爆笑ロマンシリーズ合体ロボット
結構好き。
「はい、どちらまで、あ」
『…何?』
「あの、お客さん、ひょっとして」
『あーもう!はっきり言いなよ!ひょっとしても何もないだろ!丸出しだろうが!フルフェイスヘルメット全身タイツなのに丸出しとはこれいかに!』
「はあ、やっぱりミドレンジャーさんで」
『これでおれがキレンジャーだったらおかしいだろ!ったく』
「はあ……で、どちらへ」
『ああ!?ったくよぉ。ピッ(腕時計型通信機)あーこちらミチル。そっちってどこだっけ?ええ、そんなガミガミ言うなよ、しょうがないじゃん、こっちも昨日は色々あってさ、あーはいはい、文句はあとから聞きますから、で、どこだっけ?あ、あー、はいはい、敵のアジト前ね、わかった、じゃあね。ピッ。はい、じゃあ向かって』
「え?あの、どちらへ」
『聞いてなかったの!?二度手間だよ!ただでさえ遅刻しそうなのに、ていうか今まさに遅刻の現在進行形なんだよ!ちこきんぐだよ!あ、ちこきんぐってなんかエロくない?』
「はあ、まあ、エロいっすね」
『エロいとかエロくないとかエロかっこいいミドレンジャーさんとか言ってる場合じゃないだろ!このV字の角はエロなのか!?かっこいいなのか!?』
「はあ!?」
『わかってるの!?現状!?今ピンチなのよ!?日本の!?…あ、今なんかヒップホップっぽくなかった?』
「はあ、わかってるの現状今ピンチなのよ日本の、ま、韻をふんでてヒップホップっぽいっていえなくも」
『ヒップだなんだとさっきからなんだ君は!エロばっかだな!このタクシーの窓ガラスは全部マジックミラーなのかよ!』
「いえ、マジックミラー号ではありませんが」
『誰がAVの話してんだ!早く発車しろよ!』
「………どちらへ」
『ああん!?敵のアジトだよ敵のアジト!わかるだろ!』
「いや、わかりませんが。私みたいな一般市民が知ってたらアジトじゃないし」
『ええ!?……まあ、そうだな。いや、すまないね。ちょっと遅刻してるもんで気ばかり急いでしまって』
「あ、いやぁ」
『えっと、敵のアジトね、うん、とりあえず千葉方面に向かって』
「あ、はい」
『ピッ。あ、こちらミチル』
「あれ?この人達って本名言っていいんだっけ」
『何?』
「いやいや、何も」
『あーもしもし、そう、えっとさ、いや、今タクシー乗ってる、いやいや、なんならもう着くし、うん、嘘じゃないよ、でさ、ちょっと疑問に思ったんだけど、敵のアジトって住所的にいうとどの辺りだっけ?』
「うわっこいつわかってねぇ」
『いやいや、わかってるって、敵のアジトだろ?あのほれ、あの岩っぽい、うん、でも場所はわかってても住所がわからないってことあるじゃない?ほら、群馬だと思ってたら岐阜だったとか』
「それはねえだろ」
『ああ、はいはい、いや違うって、運ちゃんがさ、住所言ってくれると助かるって』
「おれのせいにしたよ」
『なに?おれの立ち位置を太めの植物で代用するって?ちょっと待ってよ!もうすぐだから、もうすぐ着くから、うん、で?うん、静岡!?逆じゃん!ちょっと運転手さん!逆行って逆!』
「うわっととと」
『え?逆ってなんだって?いやちょっと運ちゃんが気づいたら助手席に……うん、はい、はい、場所はわかってんのよ、あのドン・キホーテの向かいの』
「そんな場所にあんのアジト」
『いや、なんならもうドン・キホーテ見えてるし』
「なんならってなんだよ」
『うん、はい、ピッ』
「静岡方面、高速に乗りますか?」
『うん、そうして』
「………」
『………』
「最終決戦…ですか?」
『えっ何?』
「最終決戦ですか?敵のアジトってことは」
『まあ、そうなるんじゃないかなぁ』
「へへ、なんか凄いですねぇ」
『え?』
「いやぁ、鼻が高いですよ。これから日本を救うヒーローを現場まで運ぶなんて。運転手冥利につきますよ」
『へへへ、いやそう?そうかい?へへへ』
「あ、でも遅刻して大丈夫なんですか?」
『うっ……』
「……」
『…はっはっは、ピンチかもなぁ。あいつら俺がいないと何にもできないからなぁ』
「さっき太めの植物で代用するとかなんとか」
『何?』
「え、いや、そうですよね。やっぱり5色揃わないとねぇ」
『ま、素人目には色の問題になるんだろうけど、ほら俺って』
「あ、やっぱりそれだけじゃないですよね。敵も沢山いますし、まあ、ボスはレッドとか一匹狼的でレッドのライバルのシルバーとかが力をあわせて倒すとしても」
『…どうせミドリは雑魚担当だよ』
「あ、いや、でも…そう!ロボット!合体ロボットがあるじゃないですか!」
『そこなんだよね。ま、俺も大人だからね。ボスはレッドに譲るよ。あいつ人気あるし。本当は俺が一番強いんだけどね』
「そうなんですか?」
『正直レッドなんて束になってかかってきても俺の相手にならないよ。ロボットもそうだよ!俺が担当してる内部の空調がなきゃあいつら操縦もままならないんだから』
「…空調なんですか?操縦には関わってないんですか?」
『何だよ。何か文句あんの?』
「あ、いや、あ、でも考えてみると空調って大事ですね。あんな大きなロボットが動くわけですし、密封されてる空間ですしね」
『そうだよ!暑いし寒いし、俺がリモコン操作してないとあいつらすぐ弱音吐くんだから』
「暑いし寒いし?それにリモコンってリモコンで動くんですか?空調」
『そりゃそうだろ。逆に聞くけど、どうやったらリモコン無しでエアコンの冷房とドライを切り変えることが出来るのかね』
「エアコン!?エアコンって家庭用のですか?」
『ロボット用のエアコンなんてヤマダ電機にも売ってないだろ!』
「いや、空調ってエアコンのことですか?なんかこう、ガス的なものを排出したりするんじゃなくて、エアコンを操作してるだけなんですか!?」
『……エアコンっつっても全部で三台あるし』
「うやぁ…空気読んでちょっと大変なんだよ感出したよ…まあ…まあでも凄いですねぇ」
『でも?』
「あ、いや、合体ロボットってほらドッキングしますでしょ。乗り物がこうね、合体して。あ、ミドレンジャーさんの乗り物ってなんでしたっけ?」
『ないよ』
「は…」
『あったらタクシー乗らないだろ』
「なるほど…」
『…ほら、俺原付免許しか持ってないからさ。本当は乗れんだよ?免許がないだけでさ。ドリルの付いたやつとか鳥みたいな飛行機とか。運転だって一番上手いんだから。でも正義のヒーローが無免許で公道走るのはどうかなってさ』
「あ、他の4人は何らかの免許持ってるんですか?」
『……持ってるんじゃねえの?』
「………」
『………』
「……あ、ああ、お客さん渋滞ですよ。うーん、こればっかりはねぇ」
『ふーん』
「テンションがた落ちしてるよ…あ、そうだ!路肩行っちゃいましょうか!そうですね!なんせこちとら緊急事態、日本のピンチを救おうってんだから」
『あ、駄目駄目。そんなことしたら捕まっちゃうよ』
「捕まるってそんな、警察だってこっちの味方でしょ」
『そんなんだったら最初からパトカー乗ってるよ!』
「へ?」
『ちょっとこっちの立場もわかってよ。俺達言っても民間組織よ?それだけならまだしも沢山法律犯してるし。銃刀法違反とか器物破損とかさ。捕まっちゃうよ路肩なんか走ったら。もうこれ見よがしに捕まるよ!捕まってさ、明日の三面記事にミドレンジャーこと木下ミチル54歳が』
「54歳なんですか!?」
『あ、17歳』
「…54歳だったんだ」
『あーもう!捕まったら今みたいに夢ってやつが台無しだろ!もう!ヒーローってお前が思ってる以上にデリケート何だからね!』
「女の子みたいなこと言ってる」
『ああ!?』
「すいません」
『ったく。ピピピッ。あーもう!ピッ。何!?あ!いや、何でしょうか、すいません』
「うわっ立場低ぅ」
『バカ!相手長官なんだよ長官!何バックミラー越しに露骨に冷めた目で見てんだよ!あ、すいません、すいません、いや、はい、あの今じゃないと、はい、すいません、はい、レッドさんですはい』
「……」
『くっ、え、あ、はい、先程ピンクに言ったように、あ、はい、ピンクさんに言ったように、もう着きますから、はい、え!?倒しちゃった!?で、巨大化したからロボットの番、もう倒しちゃったんですか…、え、いや、はは、さすがレッドさん!お強い!私なんか束になってもかないますまい!はは、バックミラーちら見』
「……」
『え、早くこないとこのまま倒す!?いや少しお待ちを、もう少しで、エアコンが、エアコン……切れた』
「………」
『………』
「……行き先はこのままで?」
『行くよ!行くだろ!俺が行かなきゃ…行かなきゃ…』
「………」
『………』
「………」
『…俺が行かなきゃよぉ、エアコンがよぉ、動かせねえじゃねえかよぉ』
「…誰でも動かせるんじゃないですか…エアコンぐらい」
『…リモコンは俺が携帯してるから』
「…持ってないじゃないですか、今」
『…あ、遅刻してたから慌ててて家に忘れた!どうしよう!』
「…別に無くてもいいんじゃないですか?今日過ごしやすい天気ですし」
『…そう』
「……」
『……』
「…財布は、お金は持ってますか?」
『いや、日常使ってる鞄ごと忘れたから』
「そうですか」
『……ごめん』
「………」
『………』
ここに後ほど投稿するスピンオフエピソードが入ります。ミドレンジャーが何故遅刻してるのかはそっちでわかるぞ!
「……あ!なんだあれ!なんか飛んで来た!あ、あ、合体して…ロボットだ!ロボットですよお客さん!はあ、初めて見た!大きいもんですねぇ!いやはや…あ」
『そうかい、ロボットかい、じゃあもう終わるんだねぇ…戦い…』
「あ、なんか出した!あ、爆発した!あ、ああ!なんか決めポーズしてる…」
『………』
「………」
『……運転手さん』
「はい…」
『渋滞…終わらないねぇ』
「……はい」
終わり スピンオフ(その頃レッド達は…的なものではない)を見逃すな!つうかスピンオフの定義って何?
「はい、どちらまで、あ」
『…何?』
「あの、お客さん、ひょっとして」
『あーもう!はっきり言いなよ!ひょっとしても何もないだろ!丸出しだろうが!フルフェイスヘルメット全身タイツなのに丸出しとはこれいかに!』
「はあ、やっぱりミドレンジャーさんで」
『これでおれがキレンジャーだったらおかしいだろ!ったく』
「はあ……で、どちらへ」
『ああ!?ったくよぉ。ピッ(腕時計型通信機)あーこちらミチル。そっちってどこだっけ?ええ、そんなガミガミ言うなよ、しょうがないじゃん、こっちも昨日は色々あってさ、あーはいはい、文句はあとから聞きますから、で、どこだっけ?あ、あー、はいはい、敵のアジト前ね、わかった、じゃあね。ピッ。はい、じゃあ向かって』
「え?あの、どちらへ」
『聞いてなかったの!?二度手間だよ!ただでさえ遅刻しそうなのに、ていうか今まさに遅刻の現在進行形なんだよ!ちこきんぐだよ!あ、ちこきんぐってなんかエロくない?』
「はあ、まあ、エロいっすね」
『エロいとかエロくないとかエロかっこいいミドレンジャーさんとか言ってる場合じゃないだろ!このV字の角はエロなのか!?かっこいいなのか!?』
「はあ!?」
『わかってるの!?現状!?今ピンチなのよ!?日本の!?…あ、今なんかヒップホップっぽくなかった?』
「はあ、わかってるの現状今ピンチなのよ日本の、ま、韻をふんでてヒップホップっぽいっていえなくも」
『ヒップだなんだとさっきからなんだ君は!エロばっかだな!このタクシーの窓ガラスは全部マジックミラーなのかよ!』
「いえ、マジックミラー号ではありませんが」
『誰がAVの話してんだ!早く発車しろよ!』
「………どちらへ」
『ああん!?敵のアジトだよ敵のアジト!わかるだろ!』
「いや、わかりませんが。私みたいな一般市民が知ってたらアジトじゃないし」
『ええ!?……まあ、そうだな。いや、すまないね。ちょっと遅刻してるもんで気ばかり急いでしまって』
「あ、いやぁ」
『えっと、敵のアジトね、うん、とりあえず千葉方面に向かって』
「あ、はい」
『ピッ。あ、こちらミチル』
「あれ?この人達って本名言っていいんだっけ」
『何?』
「いやいや、何も」
『あーもしもし、そう、えっとさ、いや、今タクシー乗ってる、いやいや、なんならもう着くし、うん、嘘じゃないよ、でさ、ちょっと疑問に思ったんだけど、敵のアジトって住所的にいうとどの辺りだっけ?』
「うわっこいつわかってねぇ」
『いやいや、わかってるって、敵のアジトだろ?あのほれ、あの岩っぽい、うん、でも場所はわかってても住所がわからないってことあるじゃない?ほら、群馬だと思ってたら岐阜だったとか』
「それはねえだろ」
『ああ、はいはい、いや違うって、運ちゃんがさ、住所言ってくれると助かるって』
「おれのせいにしたよ」
『なに?おれの立ち位置を太めの植物で代用するって?ちょっと待ってよ!もうすぐだから、もうすぐ着くから、うん、で?うん、静岡!?逆じゃん!ちょっと運転手さん!逆行って逆!』
「うわっととと」
『え?逆ってなんだって?いやちょっと運ちゃんが気づいたら助手席に……うん、はい、はい、場所はわかってんのよ、あのドン・キホーテの向かいの』
「そんな場所にあんのアジト」
『いや、なんならもうドン・キホーテ見えてるし』
「なんならってなんだよ」
『うん、はい、ピッ』
「静岡方面、高速に乗りますか?」
『うん、そうして』
「………」
『………』
「最終決戦…ですか?」
『えっ何?』
「最終決戦ですか?敵のアジトってことは」
『まあ、そうなるんじゃないかなぁ』
「へへ、なんか凄いですねぇ」
『え?』
「いやぁ、鼻が高いですよ。これから日本を救うヒーローを現場まで運ぶなんて。運転手冥利につきますよ」
『へへへ、いやそう?そうかい?へへへ』
「あ、でも遅刻して大丈夫なんですか?」
『うっ……』
「……」
『…はっはっは、ピンチかもなぁ。あいつら俺がいないと何にもできないからなぁ』
「さっき太めの植物で代用するとかなんとか」
『何?』
「え、いや、そうですよね。やっぱり5色揃わないとねぇ」
『ま、素人目には色の問題になるんだろうけど、ほら俺って』
「あ、やっぱりそれだけじゃないですよね。敵も沢山いますし、まあ、ボスはレッドとか一匹狼的でレッドのライバルのシルバーとかが力をあわせて倒すとしても」
『…どうせミドリは雑魚担当だよ』
「あ、いや、でも…そう!ロボット!合体ロボットがあるじゃないですか!」
『そこなんだよね。ま、俺も大人だからね。ボスはレッドに譲るよ。あいつ人気あるし。本当は俺が一番強いんだけどね』
「そうなんですか?」
『正直レッドなんて束になってかかってきても俺の相手にならないよ。ロボットもそうだよ!俺が担当してる内部の空調がなきゃあいつら操縦もままならないんだから』
「…空調なんですか?操縦には関わってないんですか?」
『何だよ。何か文句あんの?』
「あ、いや、あ、でも考えてみると空調って大事ですね。あんな大きなロボットが動くわけですし、密封されてる空間ですしね」
『そうだよ!暑いし寒いし、俺がリモコン操作してないとあいつらすぐ弱音吐くんだから』
「暑いし寒いし?それにリモコンってリモコンで動くんですか?空調」
『そりゃそうだろ。逆に聞くけど、どうやったらリモコン無しでエアコンの冷房とドライを切り変えることが出来るのかね』
「エアコン!?エアコンって家庭用のですか?」
『ロボット用のエアコンなんてヤマダ電機にも売ってないだろ!』
「いや、空調ってエアコンのことですか?なんかこう、ガス的なものを排出したりするんじゃなくて、エアコンを操作してるだけなんですか!?」
『……エアコンっつっても全部で三台あるし』
「うやぁ…空気読んでちょっと大変なんだよ感出したよ…まあ…まあでも凄いですねぇ」
『でも?』
「あ、いや、合体ロボットってほらドッキングしますでしょ。乗り物がこうね、合体して。あ、ミドレンジャーさんの乗り物ってなんでしたっけ?」
『ないよ』
「は…」
『あったらタクシー乗らないだろ』
「なるほど…」
『…ほら、俺原付免許しか持ってないからさ。本当は乗れんだよ?免許がないだけでさ。ドリルの付いたやつとか鳥みたいな飛行機とか。運転だって一番上手いんだから。でも正義のヒーローが無免許で公道走るのはどうかなってさ』
「あ、他の4人は何らかの免許持ってるんですか?」
『……持ってるんじゃねえの?』
「………」
『………』
「……あ、ああ、お客さん渋滞ですよ。うーん、こればっかりはねぇ」
『ふーん』
「テンションがた落ちしてるよ…あ、そうだ!路肩行っちゃいましょうか!そうですね!なんせこちとら緊急事態、日本のピンチを救おうってんだから」
『あ、駄目駄目。そんなことしたら捕まっちゃうよ』
「捕まるってそんな、警察だってこっちの味方でしょ」
『そんなんだったら最初からパトカー乗ってるよ!』
「へ?」
『ちょっとこっちの立場もわかってよ。俺達言っても民間組織よ?それだけならまだしも沢山法律犯してるし。銃刀法違反とか器物破損とかさ。捕まっちゃうよ路肩なんか走ったら。もうこれ見よがしに捕まるよ!捕まってさ、明日の三面記事にミドレンジャーこと木下ミチル54歳が』
「54歳なんですか!?」
『あ、17歳』
「…54歳だったんだ」
『あーもう!捕まったら今みたいに夢ってやつが台無しだろ!もう!ヒーローってお前が思ってる以上にデリケート何だからね!』
「女の子みたいなこと言ってる」
『ああ!?』
「すいません」
『ったく。ピピピッ。あーもう!ピッ。何!?あ!いや、何でしょうか、すいません』
「うわっ立場低ぅ」
『バカ!相手長官なんだよ長官!何バックミラー越しに露骨に冷めた目で見てんだよ!あ、すいません、すいません、いや、はい、あの今じゃないと、はい、すいません、はい、レッドさんですはい』
「……」
『くっ、え、あ、はい、先程ピンクに言ったように、あ、はい、ピンクさんに言ったように、もう着きますから、はい、え!?倒しちゃった!?で、巨大化したからロボットの番、もう倒しちゃったんですか…、え、いや、はは、さすがレッドさん!お強い!私なんか束になってもかないますまい!はは、バックミラーちら見』
「……」
『え、早くこないとこのまま倒す!?いや少しお待ちを、もう少しで、エアコンが、エアコン……切れた』
「………」
『………』
「……行き先はこのままで?」
『行くよ!行くだろ!俺が行かなきゃ…行かなきゃ…』
「………」
『………』
「………」
『…俺が行かなきゃよぉ、エアコンがよぉ、動かせねえじゃねえかよぉ』
「…誰でも動かせるんじゃないですか…エアコンぐらい」
『…リモコンは俺が携帯してるから』
「…持ってないじゃないですか、今」
『…あ、遅刻してたから慌ててて家に忘れた!どうしよう!』
「…別に無くてもいいんじゃないですか?今日過ごしやすい天気ですし」
『…そう』
「……」
『……』
「…財布は、お金は持ってますか?」
『いや、日常使ってる鞄ごと忘れたから』
「そうですか」
『……ごめん』
「………」
『………』
ここに後ほど投稿するスピンオフエピソードが入ります。ミドレンジャーが何故遅刻してるのかはそっちでわかるぞ!
「……あ!なんだあれ!なんか飛んで来た!あ、あ、合体して…ロボットだ!ロボットですよお客さん!はあ、初めて見た!大きいもんですねぇ!いやはや…あ」
『そうかい、ロボットかい、じゃあもう終わるんだねぇ…戦い…』
「あ、なんか出した!あ、爆発した!あ、ああ!なんか決めポーズしてる…」
『………』
「………」
『……運転手さん』
「はい…」
『渋滞…終わらないねぇ』
「……はい」
終わり スピンオフ(その頃レッド達は…的なものではない)を見逃すな!つうかスピンオフの定義って何?
アラクネ補足
はい、どうも曲がりなりにも作者です。ちょいと今このブログで絶賛連載中ラブファンタジー「アラクネ」の補足をしたいと思います。いわゆる、「10倍楽しめるアラクネ」ですね。またの名を、書くのがめんどくさかったこと、のコーナーですね。これからもちょいちょい出てくるかも!?なんて…。
というわけで今回は作中に出てきたファミレスの話です。舞台のモデルとかそんなこたどうでもいいんです。強いていえばドリンクバーが無いあそこですが、んなこた一切関係ないんですよ。
実はこのファミレスには作中には一切登場していない、また登場予定もない重要キャラクターがいます。常連客の橋本モトハシさん(28)その人であります。この人はねぇ、作中に書かれていないだけで毎回ちゃんと定位置に座っていました。僕はちゃんとそれを意識してました。一切出ないけど。
彼は地主の息子なんですが今は完全なニートで、ほぼ毎日同じ時間に店に来ます。店員達につけられたあだ名はレノン。そうです。後期ジョンに似た風貌をしています。長髪にヒゲに丸めがね。その姿で襟を正すようにピンと背を伸ばした姿勢で聖書を読むが如く手に持った本を読んでいます。その姿は神々しささえ漂っていますが、残念ながら彼は生来のオーラの無さで見事空気になっています。
なんといっても彼の凄いところは尋常じゃないほど髪の毛が早く伸びるところです。作中既に何回かファミレスのシーンがありましたが一回ごとに元々腰まであった長髪が30センチぐらいずつ伸びてます。ヒゲも。けむくじゃらです。毛星人です。はい、1ヶ月後も数日後も30センチぐらいずつ。何故なら彼も髪の毛を切ることがあるから!矛盾してません!
そして!今から彼に関する重大な情報を発表します。それは…なんと彼が読んでいる本、革のブックカバーをしている本、その中身は単行本サイズのどうしようもないエロ本です!そう、彼は内向的性豪なのです。彼はそういうある種の野外プレイが好きなんですねぇ。
そしてそしてさらに重大情報!ここだけの話、彼の髪の毛が異常に早く伸びる秘密は彼が持て余している銀河クラスの性欲と頭皮が密接に結びついているとかいないとか…。
以上、補足のコーナーでした!引き続きアラクネをお楽しみください。絶対に登場することはありませんが、つうかこのファミレスのくだりがまた出てくることも疑問ですが、たまには彼のことを思い出してくださいね。ではまた次回!
というわけで今回は作中に出てきたファミレスの話です。舞台のモデルとかそんなこたどうでもいいんです。強いていえばドリンクバーが無いあそこですが、んなこた一切関係ないんですよ。
実はこのファミレスには作中には一切登場していない、また登場予定もない重要キャラクターがいます。常連客の橋本モトハシさん(28)その人であります。この人はねぇ、作中に書かれていないだけで毎回ちゃんと定位置に座っていました。僕はちゃんとそれを意識してました。一切出ないけど。
彼は地主の息子なんですが今は完全なニートで、ほぼ毎日同じ時間に店に来ます。店員達につけられたあだ名はレノン。そうです。後期ジョンに似た風貌をしています。長髪にヒゲに丸めがね。その姿で襟を正すようにピンと背を伸ばした姿勢で聖書を読むが如く手に持った本を読んでいます。その姿は神々しささえ漂っていますが、残念ながら彼は生来のオーラの無さで見事空気になっています。
なんといっても彼の凄いところは尋常じゃないほど髪の毛が早く伸びるところです。作中既に何回かファミレスのシーンがありましたが一回ごとに元々腰まであった長髪が30センチぐらいずつ伸びてます。ヒゲも。けむくじゃらです。毛星人です。はい、1ヶ月後も数日後も30センチぐらいずつ。何故なら彼も髪の毛を切ることがあるから!矛盾してません!
そして!今から彼に関する重大な情報を発表します。それは…なんと彼が読んでいる本、革のブックカバーをしている本、その中身は単行本サイズのどうしようもないエロ本です!そう、彼は内向的性豪なのです。彼はそういうある種の野外プレイが好きなんですねぇ。
そしてそしてさらに重大情報!ここだけの話、彼の髪の毛が異常に早く伸びる秘密は彼が持て余している銀河クラスの性欲と頭皮が密接に結びついているとかいないとか…。
以上、補足のコーナーでした!引き続きアラクネをお楽しみください。絶対に登場することはありませんが、つうかこのファミレスのくだりがまた出てくることも疑問ですが、たまには彼のことを思い出してくださいね。ではまた次回!
アラクネ(21)
タケハルの働いている寿司屋を地元の人間に訊くと、「あー、昔コンピューター寿司だったところね」、と必ず答えるだろう。
十人程のカウンター席と奥に四人掛けの座敷がある店。もちろん、今ではコンピューターを排した。普通の下町の寿司屋である。しかし、今でも地元の人間にはコンピューター寿司と呼ばれる少しいなたい店である。コンピューター寿司とはなんぞや、と思われることであろう。基本はかなり近いものがあるのだが昨今の大型回転寿司チェーン店の機械仕掛けをイメージした者は負けだ。ましてや寿司を握っているのはロボットではなく普通のおっさん、タケハルの伯父であった。大体店主の目が常に行き届く程の小さな店なのだ。なぜそのようなコンピューターシステムを導入した?そのことをタケハルの伯父に訊ねると決まって、「魔が差した。気がついたらとりかえしがつかぬところまできていた」と伏し目がちに答える。しかし、当時コンピューター寿司という物珍しさでやって来た客も確かにいて経営状態が上向いていた時期もあったのだから今も貼られるレッテルを甘んじて受けるべきである。また、やはりそれほどのインパクトを地元の人間に残したということは芸能業界に於ける一発屋の如く、それなりに社会的娯楽として意義があったと云って良いだろう。
さて、コンピューター寿司とは。カウンターテーブル一席一席に据え付けられた単行本二冊並べた程の四角いパネルがあり、メニューと値段が書かれている。メニューと値段の下には小さな凹みぽっちがあり、これをテーブルに繋がれているペンライトで押すと注文出来るというものである。注文出来るだけではなくいつでも合計金額を見ることが出来るという当時にしては最先端の画期的なシステムである。ただし、大型回転寿司チェーン店であるならば、だ。常に目の前に店主がいる店でこのシステムの合理性と有効性が存分に発揮出来たか、まして当時回転寿司そのものが今ほど普及していなかった時代、庶民が大将とのやりとりを楽しむ時代、果たして三年も経たぬうちにタケハルの伯父は賭けをすることとなる。すなわち、店を畳むか借金をして初めからやり直すか。伯父は後者を選び、なんとか賭けに勝ったと云えよう。
今日はたこぼうずが店に来た。たこぼうず家族は月に一度程の頻度で店にやってくるのだが今日は珍しく家族連れではなく、父親と二人きりの来店であった。タケハルはたこのストックを確認する。三十貫は握れる。しかし少し足りない。このたこぼうず、なんでも小学校卒業記念での来店らしいのだが、あだ名の通りたこしか食わない。他のネタを食べられないのだが、それで仕方なくたこを注文しているのではなく、たこが大好きなのである。坊主頭で肥満体型のたこぼうずはよく食う。三十貫など平気で食らいつくす。たこぼうずが来ると店のたこがネタ切れになることはしょっちゅうであるが、ある時など吐くまで食った。帰ろうとした時に立ち上がると同時に吐いたのである。おそらく喉元までたこを詰め込んだ結果であろう。将来が心配な子である。
この日も当然たこぼうずはたこを注文する。注文の仕方が豪快かつ合理的で、それしか食わないのだから当たり前といえば当たり前だが、いきなり二十貫注文したりする。それを見て伯父やたこぼうずの父親は目を細め、「そんなにたこが好きなら将来はたこ漁師になるしかねえな」などと言う。たこぼうずもまんざらでもなく、にこにこと笑う。この日の客はたこぼうず親子の他に常連の客二組で、タケハルがたこぼうず親子につくことになった。あっという間にたこ二十貫をぺろりと平らげ、父親は、「ったく、安上がりな奴なのか高くついてるのかよくわからねえな」と言って嬉しそうにビールをあおる。
二十貫が済んだら後は二貫ずつの追加注文が待っている。店のたこが無くなるまでそれは続くのである。この日はあと十貫。あと五回。
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
三度目のたこ交換をしたところ、店内に不思議な空気が流れた。タケハルはその理由がわからなかった。「へへ、コンピューターに戻すかい?」たこぼうずの父親が言う。
「へ?」タケハルが間の抜けた返事をすると店内に酔客のささやかな笑い声。
「なにそれ?」たこぼうずはこの店がコンピューター寿司時代の頃に生まれてすらいない。
コンピューター寿司に関する一通りの説明を父親がたこぼうずにしている間、伯父はいたたまれない表情で静かに日本酒を一口含んだ。
「あの、たこください」
「はいよ。あと一回で今日はラストだよ。たこ一丁」
タケハルが勢い良く言うと、また、店内に不思議な静けさが訪れた。たこぼうずは何が起こっているのかわからず、いたいけな表情でタケハルを見つめている。
「おいおい、君はさっきから何を」父親が何か言いかけたところで、
「タケ!お前何言ってんだ?」
と、伯父が冗談ではない目をしてタケハルに、店主として店の空気をいびつにせぬよう抑えて注意をした。
「はあ?何か?」
何が起こっているのかわからぬタケハル。
「何ってお前、ははは、ちょっとすいやせんね。ちょいと失礼させてもらいますよ。母ちゃんちょっと!」
従業員の伯母を呼び、その場をあとにするタケハルと伯父。
「タケ、どうした?何やってんだ?俺もこんなことで一々叱るつもりはねえが」
伯父は動揺すらしていた。
「はあ、あの、俺何かしたんですか?」
「やっぱりわかってねえか。そうじゃなきゃしねえもんなぁ」
「はあ」
「お前な、あの子がたこ注文したろ」
「はい」
「たこ一丁って言ってたよな?言ってるつもりだったよな?」
「はあ」
「お前…何回目からか、蜘蛛一丁って言ってたぞ」
タケハルは出すべき言葉が見つからなかった。蜘蛛、蜘蛛、蜘蛛、八つ脚。
「ま、最近タケの身の回りに起こったこた俺ぁ知ってるつもりだよ。んなもんで俺ぁ怒るつもりも叱る気にもならねぇ。疲れてるんだよな」
伯父が言った「疲れてる」がタケハルには、「憑かれてる」、というニュアンスで聴こえた。
「つ、憑かれてなんか」
「まあいいやな。今日は友達来るんだろ?」
「あ、はい」
「さ、お客さんに頭下げて仕切り直しだ」
「はい、すいませんでした」
「いいってことよ」
二人の寿司職人が店内に戻ると、最後のたこを注文することなく、たこぼうず親子の姿はなかった。「次来た時にしっかり謝るんだよ」伯母が言った。
「ねえ、たこのこと専門用語でくもって言うんじゃないの?」
「それは、聞いたことねえな」
そんな会話をしている道行く親子をやたら奇妙に思ったミシモであったが、すぐに忘れた。
続
十人程のカウンター席と奥に四人掛けの座敷がある店。もちろん、今ではコンピューターを排した。普通の下町の寿司屋である。しかし、今でも地元の人間にはコンピューター寿司と呼ばれる少しいなたい店である。コンピューター寿司とはなんぞや、と思われることであろう。基本はかなり近いものがあるのだが昨今の大型回転寿司チェーン店の機械仕掛けをイメージした者は負けだ。ましてや寿司を握っているのはロボットではなく普通のおっさん、タケハルの伯父であった。大体店主の目が常に行き届く程の小さな店なのだ。なぜそのようなコンピューターシステムを導入した?そのことをタケハルの伯父に訊ねると決まって、「魔が差した。気がついたらとりかえしがつかぬところまできていた」と伏し目がちに答える。しかし、当時コンピューター寿司という物珍しさでやって来た客も確かにいて経営状態が上向いていた時期もあったのだから今も貼られるレッテルを甘んじて受けるべきである。また、やはりそれほどのインパクトを地元の人間に残したということは芸能業界に於ける一発屋の如く、それなりに社会的娯楽として意義があったと云って良いだろう。
さて、コンピューター寿司とは。カウンターテーブル一席一席に据え付けられた単行本二冊並べた程の四角いパネルがあり、メニューと値段が書かれている。メニューと値段の下には小さな凹みぽっちがあり、これをテーブルに繋がれているペンライトで押すと注文出来るというものである。注文出来るだけではなくいつでも合計金額を見ることが出来るという当時にしては最先端の画期的なシステムである。ただし、大型回転寿司チェーン店であるならば、だ。常に目の前に店主がいる店でこのシステムの合理性と有効性が存分に発揮出来たか、まして当時回転寿司そのものが今ほど普及していなかった時代、庶民が大将とのやりとりを楽しむ時代、果たして三年も経たぬうちにタケハルの伯父は賭けをすることとなる。すなわち、店を畳むか借金をして初めからやり直すか。伯父は後者を選び、なんとか賭けに勝ったと云えよう。
今日はたこぼうずが店に来た。たこぼうず家族は月に一度程の頻度で店にやってくるのだが今日は珍しく家族連れではなく、父親と二人きりの来店であった。タケハルはたこのストックを確認する。三十貫は握れる。しかし少し足りない。このたこぼうず、なんでも小学校卒業記念での来店らしいのだが、あだ名の通りたこしか食わない。他のネタを食べられないのだが、それで仕方なくたこを注文しているのではなく、たこが大好きなのである。坊主頭で肥満体型のたこぼうずはよく食う。三十貫など平気で食らいつくす。たこぼうずが来ると店のたこがネタ切れになることはしょっちゅうであるが、ある時など吐くまで食った。帰ろうとした時に立ち上がると同時に吐いたのである。おそらく喉元までたこを詰め込んだ結果であろう。将来が心配な子である。
この日も当然たこぼうずはたこを注文する。注文の仕方が豪快かつ合理的で、それしか食わないのだから当たり前といえば当たり前だが、いきなり二十貫注文したりする。それを見て伯父やたこぼうずの父親は目を細め、「そんなにたこが好きなら将来はたこ漁師になるしかねえな」などと言う。たこぼうずもまんざらでもなく、にこにこと笑う。この日の客はたこぼうず親子の他に常連の客二組で、タケハルがたこぼうず親子につくことになった。あっという間にたこ二十貫をぺろりと平らげ、父親は、「ったく、安上がりな奴なのか高くついてるのかよくわからねえな」と言って嬉しそうにビールをあおる。
二十貫が済んだら後は二貫ずつの追加注文が待っている。店のたこが無くなるまでそれは続くのである。この日はあと十貫。あと五回。
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
「たこください」
「はいよ。たこ一丁」
三度目のたこ交換をしたところ、店内に不思議な空気が流れた。タケハルはその理由がわからなかった。「へへ、コンピューターに戻すかい?」たこぼうずの父親が言う。
「へ?」タケハルが間の抜けた返事をすると店内に酔客のささやかな笑い声。
「なにそれ?」たこぼうずはこの店がコンピューター寿司時代の頃に生まれてすらいない。
コンピューター寿司に関する一通りの説明を父親がたこぼうずにしている間、伯父はいたたまれない表情で静かに日本酒を一口含んだ。
「あの、たこください」
「はいよ。あと一回で今日はラストだよ。たこ一丁」
タケハルが勢い良く言うと、また、店内に不思議な静けさが訪れた。たこぼうずは何が起こっているのかわからず、いたいけな表情でタケハルを見つめている。
「おいおい、君はさっきから何を」父親が何か言いかけたところで、
「タケ!お前何言ってんだ?」
と、伯父が冗談ではない目をしてタケハルに、店主として店の空気をいびつにせぬよう抑えて注意をした。
「はあ?何か?」
何が起こっているのかわからぬタケハル。
「何ってお前、ははは、ちょっとすいやせんね。ちょいと失礼させてもらいますよ。母ちゃんちょっと!」
従業員の伯母を呼び、その場をあとにするタケハルと伯父。
「タケ、どうした?何やってんだ?俺もこんなことで一々叱るつもりはねえが」
伯父は動揺すらしていた。
「はあ、あの、俺何かしたんですか?」
「やっぱりわかってねえか。そうじゃなきゃしねえもんなぁ」
「はあ」
「お前な、あの子がたこ注文したろ」
「はい」
「たこ一丁って言ってたよな?言ってるつもりだったよな?」
「はあ」
「お前…何回目からか、蜘蛛一丁って言ってたぞ」
タケハルは出すべき言葉が見つからなかった。蜘蛛、蜘蛛、蜘蛛、八つ脚。
「ま、最近タケの身の回りに起こったこた俺ぁ知ってるつもりだよ。んなもんで俺ぁ怒るつもりも叱る気にもならねぇ。疲れてるんだよな」
伯父が言った「疲れてる」がタケハルには、「憑かれてる」、というニュアンスで聴こえた。
「つ、憑かれてなんか」
「まあいいやな。今日は友達来るんだろ?」
「あ、はい」
「さ、お客さんに頭下げて仕切り直しだ」
「はい、すいませんでした」
「いいってことよ」
二人の寿司職人が店内に戻ると、最後のたこを注文することなく、たこぼうず親子の姿はなかった。「次来た時にしっかり謝るんだよ」伯母が言った。
「ねえ、たこのこと専門用語でくもって言うんじゃないの?」
「それは、聞いたことねえな」
そんな会話をしている道行く親子をやたら奇妙に思ったミシモであったが、すぐに忘れた。
続
笑ってこらえてシリーズマナー疑獄。再投稿
ちょっと実験。
『え、本当に本当に?なにそれなにそれ、うんうん』
「…電車の中だってのにあの携帯野郎うるさいな」
『ちょっとちょっと!それあれじゃん!最悪じゃん最悪!』
「うるさいなぁ、注意しようかなぁ」
『にゃんまげかよ!』
「にゃんまげ!?日光江戸村の!?」
『にゃんまげに飛びつかれるぐらい最悪だな』
「いや、にゃんまげには飛びつくことはあれ飛びつかれることはないだろ」
『あいつら猫科の獣だから素早いぜぇ』
「そういう問題じゃねえだろ。しかもあいつらってにゃんまげは一匹だ。それに獣って言ってやんなよ。かわいいマスコットだぞ」
『え?いやいや、中に人間が入ってるわけないだろ』
「入ってるだろ!直立二足歩行が出来る動物って人間だけなんだぞ!レッサーパンダだって立つだけだ!」
『人間じゃなくてジャガーが入ってんだよ』
「ジャガー入ってんの!?てっきり中の人などいない的なロマンチックな指摘だと思ってたんだけど!にゃんまげの中にジャガー入ってたら危険過ぎるだろ!それじゃ日光江戸村じゃなくて日光江戸サファリパークだよ!時折唸りを上げながら四つ足で江戸村をさまよい歩くにゃんまげなんてかわいくねえだろ!つい飛びついちゃったら麦茶の人状態になっちゃうぜ!?」
『そのジャガーじゃねえよ。それじゃ日光江戸村じゃなくて日光江戸サファリパークになっちゃうだろ』
「うわ、心が通じちまった」
『そのジャガーじゃねえよ、ジャギュアじゃねえよジャギュアじゃ』
「本格的な発音してどうなるってんだよ」
『オンサじゃねえって』
「ジャガー詳しいなお前」
『ましてやミック・ジャガーでもねえ。ははは。笑えよ』
「あんまり笑えないんですけど!」
『ジャガーだよジャガー!わかるだろ?』
「わかんねえよ」
『ジャガーさんだよ。千葉の』
「あ、ああ、あのジャガーさんね。少年ジャンプに連載してない方のジャガーさんね。つうかそのジャガーさんがにゃんまげの中に入ってるなら人間入ってるじゃん」
『人間じゃないだろジャガーは。ジャガー星からやってきた宇宙人なんだぜ?』
「にゃんまげの中には宇宙人が入ってました!早く矢追純一に知らせてあげて!」
『それにしても最悪だな、なにやってんだよ』
「うるさいけど話の内容が気になって注意出来ねえ」
『いいじゃねえかって?いや駄目だろ』
「だから何やったんだよそいつ」
『にゃんまげに喩えると』
「にゃんまげはもういいんだよ!」
『えっ、あっそう?にゃんまげはもういいって?』
「ナイス電話口の奴!」
『うちのおばあちゃんで喩えてくれって?』
「その発想はなかったわ。何言っちゃってんだよ電話口!知らねえし。おれこいつのおばあちゃん知らねえし!」
『それは…出来かねる』
「よし、まさかお前が断るとは思わなかったが、ナイス判断!って逆になんで出来ないんだ?ああもう!こいつに虜かおれは」
『ああ、あのな、おばあちゃん死んだんだよ』
「ああ…それは…」
『おれの中では』
「心の中殺人事件発生!今宵もドラマチックにドラマは進行しております!何故ならドラマだからだ!ってええ!?何それ!?おれの中では?つまりおれの外、現実では生きているってこと!?」
『ああ、昨日やった』
「しかも昨日!?時効まで程遠いな!」
『いやだってさ、おばあちゃん、おれの大事にしてたオレンジジュース飲んじまいやんの』
「それだけで!?オレンジジュースぐらい好きな分だけ飲ましてやれよ!むしろおばあちゃんにこそオレンジの栄養の恩恵を受けさせてやれ!」
『三年も大事にしてたのに』
「三年も!?オレンジジュースを!?大事にしてたってどういう風に大事にしてたんだよ。オレンジジュースは人形じゃねえんだぞ!」
『ああ、おばあちゃんはちょっと救急車で運ばれたけど大丈夫』
「ちょっとじゃねえだろ救急車で運ばれたんなら!」
『ま、おれの中では死んだけど』
「孫!おい孫!大事にしてやれよ!」
『え?お前なぁ、おれがオレンジジュースって言ったらそれはなっちゃんに決まってるだろ!』
「知らねえよ!初耳だ!って当たり前か」
『初耳だって?』
「電話口、お前もか!」
『いやぁ、おれなっちゃんのファンだからさ。あんなに大事にしてたのに飲まれちまいやんの』
「なっちゃんは人じゃねえだろ!それともなっちゃんのCMに出てたなっちゃんのファンなのか!?」
『はははは、おいおい、それは落花生ジュースのマスコットだろ?ったく』
「落花生ジュース!?さっきのジャガーさんといい、間違いねえ、こいつ千葉県民だ」
『だから!それは落花生ジュースのマスコットの自堕落ちゃんだろって』
「自堕落ちゃん!?マスコットキャラクターが自堕落ちゃん!?自堕落ちゃんは駄目だろ!自堕落ってお前、つうかそもそも落花生ジュースなんて飲みたくねえ」
『そうそう、部屋超汚いのに平気で男を連れ込んでやりたい放題』
「自堕落ちゃん自堕落だなぁ。そんな設定ありかよ」
『男連れ込むはタバコは吸うわパチンコはやるわアル中だはすっかすかになったTシャツ着てるはでさ。まったくな、ははは』
「自堕落過ぎるだろ自堕落ちゃん!マスコットの役割果たしてるのか!?」
『ま、うちのおばあちゃんの話はいいんだよ』
「お前のおばあちゃんの話だったのかよ!自堕落ちゃんじゃなくて!?おばあちゃん何やってんだよ、そりゃ孫に抹殺されるわ!」
『お前が最悪だって話だろ』
「そうだったそうだった」
『お前なぁ、いくら満員じゃなかったからって電車の中で携帯使ってわめいてたら駄目だろ』
「お前が言うなぁ!お前こそだろ!人のふりみて我がふり直せ!」
『当たり前だろ!マナーだよマナー!』
「どの口で言ってんだどの口で!」
『え?違うよ!マナーだよマナー!山本モナってお前、マナーはあるけどモナーはねってか!?』
「とんだとばっちりだよ。もういいか、注意してやれ」
『しかし、注意されたからってさ』
「一旦待機一旦待機」
『その良識に長けた人をボコボコにしちゃいかんだろ。最悪だよ』
「うわぁ、最悪問題再燃焼。注意やめ。うん、注意やめ」
『おれが万が一電車内で電話してたとして』
「現状を鑑みようぜ現状を」
『注意されたらちゃんと謝ってだな、すぐに通話切るよ』
「…本当かよ」
『え?』
「あ!しまった!つい口に出しちゃった!」
『なんですか?』
「うわ、こっち来た。どうしよ」
『何か言いましたかあなた』
「あ、いや、電車内で携帯を使うのはどうかと」
『ああ!?』
「うわぁ」
『何だよ!はっきり言えよ!ああ!?あ、ああ、あのな、今おれ電車に乗ってるんだけどさ』
「全てを無に帰す発言だけど」
『はあ!?』
「ああいや」
『今注意されてんだよ注意。電車ん中で電話すんなって』
「ああ、実況中継されてる…おれはこのまま実況中継されながらボコボコにされるのか?“おい、今おれの右ストレートがこいつの顔面を捉えたぜ”とかさ。ああ、誰か助けて」
『ちょっとあんた』
「はいぃ!」
『あんた今おれに携帯使うなって言ったよな?』
「あ、はい、あの、ご自身でも仰られたように」
『別にそこまでおしゃれじゃないけど』
「謙遜してんじゃねえよ!」
『…ありがとう』
「ああいや違う!仰られたって言ったのであっておしゃれとは言ってないです」
『ていうことはおれがおしゃれじゃないと』
「おしゃれです!もうすんごいおしゃれです!ピーコも真っ青です!」
『そうか。でもな』
「は、はい」
『ピーコは常に真っ青だろ』
「髭が!?」
『で、あんた何て言ったの?』
「はぁ、あの、ご自身でも仰られたように、電車内で電話をするのはどうかと」
『ああ!?おれに携帯使うなってか!?』
「ひぃ」
『何様だよてめえ!』
「いや、いや」
『ああ!?……ひょっとして…どちら様?』
「ひょっとしての使い方間違ってるだろ!」
『何だよ!』
「ああ、いや、つい」
『お前誰だよ!』
「わ、わたくししがない会社員でありまして、この不景気の中財布も侘びしい状態で、お金持ってません」
『しがない会社員だと』
「は、はい」
『じゃあお前、会ゃ員じゃん』
「どう発音すんだよそれ!しがないって“し”が使えないってことじゃねえよ!」
『ってるよ!』
「知ってるよだろ!なんでお前が“し”をのけた!」
『調子のってんじゃねえぞこの野郎!』
「調子の“し”は」
『うるせえぞこの野郎!』
「しまったつい」
『“し”をのけろぉ!』
「面倒くせえなお前!」
『ああ!?』
「あ、すいませんすいません」
『…あんた今さっきおれに携帯使うなって言ったよな?』
「はい、注意しました」
『注意だぁ?』
「ああ、いや、その」
『しかしだな。実はおれが携帯を使ってないとしたら?』
「…は?」
『おれ携帯使ってない』
「はあ、というと」
『ほら、この携帯をみてみな。おれ携帯料金払ってないからとっくに通話不能なんだよ』
「あ、本当だ。なんだ。ああ、良かった。ただのおかしい人で」
『ま、お前はボコボコにするけど』
「え?」
終わり。むなしい。
『え、本当に本当に?なにそれなにそれ、うんうん』
「…電車の中だってのにあの携帯野郎うるさいな」
『ちょっとちょっと!それあれじゃん!最悪じゃん最悪!』
「うるさいなぁ、注意しようかなぁ」
『にゃんまげかよ!』
「にゃんまげ!?日光江戸村の!?」
『にゃんまげに飛びつかれるぐらい最悪だな』
「いや、にゃんまげには飛びつくことはあれ飛びつかれることはないだろ」
『あいつら猫科の獣だから素早いぜぇ』
「そういう問題じゃねえだろ。しかもあいつらってにゃんまげは一匹だ。それに獣って言ってやんなよ。かわいいマスコットだぞ」
『え?いやいや、中に人間が入ってるわけないだろ』
「入ってるだろ!直立二足歩行が出来る動物って人間だけなんだぞ!レッサーパンダだって立つだけだ!」
『人間じゃなくてジャガーが入ってんだよ』
「ジャガー入ってんの!?てっきり中の人などいない的なロマンチックな指摘だと思ってたんだけど!にゃんまげの中にジャガー入ってたら危険過ぎるだろ!それじゃ日光江戸村じゃなくて日光江戸サファリパークだよ!時折唸りを上げながら四つ足で江戸村をさまよい歩くにゃんまげなんてかわいくねえだろ!つい飛びついちゃったら麦茶の人状態になっちゃうぜ!?」
『そのジャガーじゃねえよ。それじゃ日光江戸村じゃなくて日光江戸サファリパークになっちゃうだろ』
「うわ、心が通じちまった」
『そのジャガーじゃねえよ、ジャギュアじゃねえよジャギュアじゃ』
「本格的な発音してどうなるってんだよ」
『オンサじゃねえって』
「ジャガー詳しいなお前」
『ましてやミック・ジャガーでもねえ。ははは。笑えよ』
「あんまり笑えないんですけど!」
『ジャガーだよジャガー!わかるだろ?』
「わかんねえよ」
『ジャガーさんだよ。千葉の』
「あ、ああ、あのジャガーさんね。少年ジャンプに連載してない方のジャガーさんね。つうかそのジャガーさんがにゃんまげの中に入ってるなら人間入ってるじゃん」
『人間じゃないだろジャガーは。ジャガー星からやってきた宇宙人なんだぜ?』
「にゃんまげの中には宇宙人が入ってました!早く矢追純一に知らせてあげて!」
『それにしても最悪だな、なにやってんだよ』
「うるさいけど話の内容が気になって注意出来ねえ」
『いいじゃねえかって?いや駄目だろ』
「だから何やったんだよそいつ」
『にゃんまげに喩えると』
「にゃんまげはもういいんだよ!」
『えっ、あっそう?にゃんまげはもういいって?』
「ナイス電話口の奴!」
『うちのおばあちゃんで喩えてくれって?』
「その発想はなかったわ。何言っちゃってんだよ電話口!知らねえし。おれこいつのおばあちゃん知らねえし!」
『それは…出来かねる』
「よし、まさかお前が断るとは思わなかったが、ナイス判断!って逆になんで出来ないんだ?ああもう!こいつに虜かおれは」
『ああ、あのな、おばあちゃん死んだんだよ』
「ああ…それは…」
『おれの中では』
「心の中殺人事件発生!今宵もドラマチックにドラマは進行しております!何故ならドラマだからだ!ってええ!?何それ!?おれの中では?つまりおれの外、現実では生きているってこと!?」
『ああ、昨日やった』
「しかも昨日!?時効まで程遠いな!」
『いやだってさ、おばあちゃん、おれの大事にしてたオレンジジュース飲んじまいやんの』
「それだけで!?オレンジジュースぐらい好きな分だけ飲ましてやれよ!むしろおばあちゃんにこそオレンジの栄養の恩恵を受けさせてやれ!」
『三年も大事にしてたのに』
「三年も!?オレンジジュースを!?大事にしてたってどういう風に大事にしてたんだよ。オレンジジュースは人形じゃねえんだぞ!」
『ああ、おばあちゃんはちょっと救急車で運ばれたけど大丈夫』
「ちょっとじゃねえだろ救急車で運ばれたんなら!」
『ま、おれの中では死んだけど』
「孫!おい孫!大事にしてやれよ!」
『え?お前なぁ、おれがオレンジジュースって言ったらそれはなっちゃんに決まってるだろ!』
「知らねえよ!初耳だ!って当たり前か」
『初耳だって?』
「電話口、お前もか!」
『いやぁ、おれなっちゃんのファンだからさ。あんなに大事にしてたのに飲まれちまいやんの』
「なっちゃんは人じゃねえだろ!それともなっちゃんのCMに出てたなっちゃんのファンなのか!?」
『はははは、おいおい、それは落花生ジュースのマスコットだろ?ったく』
「落花生ジュース!?さっきのジャガーさんといい、間違いねえ、こいつ千葉県民だ」
『だから!それは落花生ジュースのマスコットの自堕落ちゃんだろって』
「自堕落ちゃん!?マスコットキャラクターが自堕落ちゃん!?自堕落ちゃんは駄目だろ!自堕落ってお前、つうかそもそも落花生ジュースなんて飲みたくねえ」
『そうそう、部屋超汚いのに平気で男を連れ込んでやりたい放題』
「自堕落ちゃん自堕落だなぁ。そんな設定ありかよ」
『男連れ込むはタバコは吸うわパチンコはやるわアル中だはすっかすかになったTシャツ着てるはでさ。まったくな、ははは』
「自堕落過ぎるだろ自堕落ちゃん!マスコットの役割果たしてるのか!?」
『ま、うちのおばあちゃんの話はいいんだよ』
「お前のおばあちゃんの話だったのかよ!自堕落ちゃんじゃなくて!?おばあちゃん何やってんだよ、そりゃ孫に抹殺されるわ!」
『お前が最悪だって話だろ』
「そうだったそうだった」
『お前なぁ、いくら満員じゃなかったからって電車の中で携帯使ってわめいてたら駄目だろ』
「お前が言うなぁ!お前こそだろ!人のふりみて我がふり直せ!」
『当たり前だろ!マナーだよマナー!』
「どの口で言ってんだどの口で!」
『え?違うよ!マナーだよマナー!山本モナってお前、マナーはあるけどモナーはねってか!?』
「とんだとばっちりだよ。もういいか、注意してやれ」
『しかし、注意されたからってさ』
「一旦待機一旦待機」
『その良識に長けた人をボコボコにしちゃいかんだろ。最悪だよ』
「うわぁ、最悪問題再燃焼。注意やめ。うん、注意やめ」
『おれが万が一電車内で電話してたとして』
「現状を鑑みようぜ現状を」
『注意されたらちゃんと謝ってだな、すぐに通話切るよ』
「…本当かよ」
『え?』
「あ!しまった!つい口に出しちゃった!」
『なんですか?』
「うわ、こっち来た。どうしよ」
『何か言いましたかあなた』
「あ、いや、電車内で携帯を使うのはどうかと」
『ああ!?』
「うわぁ」
『何だよ!はっきり言えよ!ああ!?あ、ああ、あのな、今おれ電車に乗ってるんだけどさ』
「全てを無に帰す発言だけど」
『はあ!?』
「ああいや」
『今注意されてんだよ注意。電車ん中で電話すんなって』
「ああ、実況中継されてる…おれはこのまま実況中継されながらボコボコにされるのか?“おい、今おれの右ストレートがこいつの顔面を捉えたぜ”とかさ。ああ、誰か助けて」
『ちょっとあんた』
「はいぃ!」
『あんた今おれに携帯使うなって言ったよな?』
「あ、はい、あの、ご自身でも仰られたように」
『別にそこまでおしゃれじゃないけど』
「謙遜してんじゃねえよ!」
『…ありがとう』
「ああいや違う!仰られたって言ったのであっておしゃれとは言ってないです」
『ていうことはおれがおしゃれじゃないと』
「おしゃれです!もうすんごいおしゃれです!ピーコも真っ青です!」
『そうか。でもな』
「は、はい」
『ピーコは常に真っ青だろ』
「髭が!?」
『で、あんた何て言ったの?』
「はぁ、あの、ご自身でも仰られたように、電車内で電話をするのはどうかと」
『ああ!?おれに携帯使うなってか!?』
「ひぃ」
『何様だよてめえ!』
「いや、いや」
『ああ!?……ひょっとして…どちら様?』
「ひょっとしての使い方間違ってるだろ!」
『何だよ!』
「ああ、いや、つい」
『お前誰だよ!』
「わ、わたくししがない会社員でありまして、この不景気の中財布も侘びしい状態で、お金持ってません」
『しがない会社員だと』
「は、はい」
『じゃあお前、会ゃ員じゃん』
「どう発音すんだよそれ!しがないって“し”が使えないってことじゃねえよ!」
『ってるよ!』
「知ってるよだろ!なんでお前が“し”をのけた!」
『調子のってんじゃねえぞこの野郎!』
「調子の“し”は」
『うるせえぞこの野郎!』
「しまったつい」
『“し”をのけろぉ!』
「面倒くせえなお前!」
『ああ!?』
「あ、すいませんすいません」
『…あんた今さっきおれに携帯使うなって言ったよな?』
「はい、注意しました」
『注意だぁ?』
「ああ、いや、その」
『しかしだな。実はおれが携帯を使ってないとしたら?』
「…は?」
『おれ携帯使ってない』
「はあ、というと」
『ほら、この携帯をみてみな。おれ携帯料金払ってないからとっくに通話不能なんだよ』
「あ、本当だ。なんだ。ああ、良かった。ただのおかしい人で」
『ま、お前はボコボコにするけど』
「え?」
終わり。むなしい。
スモールパッケージ・オブ・ラブ
愛の内容証明付き小包爆弾をあなたに。
我ながらかなりこの物語を読んでみたいのだが。あ、少し前にこのブログで冗談で言った物語のキャッチコピーね。大体の筋は図らずも出来ちゃったんだけどさぁ(嘘)。おれが書くと絶対しょーもなくなるからさぁ。せつなくならないからさぁ。大号泣ストーリーになる予定だからさぁ。超ロマンティック爆弾テロル皆殺しストーリーになる予定だからさぁ。はぁ。いつか書くと約束はしないからさぁ。だって今やってるの終わったらさぁ。心機一転して気合いいれたボツシリーズたまってるしさぁ(嘘)。ボツシリーズの名前変えようと思ってるしさぁ。だってやっぱりさぁ。最初の印象って大事じゃないのよさぁ。最初にまずい刺身を、それを本物は美味いと知ってるものがとりあえずの惰性で食ってるうまくもないできあいの赤身、冊のまま海泳いでるような赤身食ったら嫌いになるでしょ?先入観固定観念出来るでしょ?最初からボツって言ってたらもしか万が一おれの妄言があなたのツボにはまったとしても冷めちゃうでしょ?あ、ボツとツボかけたことにしようね。だからさぁ。変えようと思っててさぁ。自虐に走るのもいいけどそれを押し付けちゃいかんよなぁ。おれが書い
たら絶対しょーもなくなるからさぁなんて言っちゃ駄目だよなぁ。ありのままを出さにゃ。だからさぁ。爆笑シリーズにしようかなぁなんてお前の振り子には端と端しかないのか!天才シリーズとかさぁ。だから!だから!お前いっぺんジュラルミンケースに無理矢理いれられなきゃわからないのか!?いやしかし、はったりとそのはったりに酔うことって大事だよね。はったりって周りを巻き込むエネルギーだからね。詐欺師だって安いバッタもんの絵画を高く売るときは最初めちゃくちゃ高い値段言うしさぁ。そんなもんだよね人間の心理なんて。はてさてなんにしようかなぁ。“恋の息吹く季節シリーズ”とかどえかなぁ。だから…
我ながらかなりこの物語を読んでみたいのだが。あ、少し前にこのブログで冗談で言った物語のキャッチコピーね。大体の筋は図らずも出来ちゃったんだけどさぁ(嘘)。おれが書くと絶対しょーもなくなるからさぁ。せつなくならないからさぁ。大号泣ストーリーになる予定だからさぁ。超ロマンティック爆弾テロル皆殺しストーリーになる予定だからさぁ。はぁ。いつか書くと約束はしないからさぁ。だって今やってるの終わったらさぁ。心機一転して気合いいれたボツシリーズたまってるしさぁ(嘘)。ボツシリーズの名前変えようと思ってるしさぁ。だってやっぱりさぁ。最初の印象って大事じゃないのよさぁ。最初にまずい刺身を、それを本物は美味いと知ってるものがとりあえずの惰性で食ってるうまくもないできあいの赤身、冊のまま海泳いでるような赤身食ったら嫌いになるでしょ?先入観固定観念出来るでしょ?最初からボツって言ってたらもしか万が一おれの妄言があなたのツボにはまったとしても冷めちゃうでしょ?あ、ボツとツボかけたことにしようね。だからさぁ。変えようと思っててさぁ。自虐に走るのもいいけどそれを押し付けちゃいかんよなぁ。おれが書い
たら絶対しょーもなくなるからさぁなんて言っちゃ駄目だよなぁ。ありのままを出さにゃ。だからさぁ。爆笑シリーズにしようかなぁなんてお前の振り子には端と端しかないのか!天才シリーズとかさぁ。だから!だから!お前いっぺんジュラルミンケースに無理矢理いれられなきゃわからないのか!?いやしかし、はったりとそのはったりに酔うことって大事だよね。はったりって周りを巻き込むエネルギーだからね。詐欺師だって安いバッタもんの絵画を高く売るときは最初めちゃくちゃ高い値段言うしさぁ。そんなもんだよね人間の心理なんて。はてさてなんにしようかなぁ。“恋の息吹く季節シリーズ”とかどえかなぁ。だから…