時代の後輩でもあり、前年北九州の監督だった天野賢一氏がヘッドコーチにそれぞれ就任。
上野監督が目指すサッカーは「躍動感のあるサッカー」を掲げ、こちらも攻撃的なアグレッシブなサッカーを目指すと明言している。
フォーメーションは昨年までは[4-4-2]を主に採用していたが、上野監督となって北九州戦では[4-3-3]を採用した。
山雅の[4-3-3]とは違ってボランチを1枚とする[4-1-2-3]となり攻撃側選手を5枚使っており、山雅以上に攻撃的な布陣を採用している。
昨季は元日本代表ら実績のある選手を集めたが、チームのスタイルが見いだせないまま失速した。
その反省もかねて、今季は選手の半数以上が20代前半。中長期的なチームづくりを見据えたメンバー構成であり、3~5年後を目指したチーム作りを目指している。
北九州との開幕戦のスタメンには、ともに大卒DFの羽田一平選手と和田侑樹選手が名を連ね、後半は大卒FWの上野輝人選手が投入された。
「FC岐阜のスタイルを確立しないと、J2に上がっても1,2年でまた降格してしまう」と小松社長は常々言い続けてきた。
何れにしても今季のFC岐阜も新監督を迎えて本気度が半端なく、昨年の悔しさを晴らすために更に若手有望選手を獲得しており、今季にかける思いは並々ならぬものを持っている。
新指揮官の下で確固たるスタイルが定着すれば、今季は台風の目となる可能性もあるので、ここは調子に乗らせる前に勝利を飾らなければならない。
(つづく)
霜田監督も日本サッカー協会の技術委員長やU21代表監督なども歴任し、
上野監督も昨年まで日本代表トップチームのコーチを担っていた。
新旧の代表コーチの対決となり、
同じような戦い方で目指す方向が一緒となる。
どちらがより攻撃的サッカーを展開し、
どちらに軍配が上がるのか楽しみな一戦となる。