歌って来たよーーー♪ | 歌うCHAOS ~ 線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害な声楽家♪こーへー♪の徒然なる混沌

歌うCHAOS ~ 線維筋痛症で末梢神経障害で脊椎側彎症で性同一性障害な声楽家♪こーへー♪の徒然なる混沌

線維筋痛症を始め複数の難病と共に育ったが故に『痛い・辛い』が当たり前の生活をしながら、声楽家としては恐らく前例が無いであろう、性同一性障害で成人してからホルモン治療を開始した男声ソプラノの遠吠え記。さぁ、大いに笑い給へ♪


初めての金沢。初めての遠征。歌ってきましたがなーー🎶
結果として、よかったんでない? 成功でない? 声よぉ出せたし。何となくコンディション良かったし。片道約4時間に及ぶ旅路も、幸いにしてサンダーバードの疲れは筋肉的に出なんだ模様。前日昼に金沢入りし、先方にお邪魔して夕方1時間ほど初めての合わせ。
念の為コルセットして歌ってみると、大した声出しもしていないもののするすると声が出る。なんか楽。というのも金沢、湿度高いぞ!!(;・∀・) すんごい湿度ゃぞ大阪の比とちゃいまんがな!!( ̄▽ ̄;) まぁお陰様で、喉が楽。とにかく楽。弦には大変ですけどな(-ω-)b。

さて先方には5歳と1歳ちょっとの子供ちゃんがいる。故に彼らの生活リズムで夜は10時には就寝。個人的には秘かにかなり心配である。なんちゅーてオレには鉄壁のルールがある。

その日に寝たりてRLS来る…(((((°°;;;;;;)

ところがどっこいサンダーバードに乗り、しっかりリハで歌い、更には空き時間ほとんどおチビたち(こちらはヒトw)の相手をしておった効果か否か、流石に本体力尽きた模様。RLS出る幕無し。但し夜中2回目ぇ醒めて、ちょっとの間寝付けなんだけど。まぁそのくらい宜しかろ上出来ですゎ。

本番当日は現場9時入りで1時間弱リハをし、最終打ち合わせ&演奏指示。これまた力7分ながらしっかり声出し。前日の疲れ持ち越しかと思いきや、なかなかにえぇ塩梅。頸部に筋張なく、まぁ腰は多少痛いながらもコルセット骨盤ベルトで流石に身体は軽い。これはしとかなアカンね。それでもやっぱりコワいもので、意識しすぎると高音で無駄な力みが入る(ぃや修行足りんだけですハイ)。本番までの空き時間、ゴッドにいつもやってもらってるストレッチを兎に角出来るだけ再現し、自分で出来る範囲内、梁にぶら下がってみたり柱を支えにしてヒネリ入れてみたり、ちょっとアヤシイ人しておった。ただ前日にどうも右股関節を痛めたらしく、ちょっと重心を倒すと大転子が擦れるように疼いて危険な為、前屈も屈伸も捻りも若干左重心で程々に。後は肩甲骨を兎に角開いて柔軟体操。
これでかなり楽になり、後はなるようになれと。

里山の家
~会場の『金沢芸術村 里山の家』~

 

本番はとにかく邪心ほぼ一切なく、とにかく歌うのが楽しいという感じで声の心配全くなし。面白いように声は出るゎ、後になるにつれてよぉ伸びるゎ声もよぉ鳴るゎ(まぁそれが普通やゎな)。歌詞は毎度のことながら(Σ(゚Д゚))本番に限ってゅーょーな箇所をごっそりボロボロ間違えたりして内心ハラハラしたが、まぁそれもある意味いつも通り。何よりお客さんが楽しんでくれて、規模は違えどいつものうちの演奏会に似た雰囲気で、それも緊張なく歌えた要因であろう。
終わった後、コルセット外した途端流石に腰砕け、椅子の手前で崩れ落ちて暫く動けなんだ。それでも腰椎から下と膝以外には全くと言うていいほどノーダメージ。絶好調の証かの(`・ω・´)b。正しいダメージはいつもよりかなり大きかったが。
その日の夜は流石にくたばった。夜9時半から翌6時半まで、泥のように寝たのは言うまでもない(_ _|||)。
この2日間、小者な痙攣はちょいちょい出たものの大きな崩れはなく、比較的楽に過ごせたという印象が強い。勿論、歌った事での痛みはハンパなく正直に来た。
痙攣が頻発したのは、左側頭部(こめかみ)・右鼻翼挙筋・右頬筋・右胸鎖乳突筋・左眼輪筋。攣ったのは右大腿二頭筋長筋・右下腿三頭筋・左腹斜筋広背筋?)。
また歌いながら攣ってるし…(-_-;)。


今回の遠征は、身体の負担が大きい分ほぼ演奏のみ目的で観光は考えておらなんだが、折角来たんやしという事で、帰るまでの空き時間に『夢二記念館』に皆で連れ立って訪ねた。現役の宿場街の中に建つ小っこい博物館で、1階は夢二の生い立ちと女性遍歴(もうツッコミまくりΣ(゚▽゚ ;;;)www)。
そして2階の画廊で大発見!!
普通夢二というと「美人画」ばかり取り上げられるんだが、ここには何と我々演奏家が食いつくネタが。夢二はん、『セノオ楽譜』の表紙画を描いてはったんですゎ。ほんでこんなモン見つけてまいまして、お買い上げしてしまいましたがな。
お値段ナント約9,000円Σ(゚Д゚;;;;;)。
 

セノオ表紙


演奏家でも、歌家が一番惹かれるネタじゃないかぃねぇ。山田しぇんしぇとか中山晋ちゃんとかの楽譜の表紙を描いてたのは知ってたんだが、他にも色々、総数300点以上にもなるんだとか(作詞はうち24曲)。それも、あの美人画とは結びつきもせんようなタッチの画やら、中には版画なんかも。よくもまぁこなぃに画風をコロコロと変えながら複数の作品を描く画家もそうそう居らんなぁと。画家というよりイラストレーターに近い感覚だったんであろうな。

ところで下の2譜をよぉよぉご覧あれ。何かに気付きますまぃか?
 

ふるさと 天使


タイトルが、片や右から左、片や左から右。邦題のみの楽譜と、横文字(原題)が入った楽譜。大正12・13・14年頃を境にこのテの表現がガラッと変わるので、ナニやら顕著な混乱があったに違いないと(因みに大正12年は唱歌改定の年なり)。この辺りの作品は一般的には知られておらんもので、夢二の画の見方や夢二自身の印象がかなり変わり、大変いい勉強になった。
大した目的はなくふら~っと選んで行っただけであったが、意外にも大きな収穫が得られたんでなかなか良かったねーけどこーゆーの、我々が演奏家やからこそ食いついただけで一般人は多分「ふーん」で終わってるんやろねー……が互いの感想でしたとさ。
そんなもんでっしゃろ?(;^ω^)


疲れはしたものの、色んな意味で収穫大の初遠征。また次にも繋がり、新たな試みも画策しつつ、それまでは暫く本拠地での興行をしっかりしませうか。年内にあと2回は歌いたいしな。
当日の演奏の様子は、またの機会に。
伊田夫妻、お世話様でしたーm(_ _ )m お客様方に伝えられたら是非ともよろしくと🎶
のんちゃん・くわちゃんにもよろしく~(@^^)/~~~


 

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