仲良くなりたい人がいるとき、その人のことをよく知りたいと思うはずです。

そして、人間の人となりを知るには、それなりの年月が必要です。

食事を共にしたり、一緒に出かけたり、時には意見がぶつかったり。
そんな経験を重ねるうちに、「この人はこういう人なんだな」という輪郭が少しずつ見えてきます。

人格とはそれほど複雑なものであり、会って間もないうちから一足飛びに理解できるものではないと言えます。

しかしそれを、できると言って憚らない不届者がいます。



MBTI診断という、嘘つきです。


近年急速に台頭し、乗りに乗っているこの男。
自分探しのショートカットツールとしてもてはやされ、市民権を主張しています。

今回はそんなMBTI診断と、それを取り巻く環境について文句を言っていこうと思います。




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まず、うさんくさすぎます。

今申し上げたとおり、その人の本質を知るためにはそれなりの時間が必要だと考えています。

しかし、MBTI診断と向き合う時間などせいぜい10分、長くても15分程度です。

だというのに簡単な質問に答えただけで、得意げな顔で、聞いたこともない職業を用いてカテゴライズしてきます。

そして長々と当たり障りのないことを述べ、
「こんな有名人があなたと同じタイプですよ」と都合のいい話をしたかと思えば、もっと知りたければ金を払えと金銭を要求してきます。

かなりグレーだと言えます。

なぜかまだ許されていますが、いずれ取り締まりの対象になると私は睨んでいます。

ポップな霊感商法ともいうべき手口であり、各自治体による注意喚起が待たれます。


またこんな怪しいものを就職活動に取り入れた企業にも、こらこらと言いたいです。

たかが性格診断だと切り捨てるべきところを
「自己分析に便利ですよ」などと言ってしまったせいで、これは正しいことなんだと若者がこぞって手を出してしまったわけです。

そのノウハウを売って小銭を稼ぐ輩もいた程度には面倒な作業である、自己分析。

そんなクソ面倒くさい作業を数分で終えられて、かつ企業側もある程度の有用性を認めているとなれば、飛びつくのも無理もありません。

聞くところによるとエントリーシートにMBTIを書かせる会社もあるようで、目的と手段をはき違えています。

そんな企業側の怠慢もあってか、若者の間で4文字のアルファベットが共通言語として爆発的に普及する形となりました。

ただでさえ深く考えることが苦手なドーパミン中毒の皆さんに推進力を与える結果となったことについて、企業側は重く受け止めるべきと考えます。


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そして、全員が知っていると思うなという点です。



こちらが本題です。

いろいろ言いましたが、個人で診断して個人で楽しむ分には何の問題もないと思います。
己一人で完結させるのであれば何も言いません。

しかしそれを、当たり前のように会話の中に入れてくる人がいるから、あなたのような人がいるから、私もこうして筆を執っているのです。

キャッチボールは相手がいてこそ成り立つものだというのに、自分本位が過ぎませんかという話です。

「絶対Iでしょ(笑)」だの
「Tっぽいわ〜(笑)」などと、知ってて当然だと言わんばかりにアルファベットを突き付けてきますが、相手の立場に立って考えてみてください。



「う~ん、君はジョジョのキャラで言ったら承太郎っぽいかな、いやでもポルナレフの要素もあるなあ( ͡° ͜ʖ ͡°)」



こういうことです。

なに言ってんだこいつと思うでしょうが、これが普段あなた方がやっていることです。

「知らない尺度で何かを判断されたうえで相手だけが納得している」という点において、両者には何の違いもありません。

またSNSにおいても、「自己紹介」「メンバー紹介」と銘打っておきながら名前とMBTIしか記載されていない投稿が散見されます。

情報を公開したくないならそう言えばいいのにと思います。

明確な足切りです、MBTIを知らないおじさんに知ってもらいたい情報などないということでしょうか。

こちらからすればMBTIなど「聞いたことはあるけどどれが何だっけ」ぐらいのもので、そもそも興味がありません。

先月の天気予報とかの方がまだ関心が持てる状態だというのに、この仕打ちはあんまりだと思いませんか。


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だいぶスッキリしました。

言いたいことを言えるこんな世の中で良かったです。

ちなみに私はISTPです。

10分の診断ではそういうことになっています。
間違っていたとしても責任の所在はあちらにありますので、あしからずご了承ください。