冨永愛さんの壮絶すぎる過去を綴った自伝
「Ai愛なんて大っ嫌い」が発売された。
冨永さんは、世界的に活躍するファッションモデル。タレント。
9等身のすらりとしたスタイルをいかし、
世界の一流ブランドのモデルとして大活躍する姿を思いだす人も多いだろう。
- Ai 愛なんて 大っ嫌い/ディスカヴァー・トゥエンティワン
- ¥1,512
- Amazon.co.jp
179cmと日本人にしては高すぎる身長ゆえに、いじめられた思春期、
幼児期のたったひとつの父親の思い出から、
奔放な母親に翻弄された幼少期、
荒れた反抗期のなかで見つけたモデルへの道。
アジア人への偏見の中、怒りだけをバネにのし上がっていった二十代。
恋愛、結婚、出産、離婚。引退宣言と母としての葛藤……。
・・・アマゾンのページより引用
赤裸々に、かなり汚い言葉や暴力的な表現も使いながら、
それでも淡々とした語り口で彼女の心情がつづられる。
自分の中にうずまくどうしようもない感情。
彼女はそれを「復讐」と呼んだ。
その怒りが、彼女を華やかなランウェイに導いた。
彼女の前に道がはじめてできた。
圧倒的孤独と向かい合い、自分を奮い立たせる彼女。
そこには「甘え」など1ミリもなかった。
彼女にとっては、全てが敵だった。
苦しいとき、彼女は自分にこう語りかける。
だいじょうぶ。
これまでやってこれたんだから、これからだって、
わたしはだいじょうぶ。
チクショー。ぶっ殺してやる。
チクショー。今に見ていろ。
絶対に、トップに躍り出て、あんたたちを見返してやる!
途中で読んでいるうちに、自分の幼少期と重ね合わせて
とても苦しくなって、休みながら読了した。
読み終わったら自然と涙が出てきた。
好き嫌いがわかれる本だと思うけれど、
ここまで読んできて、興味がわいた人は、ぜひ
こちらの記事も読んでみて欲しい。