昨日は、 反田恭平プロデュース ジャパン・ナショナル・オーケストラ 2022ツアーのコンサートを聴きに、時折、芝居やコンサートに一緒に行く地元の幼馴染みと、東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールと言う処に行っていきました。

この日の会場は初めて行くホールでしたが、今回は2枚目の写真に示すように地方を廻るツアーだったようで、昨日の会場も大阪の中心部ではないやや田舎にある、かなり新しい綺麗なホールでした。

全国7会場のツアーで昨日が千秋楽です。

プログラムは、反田君がプロデュースしている小編成のオケで、ソリストを昨年のミュンヘン国際音楽コンクールヴァイオリン部門第1位を受賞した岡本誠司くんにが務めるメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトと、反田君が弾き振りするショパンのピアノコンチェルト第1番です。

当初、反田君の演目もメンデルスゾーンのピアノコンチェルト第1番の予定でしたが、ツアー全てで上記のように変更されています。

(ブロ友さんに、ショパンのピアノ・コンチェルト第2番に変更になるとお伝えしていましたが、間違いでした。すいません。)

 
 

出演

指揮・ピアノ:反田恭平

ヴァイオリン:岡本誠司  

管弦楽:ジャパン・ナショナル・オーケストラ

 

プログラム

前半:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

 第1楽章 Allegro molto appassionato

 第2楽章 Andante

 第3楽章 Allegretto non troppo - Allegro molto vivace

後半:ショパン ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11

 第1楽章 Allegro maestoso

 第2楽章 Romance Larghetto

 第3楽章 Rondo -Vivace

 

アンコール

【ヴァイオリン:岡本誠司さん】

・メンデルスゾーン:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調より第3楽章

・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番よりラルゴ

【ピアノ:反田恭平さん】

・ショパン:ラルゴ

・シューマン/リスト:献呈

・ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第3楽章

 

オケは、弦5部5-4-4-3-1に、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、ティンパニ合わせて、30名強だったと思います。反田くんの同世代のソリスト集団というだけあって、みんな上手いルンルン

 

前半の岡本誠司くんは、TVでは観たことがありますが、生で聴くのは初めて。迫力のある強奏というより、高音の伸びが綺麗だったり弱音が美しかったりして、染み入るような音色の演奏でした。

今まで、何度も聴いたことのあるメンコンとちょっと違って室内楽に近い感じの演奏も美しさが際立って良かったように思います。

中央で指揮をする反田くんは、「題名のない音楽会」で少年時代に指揮をした映像が最近も良く放送されていますが、それを思い出させる動き。指揮者として、どうなのか?は僕には分かりませんが、オケと共に音楽を楽しんでいるようには見えました。

 

アンコールは2曲。

先ず、1曲目は、オケと共に、「メンデルスゾーンのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調より第3楽章」。このアンサンブルが軽快でとても心地良かったニコニコ。更に、もう1曲。今度はソロで.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番よりラルゴ」。持ち前の美しい音色の演奏で、締めくくりとなりましたグッ

 

後半は、反田くんのショパコン。

ピアノはスタインウェイで、弾き振りのため、ステージ中央に1前目の写真にような配置し、天板は取り外し(オケは写真より人が多かったし、立奏ではなかったです)。

岡本誠司くんがコンマスに入り、1stヴァイオリンは6名。また、前半は対向配置だった弦5部は、後半は通常配置に変更されました。

そして、反田くんの演奏はやっぱり、とても美しかったキラキラです。

コンクール本選渡航前のリサイタルツアー()を聴いて以来の反田くんの演奏でしたが、今迄以上に弱音が綺麗でした。

指揮までやって大忙しでしたが、コンクールのファイナルを思い出させる熱演。

個人的には、反田くんに限らず、ソリストが弾き振りするのは、自身の演奏に同期するようにオケを指揮できるメリットがある反面、正に自分が演奏中にオケ側にアクシデントがあったりすると修正はコンマスにお任せになってしまうのでは?と疑問があるので、本当にいいのかなと思うところがありますが、昨日はとてもいい演奏でした爆  笑

コンクールのファイナル同様、第3楽章のフィナーレでは反田くんの演奏が終わりオケが終わる前に、会場の各所から拍手が起こりました。僕自身はあまりいいこととは思わないけど、YouTubeでファイナルの様子を見ていた皆さんが、コンクールの再現のように感じて拍手していたようなので、しょうがないのかも知れません。

 

演奏終了後、会場はスタオベが凄まじく、演奏は勿論よかったけど、熱狂的な会場の雰囲気は、今迄のコンサートやリサイタルの比ではないレベルで正直、驚きましたびっくり

アンコールは、なんと3曲。

最初に2曲は反田くんのソロで、ラルゴと献呈。言うことなしの美しさルンルン

千秋楽ということもあって、泪しながら聴き入るオケのメンバー多数。

特に下にTwitterのリンクを貼った中村友希乃さん、ギャン泣きでした笑い泣き

これで終わりかと思いきや、最後は全員で、もう一度、コンチェルトの第3楽章を演奏してくれて、会場はまたまたスタオベの嵐。

一度、舞台袖に退場後、会場の拍手に応え、再び、ステージに全員が並び、深々とお辞儀をしてくれた後、手を振りながらのお別れでお開き。

開演15時、休憩20分を挟み、終演17時30分。

コンチェルト2本で比較的短いのかなと思っていましたが、アンコールも沢山演奏してくれて、充実した公演でした。

チケット完売の満員だったので、会場から最寄りの駅までの帰り道は行列が出来ていましたびっくり

 

千秋楽を終え、メンバーがTwitterに投稿しているリンクを貼っておきます。