祖母のこと | 8年前、誘われたから出たあのファッションショーで人生が変わった!!

8年前、誘われたから出たあのファッションショーで人生が変わった!!

365日のうち300日怒っていたタダの主婦だった私が、あっという間にモデルになった理由とは!
芸能アーティストスカウト会社創業者と出会い、人生が激変!!
美道家であり『世界を変えるファッションショー』大使 山田あやこがお届けする、好きなことを仕事にする方法♪

子どものころ、祖母に言われました





「あなたはもっとできる子だと思っていたわ・・・」


 


家からそう遠くないため

母や姉と共に

祖母の家には年に何度も行きました

 

 

 

小学2年の頃でしょうか

 

 

 


状況はあいまいですが

このようなことを言われた気がします


 


わたしがプラス思考の子どもであったならば


「わたし期待されていたのか!」 とか

「じゃ、今度はもっと頑張ってみよう!」

と思えたのかもしれません




しかし多くの子どもがそうであるように

わたしも大人の顔色に敏感な子どもでした

 



祖母にすれば露骨な教育的指導

またはただのつぶやきだったのかもしれません

 


しかし親戚一同から一目置かれ

 

尊敬されていた祖母の言葉は


子どものわたしにとっても絶対でした




物心ついた頃から、厳しいことを言われましたが


それは一緒にいる姉には行われないことでした


姉は当時聞き分けもよく

初孫というブランドのせいもあり

誰からも可愛がられていました






わたしは祖母が苦手でした


そんな祖母が嫌いでした





徐々に顔を見せに行く機会は減り

中学のころには年に1・2度

会うか会わないかになっていました


わたしは祖母に嫌われていると思っていました








その後大学生になり、久しぶりに会った祖母は

少しやさしくなっていました

内心驚きましたが

そのころになると

意外にすんなり受け入れることができました







大正生まれの祖母は


戦前21歳で結婚し

私の母が生まれ

1年ほどして祖父は出征


母が2歳になり

その後、叔父が生まれて半年


祖母23歳の時

祖父の戦死の知らせが届いたといいます





祖母の苦労は計り知れません

 


敗戦のなか、2人の子どもをかかえ生きていく

大変な時代だったに違いありません

 

 

 



いつだったか祖母が言いました

 

 



「・・・いろんな場面で、主人に相談しますって

言えなかったことが辛かった・・・」
 

 



お嬢様育ちで我が強く

 

プライドの高かった祖母は

 

とても頑張ったことでしょう

 



同情されること、憐れまれることを嫌い

強くなったんだと思います







あるとき姉が言ってくれました


「おばあちゃんは〇〇(わたし)が思ってるより

〇〇のことを大事に思ってるよ」




成人していたわたしは

そのことをもう自分でもわかっていました

 

 

 

うちは

父はサラリーマン

 

 

母は専業主婦という典型的な核家族であり

家庭の中にはテンションの高くない

そこそこの愛情があり

それが当たり前すぎて

当時はそこにあることすら

気づいていませんでした

 

 

 


祖母は誰にでもあたりのきついひとでしたが

 

 

その奥深くにはいつも愛情がありました

 


子どものわたしには理解できない

深すぎる愛情ゆえのことでした

 

 


不器用で押しつけの

 

 


傲慢で自分勝手な

 




だけどそれは確かに愛情でした




注がれるかたちと方向性の違う祖母の愛情を

わたしは受け取るすべを

もっていなかったのかもしれません



 

 



その祖母も

 

2年前のお正月

 

91歳で亡くなりました



仕事を辞めることを決めていたわたしは
時間があったこともあり

 


何度も何度も祖母に会いに行きました


話などはもうしにくい状況でしたが

わたしは祖母に会いに行きました









人生半ばになりわかったことがあります



人は与えられたものは必ず受け取っています

自分のとても深い部分で選択しながら
 

いらないと思ったものでさえも

必要ならば無意識に受け取っているのです





祖母に言われた


「あなたはお姉ちゃんと違って

お顔が良くないから、笑ってなさい

いつもニコニコ笑っていなさい」



今思い出しても苦笑いするような

何とも言えないこの言葉


そしてこれは祖母の他の言葉と同様

わたしの奥深くに刻み込まれています





そしてわたしは

 


今日も笑っているのです

 

 


 


 






 

 




 

 

クローバーいつもありがとうございますクローバー