公立病院の経営状況は「危機的水準」にある
公立病院の経営状況が、直近のデータを見る限り極めて深刻な局面
2024年度決算を中心に見ていくと、赤字率・
赤字率は8割超|ほとんどの公立病院が赤字
まず、公立病院の赤字率(経常収支)について見てみます。
全国自治体病院協議会(全自病)の調査(2024年度)
- 経常赤字の病院割合:86%
- 医業収支(本業ベース)で赤字の病院:95%
これは、ほぼすべての公立病院が本業で赤字という、
総務省の発表(2024年度決算)
- 赤字病院の割合:83.3%
調査主体は異なるものの、
「8割以上の公立病院が赤字」という点で、
赤字額は4000億円規模|自治体財政を直撃
次に、赤字の「金額」を見てみます。
全国自治体病院協議会(全自病)
- 対象:全国657病院
- 経常収支の合計赤字:3633億円
総務省(2024年度決算)
- 対象:全国678の公立病院事業
- 経常収支の赤字:3952億円(過去最大)
つまり、公立病院全体で
年間約4000億円規模の赤字
が発生しているということになります。
なぜここまで悪化したのか
公立病院の経営がここまで悪化した主な要因として、
- 新型コロナ関連の補助金終了
- 医療材料費・光熱費の高騰
- 医師・看護師を中心とした人件費の上昇
- 人口減少・患者数減少による収入低下
これらが重なり、構造的な赤字体質が一気に表面化した形です。
公立病院の赤字は「税金の問題」でもある
公立病院の赤字は、単なる病院経営の問題ではありません。
最終的には、自治体の一般会計=税金で穴埋めされるケースが多く
地方財政や住民サービスにも直接影響します。
つまり、
- 医療
- 福祉
- 教育
- インフラ
といった分野との限られた財源の奪い合いが起きかねない状況です
まとめ|公立病院の経営問題は待ったなし
2024年度のデータから明らかになったのは、
- 公立病院の8割以上が赤字
- 赤字総額は4000億円規模
- 一時的ではなく構造的な問題
という厳しい現実です。
今後は、
- 病院の役割分担の見直し
- 経営効率化
- 国と地方の負担の再設計
など、抜本的な改革を先送りできない段階に来ていると言えるでし
