一つ 用がなければ話しかけない
今は用がある!!
そう、言い聞かせて行ってるのはまだ少し怖いから
「市原崚行!」
あの冷たい眼差しを向けられるのが
勢いよく開けたドア
その先には教科書を持って立つ先生
「こ~は~る~ !」
怒鳴り声を上げた先生、それは私たちの担任の「やまちゃん」こと
山上真一。担当は数学。
最近元生徒の女性と結婚したんだって。
「まだ授業中だ!」
「も、もう昼休みでしょ?」
「それはお前のクラスだろうが!ここは特進だ!」
「・・・・・」
「とりあえず・・・出ろ」
市原崚行はドアが閉まるまでのずっとこちらに目を向けなかった