一昨日の夜に行った日本センチュリー交響楽団 第279回 定期演奏会のことを書きます。

指揮は楽団首席客演指揮者で2025年4月からは音楽監督就任が決定している久石譲さん。プログラムは前半が、ドビュッシーの小曲集と交響詩「海」、後半がムソルグスキー作曲・ラヴェル編曲の組曲「展覧会の絵」でした。

展覧会の絵はラヴェル編曲ということで前半のドビュッシーと併せて、オールフレンチプログラムということになっています。

 

  出演

指揮:久石譲(楽団首席客演指揮者)

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

コンサートマスター:近藤薫(客演)

 

  プログラム

前半

ドビュッシー:小組曲

 Ⅰ.小舟にて

 Ⅱ.行列

 Ⅲ.メヌエット

 Ⅳ.バレエ

ドビュッシー:交響詩「海」

 No1.海上の夜明けから正午まで 

 No2.波の戯れ 

 No3.風と海の対話

後半

ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」

 プロムナード
 1.こびと
 プロムナード
 2.古城
 プロムナード
 3.テュイルリー
 4.ブイドロ
 プロムナード
 5.からをつけたひなのバレエ
 6.サムエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
 7.リモージュの市場
 8.カタコンペ

 死者とともに死者の言葉で
 9.バーバ・ヤガーの小屋:
 10.キエフの大門

 

アンコール

ラヴェル:古風なメヌエット

 

最初の曲、ラヴェルの小組曲を聴くのは多分、初めて。オケの編成は10-8-6-4-3。

4曲で構成されていて、1曲目の「小舟にて」はとても美しいキラキラ

2曲目の行列は、列を組んで行進していることが連想されるようなメロディルンルン

続くメヌエットは文字通り華麗な舞曲で、最後のバレエもその名の通りの躍動的な曲調!!

何れも、聴き易いメロディーで心地よく聴けましたニコニコ

 
舞台転換でオケは14-12-10-8-6となり、交響詩「海」。
この曲を聴くのは、昨年5月の井上ミッキー指揮・京響の定演()以来。
前回の井上ミッキーと京響の演奏がとても良かったし、正直に言うと、僕は今まで久石さんが指揮をされた演奏会で大きな感動をしたことがなかったので、余り期待していなかったのですが、今回は結構迫力もあって良かったですOK
大海原の大きな波が思い浮かぶ演奏でしたびっくりマーク
 
後半のラヴェルが編曲した「展覧会の絵」を聴くのは、一昨年2月の下野竜也さん指揮・兵庫芸術文化センター管PACの定演()以来。こちらも凄く良かったです。
PACの時は若々しい力強い演奏だったとブログに書いていますが、今回の日本センチュリー響は個々の奏者のソロ演奏が際立つ好演だったと思います。
京響から首席客演奏者として出演された稲垣路子さんによる冒頭プロムナードのトランペット、同じく客演の石田大輔さんによるアルトサクソフォン、そして楽団首席奏者の安井悠陽さんのファゴットがいい音でした音譜
久石さんの指揮はいつも同様大きなアクションはないけれど、的確にオケに指示をされていたように思ったし、キエフの大門は華々しいフィナーレになりました拍手
 
アンコールもラヴェルで「古風なメヌエット」。
下方に終演後の楽団と首席チェロ奏者の北口大輔さんのX(旧Twitter)の投稿を貼っていますがが、北口さんが記載されている「久石マエストロが振ると各曲がまるでご本人の作品かのように聴こえる事」という部分、このアンコールについては僕もまるで久石さんが作曲されるジブリ作品の音楽のように聴こえました音符
これが凄いことなのか、僕にはわかりませんが、久石さんの特徴なのかも知れません。
 

楽団員との信頼関係も増してきているようですし、次の出演は来年度になりますが、期待したいと思えるようになったのが、今回聴き終えての結論です。

 
 
開演19時、休憩20分を挟み、終演21時。
久石人気で今回も満席でしたびっくり
 

 

https://twitter.com/cellokitaguchi/status/1756229230550249606?t=234WTO8FV_aQJlXDTb9Grg&s=19