営業職。

特定の商品を、相手が望む望まないに関わらず購入させるべく働き、それにより得た金銭で生活を送る方々です。

またの名を営業マンといいます。

女性でも営業マンというそうで、多様性とは何かを考えさせられます。

かくいう私も営業だった時期がありましたが、足を洗って早数年。

実際に働いているときは気づかなかったものの、振り返ってみると「変わった人たちだったなあ」としみじみ思います。

日々ノルマを課され続ける厳しい環境に身を置くゆえか、独自の生態系を築いている、営業職。

今回はそんな営業職の世界を、少しのぞいてみましょう。



はじめに、彼らの特徴から。

まずは男性。

示し合わせたかのように皆髪の毛をジェルで固めており、その髪が硬ければ硬いほど優れたオスであるという価値観が深く根付いています。

老いも若きも揃ってタバコを携帯しており、雨にも負けず灰皿のある場所に群がります。

その際は序列が高いほど屋根のある場所で喫煙でき、まだ若いオスは雨に打たれながらの一服を余儀なくされます。

続いて女性。

女性は髪型こそ様々ですが、全員が頭髪検査で叱られるくらい髪が茶色いです。

意外性を重んじているのか、その気の強そうな見た目に反して意外と丸っこい字を書いたり、思ったより声が高かったりします。

また営業から別の部署に移ると途端に裾の広いズボンを履き出し、足元の開放感を求めて日々を生きていることが分かります。






次に、仕事内容について見てみましょう。

彼らのこなす業務は多岐にわたり、ピンからキリまであります。

接客やプレゼン、それに伴う資料作りという「営業といえば」の仕事がピン。
イベントで使う風船を膨らませて水に浮かべたりなど、AIがなくても無くなる仕事がキリです。

他にも店舗の雪かきに草むしり、着ぐるみでの呼び込みや便所掃除まで、営業にこじつけられそうなことはなんでもやります。やらされます。

そして若手のうちは自分の意思で何かを決められることは基本的になく、狂ったようにビラをまき続ける日々が続きます。

それでも文句も言わずにしゃかりき働き続ける、最も身近な社会の歯車と言えます。

今日も元気にカラカラ回っていますね。




続いて、彼らの生態を見ていきましょう。

私がいた営業所がとびきり”そう”だったという可能性もありますが、とにかく変な人が多いです。

たとえば私の教育役だった先輩は、社用携帯に「感謝」にまつわるポエムを貼り付けているほか、PCには「感謝を忘れない!」と書かれた付せんを常に貼っていました。

身を挺したボケかとも思いましたが、本人はいたって真剣そうでした。
感謝を忘れた瞬間に全身に電流が流れる生活を送っているものと思われます。

しかしこの人に依頼された作業を終えた時の第一声は「おっけー」だったので、意外となあなあでやっていることがわかります。


またその先輩の上司は行き過ぎた精神論者で、「俺は5時から出社している」とパキパキの目で言っていました。
寝たほうがいいと思います。

その上司主催の会議での決定事項が
「あいさつの声が小さい人にはベルを鳴らす」だったこともあり、睡眠不足による弊害が見られます。


そんな彼らを束ねるボス営業はというと、不思議ちゃんです。

頭に眼鏡を乗せ、手首には数珠を巻き付け、ワイハでチャンネーといった出で立ちです。

そんな風体で「誕生日がゾロ目の子はね、天使の生まれ変わりなんだよ」と力説しており、どう在りたいかがまるでわかりません。

いつ「ところで新人くん、この壺を買わないか?」と言い出してもおかしくないからか、彼がしゃべるたびにオフィスに緊張が走ります。

また新人営業への指導の際は、知識どうこうよりも足音について言及しており、ゾルディック家の出であることを匂わせています。




ちなみに先述の教育役の先輩は、言動の端々からこのボス営業への敬意が滲み出ており、彼を感謝漬けにした張本人であるとの見解が示されています。

教育役いわく、自分以外にもボスの教えを受けた舎弟がいるとのことで、余罪も含めて捜査を進めています。


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以上が、私が観測した営業職という生き物の概要です。

絶対にこうだ、とは言えませんが大なり小なりこんな感じだと思います。


皆さんのお近くには、どんな営業がいますか。

統計を取りたいので、教えていただけると幸いです。