【がけっぷち脱出物語】第2部5話 スペインで花売りデビュー | 【相談業の集客119番】集客の困った!をなんとかするブログ

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【がけっぷち脱出物語】


フェイスブックをやっていないから読めない!

ブログでも転載してくださいという声がありましたので、

1週間遅れですが、こちらにも載せておきます。


がけっぷち脱出物語 第一部 1話~4話はこちら


がけっぷち恋愛&人生相談室-青山華子




















水道をひねれば水が出てくる。


スイッチを押したら電気がついて明るくなる。


料理なんかしなくても
コンビニへ行けばすぐに食べられるものが売っている。


東京では当たり前のように思っていたこれらのことが、
ロサ(おばあちゃん)の家での生活では、
全然当たり前ではなかった。


私にとっては何もかもがサバイバルで、
毎日が試練の連続だった。


◇◇◇


「できることを何でもやって働け!」とロサに言われて、
まずは「畑」の手伝いをすることになった。


水をやったり、雑草をとるだけの簡単な仕事から
ということだったのに、
1週間くらいしたら、
なぜか食物がみんな枯れてきてしまった。


水をやりすぎたのかも?と思った時にはもう遅かった。


そうだ、私はベランダで育てる観葉植物さえ、
いつも水をやりすぎて枯らしてしまう「花枯らしの名人」だった。


もう畑はやらなくていいと言われ、私はがっくりとうなだれた。


次に、家畜の世話をした。


ヤギと豚とにわとりにえさをやり、合間を見て小屋を掃除する。
これならなんとかできそうだった。


臭いし、家畜はいうことを聞いてくれないし、
世話は大変だったけれど、なんとか掃除も終わったと一安心。


だが、翌日、小屋へ行ってみると中はもぬけの殻だった!


柵の鍵をかけたつもりで、ちゃんとやってなかったと
気づいたときには遅すぎた。


慌てて近所を探してみたけれど、逃げた動物たちは見つからず
家畜の世話は、たった1日でクビになった。


ロサは深くため息をついたが、怒ることはしなかった。


日本人は手先が器用だというからこれならできるだろうと、
次にやらされたのが「はた織り」


木製のはた織り機を動かして敷物のようなものを作る。

ロサはすごく簡単そうに操作していたけど、
やってみると以外に難しい。


しかも、動かすのになかなか力が要る。


えいっと力を入れて上に織り機を動かそうとしたら、
ばきっと音がして、なんと私は織り機を壊してしまった。


おそるべし!私の怪力。


そういえば、私はこの手のものは超苦手だった。


家庭科はいつも2で、ミシンで布をまっすぐ縫えたことがなく、
いつも友達に頼んでこっそりヘタに縫ってもらって
提出していたのを思い出した。


がんばっても、不器用すぎて自分には向いていないと
わかったので、これもあきらめることにした。


おばあちゃんは何も言わなかった。


◇◇◇


水汲みと洗濯と掃除以外に私にできそうなことは
何にもなかった。


なんという役立たずなのだろうか。


ここでは、何をやっても「できそこないの私」


なんだか何もかもが嫌になって、
この家から逃げ出したくなった。


家畜を逃がしてしまって損害まで出してしまったので、
弁償するというと


「なんでもお金でカタをつけようと思うな!」と一喝され
「とにかく、何でもいいから自分で稼いで返しなさい!」


と怒鳴られた。


何でもいいから

稼いでこいといわれても・・・・


途方にくれている私に、ロサが命じたのは
路上での「花売り」であった。


グラナダに観光に来た人なら、一度は見かけたことが
あるだろうジプシーの花売り。


観光地で観光客に道端で声をかけて花を売る、
売り子の仕事である。


今まで損害を出した分を稼いでくるまで
その仕事をやれと言われ、

私はしぶしぶ「花売り」として
スペインでデビューすることになったのだった。



~次回へ続く~



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