「音楽家のためのメンタルトレーニング」という本を読みました。

ピアノを習っていて、ごくたまにですが人前演奏をすることがあって、

過度な緊張せずに弾けたらどんなにいいだろう、と毎回思います。

 

何を想定してどんな準備を進めるか、本番での意識をどこへ向けるかなど

楽器演奏だけでなく、仕事にも勉強にも応用できる内容でした。

 

 

 

 

我が家の双子息子たちは大学生になりました。

 

「2人とも現役で国立大学ってすごいね

どんな勉強をしたの?」

 

そんな風に言ってもらうことがあります。

さぁねぇ、母の私が勉強したわけじゃないからねぇてへぺろ

 

それでも私自身の反省も含めて

受験は大人が積極的に関わらなければ上手くいくわけないなー

が感想です、

少なくとも我が家はね

 

 

 

私がしたのはこんなことです。

 

① 志望校が変わる筋書き

 

2人とも早くから行きたい大学は決まっていて、でも成績は足りていませんでした。

勉強して充分な学力がつかない場合、志望校を変えることがあるでしょう。

試験科目は学校によって違うので、偏差値下げただけでは受かる対策になりません。

プランAを作る時、B案C案とその条件が必要ですよね。

ただこの話を子どもたちにするとプランAへの拘りが揺らいでしまいそうなので

こっそり私が調べておきました。

 

リストを作って私ひとりでそれぞれの塾へ出向いて校正していただきます。

プロってすごいよ、いっぱい教わったよー

 

② 短期目標たてる

 

ちょこちょこと模試を受けます、学校や塾や自分で調べて申し込むものなど。

合格判定に一喜一憂しがち、でも大事なのはそこじゃない。

感想をきくと、もっと頑張る、とか、まだ習ってないもん、と曖昧な返事がきます。

 

6週後と10週後に模試あるね、

化学、10週後に20点上げよう、そのために6週後ので5点上げよう、

前回の模試でできたところはなぜできたのかを知ろう(サクセスファクター)、

できなかったところは習った範囲か未習範囲か分類しよう、

6週と10週に分けて勉強する内容計画しよう。

 

リストを作って親子で塾へ出向いてさらに具体的なプランにしてもらいました。

プロってすごいよ、いっぱい教わったよー

 

 

③ 本気度を上げる

 

1月の共通テストは全員が受けるもののその使い方は学校によって色々です。

うちの1人は1教科満点近くを取る必要なものがありました。

どの大学を受験するかは共通テストの後に決めます(出願)。

11月の時点で7割ほどしか取れていなかったため、切り札を出しました。

 

「もし本番で90点取れなければ出願校を変えよう」

 

学校でも塾でも上位にいると、よりレベル高い大学へ行け、となりがちで

受かれば学校・塾の実績、

ただ、落ちた息子を守るのは誰?

 

息子は本気になりました。

問題集を手放して教科書からやり直し、塾の講座も追加して通いました。

そして本番90点に届きました。

 

 

 

 

 

私には勉強を教える能力がないので、

①②では塾へこちらの本気度を伝えて味方になっていただき

(元々味方よ、でもより気にしてもらえる)

③は息子に真正面から向き合ったら楽しくなると伝えました

 

 

 

 

もう1つありますが、④、

長くなりそうだから、また後日にでも書きますね

 

あ、最初の本から話変わっちゃいましたあせる

本文と関係ない写真はママ友達とのお祝いティーパーティー

この辺りではツツジが始まってましたけどね、

やっぱり今年はサクラサクが気分でしたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家にまた楽器の音色が響くようになりました。

双子男子たちは中学高校で吹奏楽部に属して、兄はアルトサックス、弟はフルートです。

 

 

フルート男子は高校の定期演奏会にOB参加できる演目に出るため練習を始めました。

大学合格できたら定期演奏会に出る、のではなく、

定期演奏会に出るために大学合格を取りに行くんだよ。

 

本番。

フルートパートは3学年が揃い、これは去年コンクールを共に戦ったメンバーです。

それぞれが成長してまた心を合わせる姿は美しいものですね。

 

ただ、現役生は学校の制服、黒い靴下・黒い革靴、息子たちはスーツ、女性はパンプス。

色は似ててもこの違いは、もう高校生には戻れないことを表していて

母には淋しいものでもありました。

 

 

今日は御守りをお返しに行ってきました。

 

2輪の梅を見つけて祈った日から季節が進んで

饗宴🌸 どん張があがりました。

 

 

 

大学入試。

 

双子男子たちの第一志望は2人とも国立大学です。

高1の頃から変わらず想い続けてきました。

 

兄のほうは第一志望が叶わない場合、すでに受かっている私立を、

1分遅れて生まれた弟は第一志望がダメなら後期日程で別の国立大学を申し込んでありました。

でもこの後期日程の倍率はとても高く、

さらにもしも受かったところで弟が行きたいとは思わないだろうな、が私の胸の内。

共通テストの配分などで兄のほうが合格に近く気分的に軽くもありました。

 

お正月から絶やさなかった桜をまた生けて、

根元の方で切り落とした細い枝はそれだけ集めて小さな花瓶に挿しました。

 

 

 

合否発表は学校により違います。

 

 

小さな花瓶の桜がひとつ花開いた朝、

 

 

 

兄が合格しました。

兄は弟を気遣ってか日中できるだけ外に出ますが、入学の手続きなど急ぐものがあり、

どうしても浮ついてみえてしまいます、

だって実際嬉しいんだもんねー

 

 

それから3日間。

弟は表向き荒れることも塞ぎ込むこともなく過ごしましたが、

苦しかったと思います。

母にも長い長い時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

小さな花瓶の桜はもうひとつ花を咲かせようと膨らんだきり萎れ始めてしまいました。

覚悟決めなくちゃ、私は大きく深呼吸しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、受かってる、お母さん、受かった!

 

 

 

 

 

 

 

 

萎れた桜は暗示じゃなかったんだ。

 

何度も受験番号を見直して、

うん、あってる、合格してるね、よかった。

 

 

 

入試初日、得意なはずの数学がとても難しくて、

焦りから過呼吸のような状態になり、息をすることに精一杯で余計に試験に集中できず、

もう無理だ‥

出迎えたときの真っ青な顔がずっと残っています。

 

翌2日目の理科はだいぶできた、英語もまぁイケてると思う、

数学難化はニュースになっていました。息子だけじゃないのでしょう。

信じたくも、自分ができればみんなもできることもわかっています。

 

どうにか気持ちを抑えて後期日程の試験勉強を続けていたのです。

 

 

 

 

 

 

翌日、咲かなかった桜を処分しようと枝をとると、

小さな花瓶の奥で花開いた1輪に気付きました。

 

涙が溢れます。

 

やっぱり2輪目が咲いていたんだ、こんなところで。

試験が終わってから、そして兄の合格を知ってから、

よく耐えたね。

 

 

 

 

 

今日はお花屋さんへ行きました。

ばかり買うので話すようになったお花屋さんです。

今年私が桜を飾るのはこれが最後よ、正直飽きちゃってるから〜というと、

他の花と合わせてアレンジにしてみたら?と

 

 

ゴールはスタート。

たくさんの花が咲きますように。