昨夕は大阪フェスティバルホール夏の風物詩、小林研一郎×大阪フィルハーモニー交響楽団 3大交響曲の夕べを、いつもコンサートや観劇に一緒に出掛ける地元の幼馴染みと一緒に聴きに行ってきました。

一昨年はコロナ禍で中止となりましたが、毎年、真夏にフェスティバルホールで出演者もプログラムも同じで繰り返し開催されるコンサートで、今回がなんと32回目。僕は2018年()、2019年()、2021年()、昨年()に続き、5回目。

幼馴染みの彼女は、昨年一緒に聴くはずでしたが、どうしても外せない用事が出来て行けなくなったので、今回が初めてでした。

 

  出演

指揮:小林研一郎

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

コンサートマスター:須山暢大

 

  プログラム

前半

シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D759「未完成」

 第1楽章 Allegro Moderato

 第2楽章 Andante con moto
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」

 第1楽章 Allegro con brio
 第2楽章 Andante con moto
 第3楽章 Scherzo:Allegro
 第4楽章 Allegro 

後半

ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

 第1楽章 Adagio - Allegro molto
 第2楽章 Largo
 第3楽章 Molto vivace
 第4楽章 Allegro con fuoco

 

アンコール:ダニーボーイ

毎年と同じプログラムで、オケの編成も今回も16型。

最初の「未完成」は、その美しいメロディをゆったりと味わいましたルンルン

続く、「運命」は、いつも同様、冒頭のジャジャジャジャーンはしっかり長め。
コバケンさんの指揮は、中腰ガニ股やイナバウワー、観客席を指さして音を届けるアクションなど、これもいつも同様、気合が入ったものでした。特に第4楽章の盛り上がりは、やっぱり、炎のコバケンびっくりマーク
 
で、前半が終わった時点で、コバケンさんがマイクを持って再登場。
「あれ?今日は早いMCやなぁ」と思っていたら、
32年続けてきた3大交響曲の夕べですが、この3曲を指揮するのは、体力的にも気力的にもとても大変なんで、今回で最後になります。丹精込めて演奏しますので、聴き納めとして、お楽しみください。」というような話をいきなりされたのですびっくり

この時まで、そうなることは何のアナウンスもなかったし、会場もどよめきました。

僕も幼馴染みから「そうなん?」って訊かれましたが、「いや、初めて聞いた!!でも、そう言うてるんやから、そううなんやろなぁ。東京で年末にベートーヴェンの交響曲9曲を1日に一気に演奏するコンサートの指揮も、去年は広上さんに代わったって聞いてたし、しんどいんかも」と答えるのがやっと。

 
衝撃の発言もあって、後半の「新世界より」はいつも以上に沁みたことは言うまでもありません。
コバケンさんも大フィルも渾身の演奏音譜もう、圧巻拍手
演奏後のカーテンコールのあと、アンコール前に、再び、コバケンさんがマイクを握り、
「先ほど、3大交響曲の夕べが終わると誤解を受けるようなことを私は申し上げましたが、来年以降、指揮者は変わっても、3大交響曲の夕べは継続されます。そうでないと私の32年も報われませんし。最後のアンコールはいつもと同じ、ダニーボーイです。」というような内容を話されました。
 
アンコールの弦だけの「ダニーボーイ」、無茶苦茶、刺さりました泣
 
最後はオケのメンバーと一緒に一緒に客席に向かって手振り、舞台袖の間際で立ち止まって、深々とお辞儀をされるコバケンさん。こっちが感無量になりました。
今迄、他の会場でコバケンさん指揮による演奏を聴いたことのある幼馴染みとも、コバケンさんが指揮をする、この3大交響曲の夕べを最初で最後に一緒に聴けて良かったですキラキラ
 

開演17時、休憩20分を挟み、終演19時40分。

3階のA席のみ若干の当日券が発売されたようですが、ほぼほぼ満席。

これからもコバケンさんの指揮による演奏を聴く機会はまだまだあるとは思いますが、3大交響曲の夕べは今回が最後。
寂しいですが、「今まで32年もの間(僕は5年ですが)本当にありがとうございました。お疲れ様でした。」の気持ちで一杯です。