生徒にたずねられたことがあるのですが…
「昔の人って、誕生パーティーしたの?」
「秀吉とか派手にやってそう。」
「やってたとしたらどんな感じ? プレゼントもらったのかな。」
確かにおもしろい視点です。
実は昔は、全員、一月一日、つまりお正月で一斉に歳をとりました。
2014年に生まれた子は、1月生まれも12月生まれも、2015年には同い年になっちゃいます。しかも生まれた年を、1歳としていたので、2015年には2歳になるんですよね…
これはある意味当然で、当時は、一般庶民にカレンダーが普及しているわけではありませんでしたし、7曜制が採用されるのは明治になってから。
農民は、農事暦を用いていましたが1日刻みの労働サイクルでもないので、日にちの意識は希薄でした。
歳を重ねた、という節目のお祝いはお正月、あるいは一月中にしていたようです。
生年月日にこだわったのは、占い・まじないにこだわっていた貴族くらいですが、呪いに利用されるのを恐れて生年月日は公表していません。
ところが、安土桃山時代になって「新しい考え」が入りました。
ヨーロッパとの接触です。
キリスト教が入って教会も建てられると、クリスマス、という概念が入ります。
クリスマス=神の誕生日。
この考え方を意識して、支配者の誕生日を祝う、という行事を実施したのが織田信長でした。
「おれの誕生日、五月十二日、城下の者どもは安土城に集まれ」
と命じました。
プレゼントは信長が庶民にします。
安土の城下の人々は新しい時代の到来を実感したでしょうね。
いっそ、天守閣を、ツリーにみたてて飾り付けしてたらもっと盛り上がったかもしれませんが…