視聴者のみなさんは、コヤブ歴史堂を楽しんでいただいていると思うのですが、実は、こはにわも、めちゃくちゃ楽しんでいます。
三つの「楽しみ」があります。
一つは、プロデューサーさんやディレクターさんとの「打ち合わせ」。
このお二人は、なかなか素晴らしい人たちで、こはにわは大好きです。
バラエティーは、「ようするにおもしろがらせたらええのやろ」というそんな軽い気持ちではけっして作られていない、ということです。
「視聴者がどう思うか」
「どうしたら視聴者にわかりやすく伝わるか」
「どうしたら歴史上の人物の人がらが伝わるか」
ということを特に意識されています。
プロデューサーさんは「この人物のひととなりが伝わるファイルは何か」ということに強く意識されていますし、私の解説についての注文は、この人物の性格、おもしろさをうまく伝えてほしい、という点に集中しています。
ディレクターさんはその「ファイルをどうしたらそのように伝えられるか」ということを強く意識されていますし、他スタッフへの注文はこの点に集中していて、この点はかなり厳しい姿勢をしめされることがあります。
お二人とも番組作りのプロだなぁ、といつも感心します。
視聴率は、もちろん気になさってはいるとは思いますが、だからといって視聴率をあげるためにはどうしたらいいか、という話は一切なく、どうやったら視聴者に伝えられるか、に、力点が置かれています。
ですから、わたしは過剰な演出や誇張を強いられたことは一切ありません。いつも気持ちよく「打ち合わせ」に行かせてもらい、「楽しく」歴史の話をさせてもらっています。
第二は、出演者さんたちとの、本番でのやりとりです。
今日とりあげる人物、というのを、本番が始まるまでコヤブさんや出演者の方々はご存知ありません。
で、にゃんたのマル秘ファイルが出されて、何だろう、と、その場で考えて、そうして再現VTRをご覧になって、で、いろいろコメントをしたり、質問をなさったり…
その場で、どんな質問が来るのか、こはにわもにゃんたもわからないのです。
このぶっつけ本番というか、即興の妙というか、わくわくするところです。
ああ、こんな質問するか~ ええ? それをそう考えるか~ 思いもよらないけど、するどいこと言うなぁ、と、いっつも感心します。
また、にゃんたさんがすごいんですよね。あのボケとか、返しとか、みな即興なんですよ。
ほんとに、解説するのを忘れて、モニターが「家のテレビ」になってしまい、一人の視聴者みたいに現場にいてしまいます。
第三は、にゃんたのマル秘ファイルの解説のときです。
学校の授業でも、いつも、歴史「を」教えるよりも、歴史「で」教える、ということをテーマにしています。
この話「で」生徒たちに何か「を」伝えたい…
にゃんたのマル秘ファイル「を」伝えるのではなく、にゃんたのマル秘ファイル「で」伝える…
ほんとに楽しい一瞬です。
さて、以前に、コヤブ歴史堂とNHKの大河ドラマを比較しました。
大河ドラマは「幕末・明治が多い」のに対して、コヤブ歴史堂は「古代(平安時代)・中世(鎌倉・室町時代)が多い」という話をしました。
戦国と幕末や明治は、視聴率はとりやすいテーマ。
それをあえて「古代・中世」を取り上げて、逆に「古代・中世のおもしろさ」を伝えるぞ、ということなんですよね。
2月8日はソチの冬季オリンピックで一回休み。
2月15日は「足利義満(室町時代)」、そしてその次は「藤原ファミリー(平安時代)」と、「古代・中世」への挑戦が続きます。
どうかお楽しみに。