今日も昼から出掛けるので、昨日行った「びわ湖の春 音楽祭」のことは明日に廻して、今村翔吾さんの小説『ひゃっか!』を読み終えたことを書きます。

今村さんの歴史小説『八本目の槍』が面白かったのと、大津在住ということで勝手に親近感を持ち更に他も読んでみようと選んだのが、この作品です。2018年10月に単行本が発刊され、昨年10月に文庫本化されています。

*表紙の画像はネットからお借りしました。

 
文庫本の裏表紙、及び、出版元の角川春樹事務所のHPで次のように紹介されています。

「全国高校生花いけバトル」。即興で花をいける、5分の勝負。二人一組でエントリー。花をいける所作も審査対象。──高校二年生の大塚春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指していた。だが生け花は高校生にとって敷居が高く、パートナーが見つからない。そんな春乃の前に現れた転校生・山城貴音。大衆演劇の役者だという彼は、生け花の素養もあると聞き……。高校生たちの花にかける純粋な思いが煌めく、極上の青春小説。

 

また、単行本発刊時は以下のように紹介されていたようです。

かるた、書道、なぎなた、次は……生け花!

花を愛する女子高生・春乃と大衆演劇の花形・山城貴音のコンビが頂点を狙う!

シリーズ累計30万部突破「羽州ぼろ鳶組」で大注目の著者が贈る青春ドラマ!

 

都内に住む普通の高校二年生、大塚春乃。彼女は昨年の「全国高校生 花いけバトル」決勝を見て以降、この大会に出ることが目標になっていた。香川に住む花屋だった祖母を喜ばせたい一心で始めた生け花だったが、祖母の地元で行われるこの大会で活躍する姿を見せられれば、大好きだった祖父が亡くなり落ち込む祖母を元気づけられると思ったのだ。

しかし、高校生にとってはマイナーで敷居の高い「生け花」をやってくれる友人はなかなかおらず、二人一組での出場が義務付けられているため、春乃はそこから躓いてしまう。そんな中、参加者を捜していた春乃の前に現れた転校生・山城貴音。父が大衆演劇の座長だという彼は、その修業で華道を習っており、春乃が勉強を教える代わりに大会に出てくれるというのだが……。

高校生たちの花にかける純粋な思いがきらめく、極上の青春小説。

 

【花いけバトルとは】

即興で花をいける、5分の勝負。参加資格は国内の全高校生で、2人1組でエントリー。花をいける所作も審査対象となり、観客と審査員によるジャッジで勝敗を決める。

2018年大会は全国9地区(東北・北陸・関東・東海・近畿・四国・香川・広島・九州)で予選が行われ、決勝大会は8月に香川県高松市にて開催された。

 

歴史小説を中心に執筆されている今村さんが描いた青春小説ということで一風変わった作品です。

実在する花いけバトルというイベントを題材に、花を愛する女子高校生と大衆演劇の役者でもある転校生がチームを組んで大会に出場するというストーリー!!

「生け花」に「大衆演劇」、歴史小説作家らしい設定と、まず、思えましたニコニコ

言い方が適切かわかりませんが、今どきの青春恋愛小説とはかなり違って、ちょっと古臭い感じも。

けれど、紹介文に書かれている通りストレートに「高校生たちの花にかける純粋な思い」が描かれている今村さんの文章に引き込まれて、面白く読み進めましたグッ

 

今村さんの作品、いつか、歴史小説も読んでみようと思います。

 

さて、今日は午後からこちら。

関西フィルの定期演奏会。

木嶋真優さんによる林そよかさんのヴァイオリン協奏曲初演、楽しみです!!