昨日のコンサート3連チャン最終日は『《辻井伸行 ショパン・スペシャル》協奏曲連続演奏』でした。
会場はフェスティバルホール。3連チャンはやっぱり移動が疲れるのと感動も上塗りになって前のが消えていくので、内容を見て聴きたいと思う気持ちの大きさで無理のない程度に留めようとしています。今回、一昨日のPAC、昨日の日本センチュリー響の定期は会員なので早い時期に決まっていて、後から、この辻井くんのコンサートの開催を知った時に、買うかどうか少し迷いました。でも、今年は、まだ1回も辻井くんの演奏を聴いていないし、コンチェルトとなると2019年11月の堺でのARKシンフォニエッタとの演奏(★)以来になるので、やっぱり行きたくなったのです。
今回の《辻井伸行 ショパン・スペシャル》ツアーは、「協奏曲連続演奏」と「独奏曲×協奏曲」の2つのプログラムがあって、昨日の大阪と5/19名古屋・5/20長野・5/21東京オペラシティが「協奏曲連続演奏」。今日明日5/16・17の東京サントリーホールが「独奏曲×協奏曲」のようです。オケは5/15・16・17が秋山和慶さん指揮・日本センチュリー交響楽団、残り3公演は現田茂夫さん指揮・大阪フィルハーモニー交響楽団が演奏されます。
そういう訳で、僕は、前日の定期演奏会と連日で秋山さん指揮の日本センチュリー響を聴くことになりました。
出演
[ピアノ]辻井伸行
[指揮]秋山和慶(日本センチュリー響・ミュージックアドバイザー)
[管弦楽]日本センチュリー交響楽団
コンサートマスター:荒井英治(日本センチュリー響・首席客演コンサートマスター)
プログラム
前半
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 op.21
第1楽章 Maestoso
第2楽章 Larghetto
第3楽章 Allegro vivace
後半
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11
第1楽章 Allegro maestoso
第2楽章 Romanze,Larghetto
第3楽章 Rondo,Vivace
アンコール
1.ショパン:エチュード op.25-12「大洋」
2.ショパン:エチュードop.10-3 「別れの曲」
会場は、いつもの辻井くんの演奏会同様、昨日も満席。
ほぼ定刻に弦5部12-10-8-6-6のオケのチューニング後、秋山さんが辻井くんの腕をひいて入場。
辻井くんが椅子に座って、微妙に位置を調整するを見届けて、演奏開始。
最初のコンチェルト2番を聴くのは、5/1に、びわ湖クラシック音楽祭での高関健さん指揮・京響との牛田智大くんの演奏(★)以来。牛田くんの演奏は軽やかで上手いなぁと言う印象を受けましたが、辻井くんのほうはゆったりとした重厚感があるように思えましたゆったりとして安心感があって、音は綺麗
第2楽章のピアノ独奏に弦の響きが被ってくるとことが特に美しかったです
後半のコンチェルト1番は3/21に反田恭平プロデュース ジャパン・ナショナル・オーケストラ 2022ツアーの東大阪公演で、反田くんの弾き振りによる演奏(★)を聴いて以来。1番同様、あくまで素人の僕の勝手な印象ですが、辻井くんの演奏は反田くんより強弱やテンポの揺らしは小さく、でもクリアで綺麗な音が淀みなく降ってくるような感じを受け、また、違った良さがあるように思いました
秋山さんの指揮は、前日と同じくカチッとしていて、辻井くんの演奏にピタッと的確にオケを合わせておられました
そして、日本センチュリー響は繊細な演奏が上手いと僕は思っていて、前日のヴォーン・ウイリアムズや昨日のショパンのコンチェルトのような曲を演奏すると持ち味が出るなぁと感じました
アンコールはエチュード2曲。
最初の「大洋」は、昨日1番の激しさ
そして最後は「別れの曲」。この「別れの曲」、綺麗すぎて泪がでました
歳をとって涙もろくなってきてるので、こういう演奏されると我慢できなくなります…
開演14時、休憩20分を挟み、終演15時50分、今回も辻井くんが、いつも通り、一生懸命ピアノを弾く姿を観れて、やっぱり来てよかったなと思いました
それにしても、今月11日に読響と沖縄・那覇で演奏後、休む間もなく、今度はこのツアーと辻井くんも大忙し。
また、指揮の秋山さんも今年81歳ながら、一昨日から大阪・東京と移動しての4日連続の出演。
この後も、お疲れが出ることなく元気にツアーを遂行されますようにと思います
写真は、日本センチュリー響のTwitterからお借りした昨日の演奏風景です。