そう言って、帰ろうとしたとき、
「市原崚行!!」
しかもフルネームで…
呼び捨てで…
思ったところでそんなことあるわけなく、ぴたりと止まったご本人は
ゆっくりとこちらを振り向く。
「……」
その顔はやっぱり無表情。
「……くん」
「おせぇだろ」
「………」
だよねー!!なんて明るく言える程度胸はないし仲が良くもない。
黙ったまま私を数秒間見ていた市原崚行はまた帰ろうとした。
「ま、待って!!」
「何だよ・・・」
市原リョウキからは鬱陶しいっていうオーラが出てて
それは負の感情なのに無表情じゃないことに喜ぶ自分がいた。
「条件って何!?」
「は?」
「あ、あんな言い方可哀相だよ…告白するのって勇気いるのに…」
それは彼女を庇っているような言葉だけどほんとは自分が
言われたら、とおもって出てる本音。
「で?」
「で…って…こ、近藤さんは去年同じクラスだったのに