先週の土曜日に聴きに行った京都市交響楽団 第713回 定期演奏会のことを書きます。

指揮は常任指揮者の沖澤のどかさん、プログラムは前半が林光さんの「吹きぬける夏風の祭」とソリストにウィーンフィルの首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォーさんを迎えて吉松隆さんのファゴット協奏曲「一角獣回路」、メインプロがラヴェルの「鏡」(管弦楽版)から「海原の小舟」と「道化師の朝の歌」、そして、ドビュッシーの交響詩「海」でした。

出演 

指揮::沖澤のどか(常任指揮者)

ファゴット:ソフィー・デルヴォー

管弦楽:京都市交響楽団

 コンサートマスター:石田 泰尚

 

プログラム 

前半

林光:吹きぬける夏風の祭(1985年度京都市委嘱作品)

吉松隆:ファゴット協奏曲 「一角獣回路」(1988年度京都市委嘱作品)

 1.Autumn Input

 2.Winter Bias

 3.Spring Output

後半

ラヴェル:「鏡」(管弦楽版) から「海原の小舟」「道化師の朝の歌」

ドビュッシー:交響詩「海」

 1.海の夜明けから真昼まで

 2.波の戯れ

 3.風と海との対話

 

ソリストアンコール

M..アラール:パガニーニの主題による変奏曲より

 

いつものように、開演30分前に指揮者・沖澤さんのプレトークがありました。

沖澤さんが以前、常任指揮者の延長を受ける条件に①巡回公演にも行って指揮をしたいということと②過去の京響が委嘱した作品の楽譜や音源などを出来るだけ集めて欲しいということを要望されたそうです。

そして、今回、前半に演奏された2曲は上記②の中から、この時期の京都に相応しいと思ってピックアップしたとのこと。林さんの作品「夏風の祭」は17日に巡行が行われる祇園祭そのものだし、吉松さんの「一角獣」は同じく祇園祭の薙刀鉾を飾る下水引幕に描かれた聖獣を指しているのが選定の理由。

そして、後半はフランス音楽ながら、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」から着想を得ている曲なので、前半のプログラムと相まって、今回の演奏会は「ジャポニズム」をテーマにされました。
 
今回のプログラムで、僕が今まで聴いたことがあるのは、ドビュッシーの「海」だけ。
そういう訳で、事前にプレトークでどんな曲なのかを教えてもらえると助かります。
最初の曲は、林光さんの「吹きぬける夏風の祭」。オケの編成は16-14--12-10-8。
林さんの合唱曲は聴いたことがあり、聴きやすいものと想像していましたが、僕には難解なメロディーのつかめない曲で、正直、あまりいいと思えなかったし、祇園祭を連想することも全くありませんでしたショボーン
続いて、吉松隆さんのファゴット協奏曲 「一角獣回路」。オケの編成は12-10-8-8-6。
こちらは、聴きやすいカッコいい曲だったし、なんと言っても、ソフィー・デルヴォーのファゴットが凄い。ファゴットの深い音がここち良く、この楽器から、こんな多様な音が出るんや!と驚きの演奏びっくり
流石、ウィーンフィルの首席拍手
前日の公演に吉松さんが来られ、沖澤さんと話をされたそうですが、初演の時はファゴットとオケの音量のバランスからファゴットにはマイクを使っていたとのこと。
今回のソフィー・デルヴォーのファゴットはマイクも不要。音量もオケに負けないものでした。
曲は第1楽章が軽快、第2楽章は美しく、第3楽章はファゴットと打楽器の掛け合いが楽しかったです音譜
そして、アンコールのパガニーニの主題による変奏曲。
これがまた、超絶技巧で圧巻でした!!
 
後半は再びオケの編成は16型。
最初のラヴェルは「道化師の朝の歌」が特に良くて、こちらでも打楽器とファゴットが大活躍でしたOK
最後は、ドビュッシーの「海」。
この曲を聴くのは、24/2の久石譲さん指揮・日本センチュリー響の定期演奏会()以来とちょっと久しぶり。
正に葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が思い浮かぶ曲で壮大な演奏となりました。
木管の各首席の演奏が素晴らしかったです音譜
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時40分。
前売完売で当日券なしの満席でした。
 
以下、リハから一連の関連Xのリンクです。