スピーチで使える日本史(3) | こはにわ歴史堂のブログ

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朝日放送コヤブ歴史堂のスピンオフ。こはにわの休日の、楽しい歴史のお話です。ゆっくりじっくり読んでください。

続・「城」にちなんで…


              人は城、人は石垣、人は堀   ~武田信玄~


あまりにも有名な武田信玄の言葉です。

甲斐国(山梨県)の戦国大名、武田信玄は、「城」というのを築かなかった武将です… というと、半分、ウソになります。

いわゆる、みなさんが創造するような「城」を作らなかったということで、根拠地とする邸宅、砦は設けていました。

この言葉は、ハードにたよっていてはダメ! ソフトが肝心だ! ということでしょう。


どんな立派な組織、システムを構築しても、けっきょくは使う人、それが大切。人さえいれば、あとは何とでもなる。やりなおしもできる。新しいことも始められる…


けっきょくは「人」なんだよ。


「人材」を「人財」と考えていた最初の「経営者」が武田信玄だったのかもしれません。


さらにそのことをよく伝える言葉があります。


      石垣の石をみよ。みんな形がバラバラだが、だからこそ崩れないのだ。

      人もまた同じ。それぞれの長所短所をうまく組み合わせれば強い国が造れる。

                                             ~加藤清正~


加藤清正は、ついつい、荒くれものの武闘派で、あまり知略がない人物のように物語やドラマでは描かれていますが、真っ赤なウソです。

民治にすぐれ、領国支配にすぐれた手腕を発揮しました。とくに城造りの名人と称されています。

また、家臣を大切にし、家臣をうまく使うことが得意な人物でした。


全部、規格どーりに人を統制しようとする… 使いやすいように人を変えようとするのは、ある意味二流の経営者です。自分が人を使えないものだから、自分が使えるように人のほうを変えようとしているだけ。

いろいろな個性をうまく組み合わせてこそ強い組織ができて、そうして人が活かせる、というものです。