【神さまの時代】
お二人の神さまがおられました。男の神さまと女の神さまです。
たくさんおられる神さまの中から二人が選ばれ、天上の神さまたちがこの二人の神さまに、地上の世界をつくるようにおっしゃいました。
そのとき、二人の神さまには、地上をつくるための道具もわたされます。
それは「ほこ」というものです。細長いヤリのようなもの。
まだ、地上の世界は何もない世界…
それはまるで雲のような、そして泥のような世界でした。
二人の神さまは、空にかけられた橋の上から、その「ほこ」を泥のような世界につきさして、ぐるぐるとかきまぜました。
そうして、「ほこ」をすっと抜くと、その先から、ぽたりぽたりとしずくのように泥が落ちました。
こうして最初の島ができあがります。
やがて、四国ができて九州ができて、そうして本州もできて…
いまの日本ができました。
≪くわしい解説≫
二人の神さまのうち、男の神さまはイザナギ、女の神さまはイザナミです。コトアマツガミとよばれる神々に、大地を完成するように命じられました。神々はアメノヌボコを二人の神さまにあたえます。二人の神さまは天浮橋(あめのうきはし)に立って、アメノヌボコをつきさして、ぐるぐるとかきまぜました。その先からしたたり落ちたしずくがオノコロ島になります。このオノコロ島が現在の淡路島。
その後、四国、隠岐島(おきのしま)、九州、壱岐(いき)、対馬(つしま)、佐渡島(さどがしま)、そして本州をつくります。
これらをあわせて大八島(おおやしま)といいます。