大学入試。

 

双子男子たちの第一志望は2人とも国立大学です。

高1の頃から変わらず想い続けてきました。

 

兄のほうは第一志望が叶わない場合、すでに受かっている私立を、

1分遅れて生まれた弟は第一志望がダメなら後期日程で別の国立大学を申し込んでありました。

でもこの後期日程の倍率はとても高く、

さらにもしも受かったところで弟が行きたいとは思わないだろうな、が私の胸の内。

共通テストの配分などで兄のほうが合格に近く気分的に軽くもありました。

 

お正月から絶やさなかった桜をまた生けて、

根元の方で切り落とした細い枝はそれだけ集めて小さな花瓶に挿しました。

 

 

 

合否発表は学校により違います。

 

 

小さな花瓶の桜がひとつ花開いた朝、

 

 

 

兄が合格しました。

兄は弟を気遣ってか日中できるだけ外に出ますが、入学の手続きなど急ぐものがあり、

どうしても浮ついてみえてしまいます、

だって実際嬉しいんだもんねー

 

 

それから3日間。

弟は表向き荒れることも塞ぎ込むこともなく過ごしましたが、

苦しかったと思います。

母にも長い長い時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

小さな花瓶の桜はもうひとつ花を咲かせようと膨らんだきり萎れ始めてしまいました。

覚悟決めなくちゃ、私は大きく深呼吸しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、受かってる、お母さん、受かった!

 

 

 

 

 

 

 

 

萎れた桜は暗示じゃなかったんだ。

 

何度も受験番号を見直して、

うん、あってる、合格してるね、よかった。

 

 

 

入試初日、得意なはずの数学がとても難しくて、

焦りから過呼吸のような状態になり、息をすることに精一杯で余計に試験に集中できず、

もう無理だ‥

出迎えたときの真っ青な顔がずっと残っています。

 

翌2日目の理科はだいぶできた、英語もまぁイケてると思う、

数学難化はニュースになっていました。息子だけじゃないのでしょう。

信じたくも、自分ができればみんなもできることもわかっています。

 

どうにか気持ちを抑えて後期日程の試験勉強を続けていたのです。

 

 

 

 

 

 

翌日、咲かなかった桜を処分しようと枝をとると、

小さな花瓶の奥で花開いた1輪に気付きました。

 

涙が溢れます。

 

やっぱり2輪目が咲いていたんだ、こんなところで。

試験が終わってから、そして兄の合格を知ってから、

よく耐えたね。

 

 

 

 

 

今日はお花屋さんへ行きました。

ばかり買うので話すようになったお花屋さんです。

今年私が桜を飾るのはこれが最後よ、正直飽きちゃってるから〜というと、

他の花と合わせてアレンジにしてみたら?と

 

 

ゴールはスタート。

たくさんの花が咲きますように。