今日は昼から出掛けるので、早めに投稿します。

来年末に引退を宣言されている指揮者、井上道義(ミッキー)さんのエッセイ集『降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集』を読みました。

今年の1月末に発刊されたのは知っていて図書館にでも入れば借りてみようかなという感じでしたが、6月の兵庫芸術文化センター管の定期演奏会()を聴きに行った時に、会場で応援割引販売されているのをみて、購入していました。

応援の主旨は、当時、ミッキーは結石性腎盂腎炎で当面の間入院治療が必要との医師の診断により出演できなくなっていたので、早期回復を願って応援しようというもので若干の割引価格で販売されていました。

ならばと言うことで購入はしたけど、他の本を読んだりしていたので、ちょっと放置したままになっていて、ようやく、今になって読んだという訳です。

*表紙の画像はネットからお借りしました

 

出版社の三修社のHPで、この本は以下のように紹介されているので、転載させて頂きます。

 

「芸術以外に生甲斐なんか残されていないぜ。遠慮は芸術の敵だろう」

「自分を最も生かせる道」として指揮者になった井上道義が、その稀代の感性で切り拓く仕事、音楽、社会、そして人との出会いや日々の出来事の中に見出す、生きることの意義。

 

これまで新聞、雑誌、公演パンフ等さまざまな媒体に寄稿したエッセイに、書き下ろしを加え1冊に編纂。

自分を十二分に生きる、自分に誠実に生きることに欲張り(?)な随想と実行の記録。

 

数多くの寄稿エッセイを、5つのテーマで編みなおす 

自身の半生を振り返りつつ、日々の出来事の中に生きる意義を見つめる「人生の道」
ショスタコーヴィチ等敬愛する作曲家についてや、ミチヨシ流音楽鑑賞術などを記した「音楽の道」
ヨーロッパ、京都、成城などゆかりの地についての思いを綴った「街から街へ」
巨匠たちへの追悼文や、エネルギーをくれた人々との交流を回想する「交差点」
コンサートの舞台上にだけ現れる世界について語る「舞台への道」
執筆時の年齢を添えてあり、時を超えても揺るがぬ井上道義のエッセンスを感じつつ、同時代を生きてきた読者にとっては当時に思いを馳せながら読むことができます。 
 

「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」(井上談)

 

上述されているように、このエッセイ集はこれまで新聞、雑誌、公演パンフ等さまざまな媒体に寄稿したエッセイに、書き下ろしを加えたもので、5つのテーマで並べ直して編集されたものです。
テーマに沿って、並べ直しているとは言え、書いている時期もバラバラで、ショートエッセイ間の繫がりはありません。
様々なエッセイの中には、よく理解できるものもあれば、なにが言いたいのか、ちょっと理解不能なものもありましたびっくり
やっぱり、ミッキーは独特に感性をもった稀有な指揮者ですから、僕が理解できないものもあって当然!!
むしろ、それがいいと読んでいて改めて思いましたグッ
「芸術以外に生甲斐なんか残されていないぜ。遠慮は芸術の敵だろう」「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」とか、やっぱりカッコいいですね。
 
今、自伝も執筆中と文中に記載されていたので、また、そちらも発刊されたら読んでみたくなりました。
 
さて、今日は午後からこちら。
今年も、劇場通いは、これと27日の京響・第九を残すのみとなりました。
お手軽に楽しめる、びわ湖ホール・オペラへの招待。
日本語上演なのも気楽です音譜