館山市の北部に
船形 という いい意味で‘寂れた’漁村がある
そこから来るお客さんで 飲み歩くのが好きな Tおばさん
その飲み歩きに付き合いたいと
日曜の夜の まるでゴーストタウンのような‘町’にでかけた
人気の一切ない波止場で
寝床のマイカーを止めて
Tおばさん と その旦那さん そして 運転手係の
ハイカラな80代半ばの 旦那さんのお父さん
と 落ち合う
当初行く予定だった居酒屋は
「きょうは暇だから早めに店仕舞」
次の店も同じ理由で断られるが
田舎では 普通にありがちなことで
漁村の洗礼みたいなものである
それでもお店を探し
奇妙な4人組の飲み歩きは
日が変わるころまでつづいた
月の光もない 真っ暗な
ただ 風の音だけが聞こえる
寂れた波止場の夜更けには
たまらん哀愁が満ち溢れていた
こんな田舎の飲み歩き
やめられまへんな~
ヒ ュ ~ ヒ ュ ~ ~
夜 風 よ
今 宵 今 夜 も
あ り が と う
( ̄∇ ̄+)