昨日は、京都市交響楽団(京響)第692回 定期演奏会を聴きに京都コンサートホールに行ってきました。指揮は前常任指揮者の広上淳一さん、ソリストにメゾ・ソプラノの藤村実穂子さんを迎え、京響コーラス・京都市少年合唱団と共にマーラーの交響曲第3番が演奏されました。

 

 

出演 

指揮:広上 淳一

メゾ・ソプラノ:藤村 実穂子

合唱:京響コーラス(女声)[合唱指揮:浅井 隆仁]、京都市少年合唱団

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:石田泰尚

 

プログラム 

マーラー:交響曲 第3番 ニ短調

第1楽章 力強く、決然と

第2楽章 テンポ・ディ・メヌエット、きわめて穏やかに

第3楽章 コモド、スケルツァンド、急がずに

第4楽章 きわめてゆるやかに、神秘的に、一貫してピアニッシッシモで

第5楽章 活発な速度で、かつ表現は大胆に

第6楽章 ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情をこめて

 

2021年度末で広上淳一さんが14年務められた京響の常任指揮者を退任されるにあたり、22/3の定期演奏会で、このマーラー交響曲・第3番が演奏される予定でした。ところが、下にリンクを貼った京響のお知らせのように、コロナ禍で「京都市少年合唱団」の出演が困難となり、プログラムが変更となったのです。

 

この定期演奏会のプログラムは、前半が広上さんの師匠である尾高惇忠さんの女声合唱曲集「春の岬に来て」から「甃のうへ」「子守唄」を京響コーラスが唄い、また、マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲を藤村美穂子さんが約15分タップリ歌唱され、後半は広上さんと京響が信頼関係を築き飛躍を遂げるに至った記念の曲、マーラーの交響曲第1番「巨人」に変更されました。
 

勿論、その時も素晴らしい演奏()でしたが、今回は出演者も当初予定のメンバーが揃い、マーラーの交響曲第3番のリベンジ公演となったのです。そして、前日のフライデー・ナイト・スペシャルも開演時刻を通常の19時30分から30分前出しで同じプログラムとなりました。

ということで、昨日の公演は2日目ということになります。
 

いつもの定期演奏会同様、開演30分前の14時からプレトークがあり、広上さんと音楽評論家の奥田佳道さんが登壇され、22/3の定期演奏会でプログラムが変更になったいきさつとマラ3の聴きどころを語られました。広上さんは前回、京響3月の定演()に出演された際は髭を伸ばしておられましたが昨日はスッキリと剃っておられ、こっちの方がやはりいい感じニコニコ
 

定刻の14時30分少し過ぎに演奏開始。オケの編成は16型の4管編成。

マラ3はあまりに長いので、僕は家では聴かないし、演奏機会も少ないので、昨日、初めて聴きました。

第1楽章は力強く激しく、トロンボーンの音色がいい!!

第2楽章は一転、穏やかで心地よい。

第3楽章はトランペット副首席の稲垣路子さんのポストホルンが美しくて沁み入りましたルンルン

「はるか遠くからのように」との指示に基づき、多分、上手側3階のサイドバルコニー辺りから演奏されたものと思いますが、まるで天上から降ってくるような感じキラキラ

第4楽章の藤村美穂子さんのメゾ・ソプラノがまたまたとても美しい音符

22/3のリュッケルトの詩による5つの歌曲より時間は短いけど、堪能しました。

第5楽章の京響コーラス約50名と小学5年~中学3年30~40名の京都市少年合唱団の歌声もとても綺麗びっくりマーク

そして、第6楽章冒頭の弦楽合奏が更に美しく始まり、徐々に管楽器も加わって壮大にフィナーレ音譜

広上さんの手が止まり降りるまでの間、会場からのフラブラは一切なく、余韻もしっかり味わうことが出来ましたチョキ

コンマスの石田組長や木管楽器首席メンバーのソロもとても美しかったですグッ
 
カーテンコールではブラボーの嵐と拍手喝采拍手
初めて聴いたマラ3でしたが、もう、鳥肌ものの感動でした。
今迄の広上さん指揮の京響定期演奏会は全部素晴らしかったけど、昨日はその中でも間違いなくベスト!
 
開演14時30分過ぎ、休憩なし、終演16時35分。完売で当日券なしの満席。
会場には楽団長でもある松井京都市長のほか、西脇京都府知事もご夫婦で来場されていたし、音楽評論家の東条碩夫さんのお姿もお見掛けしました。やはり、注目の公演ということだったのでしょうウインク

 

以下、リハーサルから終演後までの関連Xのリンクを貼っておきます。