先週、土曜日の昼間に行った京都市交響楽団 第687回 定期演奏会のことを書きます。

今シーズン最後の定期演奏会。指揮は、前常任指揮者で現在、桂冠指揮者の広上淳一さん。プログラムは前プロがソリストにジャン・エフラム・バヴゼを迎えてバルトークのピアノ協奏曲第2番、メインプロがラフマニノフの交響曲第3番でした。

 

  出演

指揮:広上 淳一

ピアノ:ジャン・エフラム・バヴゼ

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:石田泰尚

 

  プログラム

前半

バルトーク:ピアノ協奏曲 第2番

第1楽章 Allegro

第2楽章 Adagio

第3楽章 Allegro molto

後半

ラフマニノフ:交響曲 第3番 イ短調 作品44

第1楽章 Lento - Allegro moderato

第2楽章 Adagio ma non troppo

第3楽章 Allegro

 

ソリストアンコール=ドビュッシー:喜びの島

 

開演30分前の14時から、いつものように指揮者によるプレトークがありました。

現在、広上さんがアーティスティック・リーダーを務めておられるオーケストラ・アンサンブル・金沢から京響に移籍されチーフプロデューサーに就任された高尾浩一さんと登壇。京響の会員に高尾さんを紹介する目的があったようです。

演奏会については、今回の演奏曲は前後半とも演奏機会が多いものではないけど美しいので楽しんでもらえると思っていること、昨夜のフライデーナイトスペシャルでソリストのバヴゼは素晴らしいソロ演奏をした、そして、今日のコンチェルトでは、また違った良さが出るはず、といったことをおっしゃいました。

 

そして、プレトークの〆は、広上さんの髭の話題。

ブログの最下部に貼った公演前の楽団Xに掲載されている動画でわかるように、現在、広上さんは髭を伸ばされています。

これには、やっぱり、賛否両論あるらしい。広上さんがアーティスティック・リーダーを務めるオーケストラ・アンサンブル・金沢がある石川県で元旦に大地震があり、それ以来、髭を伸ばしておられます(ちょっとカットして揃えたりはしているようです)が、汚らしいから剃ったほうがいいと言われる周囲の方もおられるとのこと。

でも、復興の目処が見えるまで剃らないつもりと改めて説明されました。

そういう想いで髭を伸ばされていることは僕も知っていたけど、音楽で被災地の方を励ます活動もされているでしょうから、不衛生に見える髭は剃ったほうがいいのではと、周囲の方同様に僕も思っています(僕がとやかく言う話ではないですが)。

 

それはともかく、僕が広上さんの指揮で京響の演奏を聴くのは、昨年1月のニューイヤーコンサート()以来。

久しぶりの広上&京響。楽しみにしていましたルンルン

 

前半は、ジャン・エフラム・バヴゼとのバルトークのピアノ協奏曲 第2番。

僕はバヴゼさんのお名前も存じ上げず、演奏曲のバルトークのピアノ協奏曲 第2番を聴くのも初めてでした。

オケの編成は12-10-8-6-5。コンマスの石田泰尚さんのサイドに京響コンマスの泉原隆志くん、2プルトの表にアシスタントコンマスの尾崎平さんの配置。

プレトークでも説明がありましたが、結構、変わった曲で第1楽章は、弦楽器の演奏はなく、ピアノと管楽器・打楽器の掛け合いがあったりするテンポの速いメロディ音符
弦楽器は第2楽章から演奏。冒頭から美しいかったですキラキラここでは、第1楽とは逆で、管楽器がほぼ休止。
そして、第3楽章は激しく盛り上がってフィナーレグッ
バヴゼは激しさよりもリズミカルで弾けるような演奏が良かったですOK
カーテンコールも凄くにこやかで明るい方のような印象。
なので、アンコールのドビュッシーの「喜びの島」もすごく華やかな演奏になりました!!
 

 

後半は、ラフマニノフの交響曲 第3番。

オケの編成は14-12-10-8-7。

ラフマニノフの交響曲と言えば第2番と思えるほど、第2番の演奏機会は多いし、僕も何度も聴きましたが、第3番は初めて。

急-緩-急の3楽章構成。

ラフマニノフらしい綺麗な旋律美が随所にある曲でした。キラキラ

コンマスの石田さんやフルート首席の上野さんの美しいソロが聴ける場面もあって、とても良かったです。

演奏時間40分と第2番ほど長くないけど、コンパクトに凝縮されていて心地よく聴けました。

第2番ばかりでなく、もっと、第3番の演奏機会があってもいいように思いますニコニコ

 
カーテンコール後、先日の市長選で京都市長になられた松井孝治さんが客席から登壇し楽団長就任の挨拶をされ、また、同じく組客席におられた前任者の前京都市長、門川大作さんのご紹介もありました。
松井さんは以前から定期会員だったらしく、これからは団長として、京響を下支えしてゆくと決意表明されたので、変な予算削減とかは心配なさそうで良かったです。
 
また、この日の演奏を最後に3月末で退団されるトロンボーン奏者の井谷さんに楽団から御礼の花束の贈呈もありました。
40年もの間、京響で演奏頂いたとのこと。お疲れ様でした。ありがとうございました。
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時40分。
今回も客入りは良く、90%以上は埋まっていたようですし、来期も京響は安泰の予感がしています。
 
終演後と演奏会開催前の楽団Xへの投稿のリンクを貼っておきます。
 

 

https://twitter.com/kyotosymphony/status/1768939008426721505?t=1GvBeT5dUaBR_pv9wNZaeA&s=19 

 

https://twitter.com/kyotosymphony/status/1767850166282006580?s=19