そんなにひきずるものなのか故外山滋比古先生が、『失敗談』という本で、受験は一勝二敗だったと書いている。旧制だから、今よりむずかしいはずだ。私は中高大と第一志望にすべて落ち、大学院でようやく第一志望に入ったから、一勝三敗というひどい成績だ。先生が述懐するには、試験に落ちたぐらいで、人間の価値が下がるわけではないと思うようになったのは、定年間際(70過ぎ?)だったというから、これはかなり遅い。大学者でも、受験をそんなに何十年も引きずるものなのかと驚かされた。【中古】 言葉の森から出られない 言語学のよろこび/中村幸一(著者) 【中古】afb楽天市場385円