例外から落ちてゆく記憶 | 中村教授の愉快な毎日

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ブログの内容は筆者の個人的な見解であり、明治大学とは無関係です。



フランスの歌(Michel Sardou)を聴いていて、何度聞いても、


c'était la chanson du bonheur d'un *vieiile amant compositeur 


と聞こえる。

男性名詞(amant)なのに、形容詞が女性形 (vieille) なのはありえない。

歌詞を検索すると、vieil となっていて、あ!と思い出す。

男性形でも、母音の前では、この形になることをすっかり忘れていた。

もうフランス語はかなり、十数年間、きちんと読んでいない。

フランス語との接点は、フランスの歌を聞くだけだ。

記憶は、まず例外的なところから落ちてゆくことを知らされた。

こんな話は、とても、学生、まして、同僚に話すことはできない。

大学は見栄で固まっており、常に牽制し合っている、とても嫌な世界である。

学問的なことは、自虐ネタにはなり得ないのだ。