昨夕は、ロームミュージックフェスティバルのオーケストラコンサートⅡを聴きに、ロームシアター京都に行ってきました。このフェスティバルはロームミュージックファンデーションとローム株式会社によって毎年この時期開催されていますが、僕は毎回来ている訳でもなく、コロナ禍でどのように開催されていたのかもわからないのですが、今回は日程的に他のイベントやコンサートとバッティングすることもなかったので、2018年(★)以来、久しぶりに行きました。フェスティバルは2日間に渡り開催され、両日共、小ホールでのアンサンブル2公演、大ホールでのオーケストラ1公演、ホール前スクエアでの高校生による吹奏楽2公演のプログラムが組まれています。尚、吹奏楽の鑑賞は無料です。
今回、僕が聴いたのは、2日目の最後のオーケストラコンサート。
指揮は当初出演予定だった田中祐子さんが体調不良のため垣内悠希さんに変更となり、京都市交響楽団によって、グリーグのペールギュントとチャイコフスキーの交響曲第5番が演奏されました。そして、イプセンの劇にグリーグが音楽をつけた「ペールギュント」では、京都出身の人気俳優、佐々木蔵之介さんが劇物語を朗読をされました
前半
E.H.グリーグ:音楽物語「ペール・ギュント」(組曲版)
台本:新井鷗子の音楽劇台本シリーズ「おはなしクラシック①」(アルテスパブリッシング出版)より
第1番 作品46 1.朝 2.オーセの死 3.アニトラの踊り 4.山の王の宮殿で
第2番 作品55 1.イングリッドの嘆き 2.アラビアの踊り 3.ペール・ギュントの帰郷 4.ソルヴェイグの歌
後半
P.I.チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
第1楽章 Andate - Allegro con anima
第2楽章 Andante cantabile con alcuna licenza
第3楽章 Valse:Allegro moderato
第4楽章 Finale:Andante maestoso - Allegro vivace
オケの編成は、前後半とも14-12-10-8-7。
開演予定時刻の17時を10分程度過ぎたところで、先ず、元テレビ朝日アナウンサーで現在フリーの朝岡聡さんがナビゲーターとして、簡単にプログラムを紹介。そして、佐々木蔵之介さんが垣内悠希さんと登壇。
「ペール・ギュント」については、以前、21/4のコバケン・ワールド in KYOTO(★)で、組曲の抜粋版ながら、どんな話なのかをコバケンさんに解説してもらい、その後、21/6に広上淳一さん指揮・京響の定期演奏会(★)で全曲を聴いたことはありますが、物語+全曲演奏は初めてだったし、しかも、それを佐々木蔵之介さんが朗読するというので、とても楽しみにしていました。
台本には、構成作家で「エンター・ザ・ミュージック」などテレビの音楽番組でもお馴染みの新井鷗子さん執筆の「おはなしクラシック①」を使用。主人公ペール・ギュントの生涯を故郷の恋人ソルヴェイグの視線で語られました。
蔵之介さんは、ステージ中央の指揮者の前に置かれた椅子に最初は座らず、立ったまま演奏と共に朗読。その後、演奏だけになると着席、次は座ったままで語ったりと音楽と場面に応じてスタイルを変え、クライマックスでは再び立ち上がって、ステージ上を歩きながら朗読
やっぱり、一流の俳優だけあって朗読も上手く聴き易いし、華があるしで、引き込まれます
演奏も勿論良かったけど、朗読が良すぎて劇のBGM的に僕には聴こえて、今回は正直、あまり印象に残っていません