従来私は夕食を食べて、行きつけの店でウーロン茶を飲んで歌っていた。その店は私専用のマイクとジョッキがあり、感染対策も完璧という状態だった。しかし大阪府から時短営業要請が来て、その店も午後6時から午後9時の営業になり、結局午後9時までに食事をするか、歌いに行くかという2択になった。歌いに行く前に、何とか短時間で美味しく健康にもいい食事はないものか?と虫のいいことを考え、鰻丼という選択に。そこでなんばダイニングメゾンにある東京竹葉亭へ。
店はコージーだが、清潔感があり好感が持てる。冬の鰻店は空いておりリスクは低い。
いつもは鰻1匹が入っている鰻重楓にするのだが、この日は,一番高価な桜に。周りを観察するとほとんどの人が桜を頼んでいたのだった。
カトラリーはシンプル。
運ばれてきた鰻丼桜。この丼の蓋を開ける瞬間がたまらない。
少し大きめの鰻が2枚。
鰻は焼き過ぎず、ふっくらとしている。美味しそうなビジュアル。
これだけ拡大すると御飯の下にさらにもう1枚鰻が入っているのが判る。
肝吸いはどの鰻丼も同じ。
漬物まで手を抜かず美味しそうだ。
美味い! ふんわりと香ばしく焼き上げられた鰻は私の江戸焼きのまさにスタンダード。タレも素晴らしく、御飯との相性も最高。さすが斎藤茂吉がほれ込んだだけの事はある。箸でさっと切れる柔らかさは健在。
そして鰻丼を食べ進めていくと御飯の中に江戸焼き鰻が。鰻は関西風のまむしあるいはまぶしのテクニックでさらに柔らかくなっている。以前は既に柔らかい江戸焼き鰻をさらに柔らかくする意味がよく解らなかったが、今はさらに蒸すことであさずレベルの柔らかさを客に提供しようとしていたのだと解った。確かにフワトロの極み。美味いの一言。
大阪にあった竹葉亭は代変わりで東京竹葉亭と大阪竹葉亭に分かれた。大阪竹葉亭は特上鰻丼でも御飯のなかに鰻を入れていない。大阪 竹葉亭 | 解答ルパンな日々 (ameblo.jp) しかし東京竹葉亭は特上鰻丼の一切れを何と大阪のまむしの手法を用いて柔らかくしている。チャレンジャーだし、なり振り構わず努力するからここまでの名店になれたのだろう。侮れぬ東京竹葉亭。お茶も頼まずとも替えてくれるし(笑)。
美味しかった。ごちそうさま。
東京竹葉亭 なんばダイニングメゾン店 (うなぎ / 難波駅(南海)、大阪難波駅、なんば駅(大阪メトロ))
夜総合点★★★☆☆ 3.8