松本山雅は鹿児島市でFC今治と45分間を3回行い、フォーメーションは[3-5-2]と[4-4-2]のシステムを試合中に変えながら臨んだようです。
今季の山雅であるが、それぞれ選手の特性はサイドバックやサイドハーフ、あるいはウィングと呼ばれるサイドを担える選手は潤沢に存在する。
一方では攻撃の軸となるトップ下を担える選手が薄いのであるから、上記のフォーメーションとなる3列を構成することは有効と思うのです。
その中でも4バックにして左右のサイドバックを構成するフォーメーションの方が、今の選手の特性から適正な配置ではないかと思えるのです。
昨年の山雅の最大課題は得点力不足であり、その原因は攻撃で厚みが出せないことに尽きるのではないでしょうか。
今季は、やはり何かを変えなければならない時だと思うのです。
何を変えるのか、それはフォーメーションであったり、それに適した選手を当て嵌めることではないでしょうか。
今の山雅の課題は3バックにおいて、守りに転じたときに5バックとなって、前線に厚みが出せないから攻撃になった時にカウンターが発動できない。
またボランチの選手も最後尾に追いやられバイタルエリアを空けてしまい、中盤で相手選手をフリーにさせて、相手に自由にボールを回されてしまう。
そして攻撃に転じボールロストしてしまうと、サイドハーフがつり出された空いたスペースを使われ、カウンター攻撃で簡単にサイドを突破されてしまう。
最後尾には人が余っているのだけれど、得点を許してしまうという状態はやはり中盤で相手にプレッシャーがかかっていないということに尽きる。
日本代表の戦い方は前線の選手から相手にプレッシャーを掛け続けることによって、相手チームはシュートチャンスまで持ち込めないという状況を作り出している。
サイドを固めスペースを上手く活用するためにも[4-3-3]あるいは[4-4-2]を取り入れて、サイドに厚みを出すようなフォーメーションを採用すべきではないでしょうか。
そして2トップあるいは3トップの一角にはスピードと走力のある選手を起用してほしいのです。
[4-4-2]の場合2トップには強さのあるルカオ選手あるいは小松蓮選手を採用して、その脇にはスピードのある歩夢選手あるいは村越選手を配置。
サッカーにおいて司令塔は試合の流れをコントロールする役割を果たすチームの中心選手のことを指す。
2000年代前半までは主に攻撃的ミッドフィールダー(トップ下)で、フォワードにパスを多く出すタイプの選手を指して使われた。
その役割を担う選手は、パス能力が高く、技術的にも優れており、サッカーを良く知っていることが必要であり、試合の流れを読んで、攻撃の軸として指揮を執る選手。
昔はトップ下(オフェンシブハーフ)に位置する選手に多かった。エース番号の10番を背負う選手であり、昨年はセルジーニョ選手がその役割を担っていた。
それが近年のサッカーでは、より低い位置から攻撃を組み立てようとする傾向が強くなり、守備的ミッドフィールダー(ボランチ)がその役割を担うことが多くなってきています。
日本代表でも、遠藤航選手をアンカー気味にして、その前に森田英正選手と田中碧選手の3ボランチが、汗かき役として守備と攻撃に貢献し試合をコントロールしています。
その意味で今季の山雅はその役割を誰が担うのか?
そして2ボランチにはアンカー的な役割をパウリーニョ選手あるいは安東選手、そしてコンビを組むとするとゲームをコントロールできる前選手あるいは佐藤選手を配置。
彼らに代わる選手とすると、若手筆頭株の稲福選手や、長短交えたパスが供給できる真夏斗選手、そして高さも備えた米原選手などを採用しても面白いと思うのです。
次に、サイドの選手とバックの選手の配置をどうするか考えてみたいと思います。
今から選手の配置を模索するのは楽しい。
実際にどのような配置で誰を使って試合に臨むのか?
開幕戦を楽しみに待ちましょうか・・・