昨夜は、日本センチュリー交響楽団第269回 定期演奏会でした。

指揮は首席指揮者の飯森範親さん、ソリストは、反田恭平くんで、プログラムは前半がブラームスとブルックナーの合唱曲で、後半がブラームスのピアノ協奏曲第1番。何れも、僕は生はおろか音源でも一度も聴いたことがない曲でした。

  出演

指揮:飯森 範親

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

 コンサートミストレス:松浦奈々

ピアノ:反田 恭平

合唱:日本センチュリー合唱団

合唱:神戸市混声合唱団

  プログラム

前半

ブラームス:哀悼歌 作品82

ブルックナー:詩篇 第112番 WAB35

後半

ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

 第1楽章 Maestoso

 第2楽章 Adagio

 第3楽章 Rondo: Allegro non troppo

 

ソリストアンコール=ショパン:ラルゴ 

開演前に、飯森さんが登壇。プレトークというよりも新年の挨拶と満員の御礼を述べられると共にオフィシャルスポンサーのヒルトンプラザをPR。その間に前半の曲を歌う合唱団が最後列に入場して整列。

合唱は、日本センチュリー合唱団というアマ合唱団とプロ合唱団の神戸市混声合唱団が合体、ソプラノ22,アルト16,テノール13,バス9の構成(プログラム冊子に記載されている人数をそのまま記載しました)。

オケの編成は10-8-8-6-5で、対向配置。合唱団が最背面に位置したので、金管は上手側、2ndヴァイオリンの後方に配置。

 

最初のブラームスの「哀悼歌 作品82」はブラームスがウィーンで親交を深めた画家のアンゼルム・フォイエルバッハという方が亡くなったことを偲んで作られた曲とのこと。プログラムにブラームスの合唱曲の中でも屈指の美しい旋律をもつ哀悼歌と記載されている通り、凄く綺麗な曲でしたキラキラ音譜

続く、ブルックナーの「詩篇 第112番」は旧約聖書に収められてる神を賛美する詩篇に作曲を試みた5曲の一つとのこと。

合唱団によるハレルヤから始まるスケールの大きい華やかな曲でしたルンルン

初めて聴く合唱団ですが上手かったし、今回の前半のプログラムは、自宅では自ら聴こうとは思うことがなかった曲ですが、期待以上に楽しめ、感銘を受けましたニコニコ

 

休憩時間の女性トイレの列は凄まじく、後半がいよいよ満員のお客様が待ちに待った反田くんの登場。

いつものリサイタルでのちょっとダラッとした感じでなく、ちゃんとしっかりとした歩みでの入場爆  笑

オケの編成は変わらず、合唱団がいた位置にコントラバス、その前に金管・木管が配置されました。

反田君の演奏を聴いたのは直近では昨年7月のリサイタル()ですが、コンチェルトを聴くのは3月の室内楽的な小編成のJNO()のコンサート以来とちょっと久しぶりです。7月のリサイタルではブラームスのピアノ小品を演奏してくれましたが、コンチェルトをコンサートで弾くのは昨夜が初とのこと(飯森さん談)でした。

反田くんに限らず、ブラームスのピアノ協奏曲の演奏をあまり聴いたことがありません。ブログで過去を遡って調べてみたら、第2番は2018年11月にゲルギー指揮・ミュンヘンフィルとユジャ・ワン()、同年5月に佐渡さん指揮・トーンキュンストラー管となまはげみたいな風貌のヴァレリー・アファナシェフが演奏したのを聴いていましたが随分前のことで殆ど覚えていないし、第1番に至っては、生でも音源でも聴いたことがありませんでした。

 

第1楽章の冒頭は、なんとなく交響曲第1番のような重い出だしで、なかなかピアノの演奏が始まらない。多分数分後ようやく、やや軽やかな感じでピアノの演奏が始まったあとは、力強い強音と繊細な弱音がピアノもオケも大波小波という感じで次々と変化しながら打ち寄せてくるような印象びっくりルンルン長い第1楽章のあとの第2楽章は、クールダウンするようなゆったりとした柔らかな調べが美しく、ピアノの音が沁み入ってきましたニヤリキラキラそして、第3楽章は軽快で激しさもあり盛り上がってフィナーレメラメラ!!

久しぶりのコンチェルトでしたが、やっぱり凄い、圧倒されましたびっくりマーク

初めてでしたが、交響曲のようでもありピアノソナタのような部分もある壮大な曲で、それを反田君の演奏で聴けて大満足OK

カーテンコールでは会場からの拍手がは勿論のこと、オケのメンバーが反田君に対し、思いっきり賞賛の拍手を贈っているのが印象的でした。

アンコールは、度々、演奏される「ラルゴ」。今回も美しく素晴らしい演奏でしたグッ

 

開演19時、休憩20分強(反田トイレのためちょっと長め)を挟み、終演21時。

補助椅子もでる満席で当然、当日券なし。

今回は前半だけでも聴き応えのある内容だった上に、後半は更に圧巻。とてもいい演奏会でした!

 

反田君と飯森さんおTwitterリンクを貼っておきます。

 

 https://twitter.com/iimoriconductor/status/1614120154761400321?t=doJJBZgVehyQ6X4Qg_OWmQ&s=19