私事ですが、近所にスーパーができました。



しかも徒歩圏内です。


車があるだけの流刑地みたいなこの居住エリアにおいて、これは奇跡とも言える僥倖です。



そんなスーパーにワクワクで足を運んでみたところ、店員の皆様の素晴らしいホスピタリティをもって出迎えられました。



衝撃でした。



そのときの体験を、ぜひとも何らかの形で残したい、皆様にもこのホスピタリティのおすそ分けをしたいと思い、筆を取った次第です。



それでは早速お伝えしてまいります。



◾️



店内に足を踏み入れると、まず、たくさんのスタッフが目につきます。


客1に対してスタッフ3といった具合で、相当万引きを警戒していることがわかります。


「お客様に安心してお買い物いただきたい」という姿勢がこれでもかとシフトに反映されており、頼もしさを覚えます。


なんなら店の外にも何人かおり、選手層の厚さを見せつけてきます。



しかし普通に悪いことをして立たされているだけの可能性もあるので、今後も注意深く観察していく必要がありそうです。




その多くのスタッフの中には、膝に手を付き、あたりを見渡している方もいました。


いつでも走り出せそうな姿勢で

「(いらっしゃいま)せー」と言っており、

ここを2塁だと思っている可能性があります。




その脚力を活かせるとは思えない狭いフィールドなので、広い球場を求めて旅立っていきそうな危うさを秘めています。


しかし、お客様のもとへすぐに駆け寄れるよう最適化した末の姿勢ですから、ここにいるうちは素晴らしい戦力になってくれることと思います。




また少し店内を歩くと、冷凍食品のコンテナが立ち並ぶコーナーがあり、そこにも若い店員さんがいらっしゃいます。



ひとつの棚に重大な異常があったのか、棚に体を預け、お客さんが開けられないようにしてくれていました。


身を挺して私たちに異変を知らせてくれている中でも、本人は友人と思しき男性と談笑しています。



本人も不安だろうに、お客様に不安を与えないためか、笑顔を絶やしません。


辛いことだからこそ笑顔でやり遂げるというそのプロ意識、見習うべきだなあと思いました。



おかげでその棚の冷凍オクラを手に取れませんでしたからね。

本当にありがたいことです。




さらに店内を歩くと、酒類を売っている、少し狭めの通路があります。


悪く聞こえる言い方となってしまい恐縮ですが、その通路をふさぐ形で店員さんが立っていました。



もちろん、ただ道をふさいでいるわけではありません。


アルコールは、厚生労働省がその悪影響を書き連ねるほどには体に悪いものとされています。


つまり、予防医学の観点から、酒を手に取りにくくして私たちの健康を守ってくれているということになります。



その店員さんが友人と思しき数名の方々と談笑していたとしてもです。





やむを得ずその通路を迂回する形にはなりましたが、その歩数ぶん健康になりました。

まったくもって嬉しい限りです。




買うものを決めてレジへ向かっていると、レジ付近に店員さんが2名いらっしゃいました。


一人の店員さんが、「3番レジ空いてまーす↑」と、思いがけず裏返ってしまった声で教えてくれました。


するとそれを聞いたもう一人の店員、

「ちょww声ww」と、肘で小突くなどじゃれ合いを見せてくれます。



ややこしいおじさんが怒鳴り散らしそうな絵面ではあるものの、彼らは楽しくてたまらないといった面持ちです。



すごくリラックスした様子であり、そんな姿を見せてくれて、心を開いてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。




店舗にはご意見箱などが見当たりませんでしたので、こういった感謝を伝える手段がなく、さびしい気持ちが残ります。


つきましては、本稿を印刷し、一番偉い人に渡すことで御礼と代えさせていただこうかなと、そう思っています。


上述の店員さんにつきましても、顔は覚えましたから、ぜひいつかお礼をさせていただきたいなと思っています。



それでは。