Facebookで連載配信していた
【がけっぷち脱出物語】
フェイスブックをやっていないから読めない!
ブログでも転載してくださいという声がありましたので、
こちらにも掲載しておきます。
アルバイトや派遣先でも、会社でも
先輩たちは男女問わず優しかった。
ランチもごちそうしてくれたし、条件のいいアルバイトを
紹介してくれたり、いらないものをプレゼントしてくれたり、
時には、あたたかい言葉をかけてくれたりした。
誰も、私を責めなかった。
過去に何があったのかも聞かなかった。
ただ、黙って受け入れて協力してくれた。
そのことが何よりうれしかった。
◇◇◇
先輩たちにあまりにもよくしてもらったので、
「これはお給料がちゃんと出たらお返ししなければ」と
思い、その時はお礼に行こうと思っていた。
待ちに待ったお給料日に、
「今日は、私がおごります」と言うと
先輩たちはみな、いちように首を振って
笑いながら「いいよ」と言うのだった。
ある先輩は、私にこんなことを言った。
20代、30代は自分のことだけ見ていればいい。
自分のことに一生懸命で、目の前のことに必死になって
やりたいことをやりたいようにやるべきだ。
わがままに、好きなことをやってもいい。
だけど、40代になったら、今まであなたが受けた恩を
次の世代へ返しなさい。
私たちは、あなたに何かを返して欲しくて協力を
したわけではない。
そんなことは気にしなくていいから、
あなたの次に続いていく世代を育てていきなさい、と。
その言葉を聞いたとき、私はおばあちゃんの
ある言葉を急に思い出した。
本の中で「7つの扉」について書いたが、実は、
選ばれた人だけが開けることができる「8つめの扉」
というのが存在するのだという。
おばあちゃんが、当時20歳の私にした予言。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私が教えてきたことは、
今はわからなくても、いつかあなたにもわかる時が来る。
あなたの中の8つ目の扉が開くとき、
天から光が降りてきてあなたに力を与え、
あなたは、自分が真に進む道に自然と導かれるだろう。
そこで、あなたに与えられた役目に気づくだろう。
たくさんの人に「知恵と勇気」を届ける。
それが現世であなたに与えられた使命。
その時、私はもうこの世にいないだろうから、
あなたが次の世代にそれを伝えなさい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれからずいぶんと月日は流れ、
あの時の予言は本当になった。
今、この世におばあちゃんはいない。
そして、去年、ある場所で、私は8つ目の扉が
ゆっくりと開かれたのを全身で感じ取った。
昔、私が人生の先輩から受け取った「幸せになる叡智」を
今度は、私が次の世代に伝える番がやってきたのだ。
この本は、その最初の第一歩。
次は、あなたがおばあちゃんからのメッセージを
受け取って「誰よりも幸せに」なりますように。
~完~
「がけっぷち脱出物語」を読んでいただきまして
ありがとうございました。
この【がけっぷち脱出物語】は、本を買ってくださった方の
全員特典として、未発表のお話も含めて編集し
PDFでお届けします。
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