2020年から「細かすぎるオランダ紀行」を始めました。オランダは「オランダ探検記」として170を超える市町村や施設を紹介しました。同時に近隣のベルギーやドイツについての旅行記「トラベルノート」も織り交ぜて先月まで投稿して最終回を迎えました。
今月からは
オランダに住んでいた期間に訪問した場所を私と夫の思い出としてまとめ記録していこうと思います。
今までと同じように訪問した順に、その場所の歴史とともに見てきたことを残していきます。
よかったらお付き合いして下さいませ。
オランダに住んでから訪問した外国は順にベルギー、ドイツ次に行った国はフランスでした。
フランス北部に位置してベルギーと国境を接しているリール。
ノール県の県庁所在地です。
グランプラス(Grand Place)
640年フランスのフランドル地方の中心地としてリールは築かれました。
中世、運河の建設とそれに伴った交易で発展しました。12世紀には毛織物の市が立つようになりました。
モンサンぺベルの戦いの後14世紀初頭フィリップ2世の統治下となり1477年ハプスブルグ家に渡りました。
15世紀にユグノー戦争(カトリックとプロテスタントの戦争)に巻き込まれ弾圧されたりしました。
そのあとも17世紀~18世紀にかけても戦争がいくつも起きてリール包囲戦が行われてきました。
19世紀になって工業化が始まりました。大陸封鎖令(ナポレオンがイギリスとの貿易を禁じた)で繊維業が発展しました。
第一次世界大戦ではドイツに占領されました。武器弾薬庫が破壊され爆音がオランダまで響いたといわれています。このことで公害が起こり市民を苦しめました。
世界恐慌や第2次世界大戦後の恐慌を乗り越えてきました。
現在の主な産業は観光業です。
La Ville Bourse
17世紀に建てられた旧証券取引所
別角度から見た旧証券取引所
Opera de Lille
リール歌劇場、1913年
Cathedrale Notre-dame-de-la-Treille
リール大聖堂(カトリック)
聖母マリアを讃えて建てられました。1856年から150年かけて建設されました。
町を散策
Porte de Paris
パリ門、リール城壁内にある市門でルイ14世の勝利を祝う凱旋門として17世紀に部分的に建設され19世紀末に完成しました。
パリの凱旋門のように周囲はラウンドアバウトになっています。
パリ門の近くには
Beffroi de Lille、リール市庁舎は1932年に建てられ塔の高さは104mです。
Palais des Beaux-Arts de Lille
リール美術館
19世紀初頭ナポレオン1世の指示のもと建てられました。
Citadelle de Lille
リール城塞、1673年完成、5角形のギザギザの城塞です。
グランプラスに戻ってきました。
フランスで日帰りできたのはこの町だけでした。
読んでいただきありがとうございました。